Quantcast
Channel: 野球:海外/独立リーグ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

ヨーロッパ選手権2014はオランダが優勝!!

$
0
0
 第33回ヨーロッパ選手権の決勝が、チェコ・ブルノにて現地時間昨日15時から行われ、オランダがイタリアを6-3で下して3大会ぶり21回目の優勝を果たしました。オランダ6-3イタリア伊 000 000 300 3 5 1蘭 110 201 01X 6 7 1 (勝)ストイフバーゲン (敗)コッラ (本)オドゥバー、スミス2、サムス2(以上蘭)  オランダが今大会初登板のロブ・コルデマンス、イタリアがマイケル・コッラをそれぞれ先発に立てて臨んだこの試合。先制点はいきなりオランダに転がり込みました。初回、先頭打者として打席に入ったランドルフ・オドゥバーが2ボールからの3球目を叩くと、打球はそのままレフトスタンドに飛び込み先頭打者本塁打に。コッラはこの後の3打者を打ち取ったものの、続く2回には同じく先頭打者として打席に入ったカリアン・サムスに、2-2からの5球目をスタンドに叩き込まれてしまいます。まるで初回のVTRを見ているかのような攻撃で、オランダが序盤に2-0とリードを奪いました。 この日のオランダ打線は計5本の本塁打が全てソロと、打線の繋がりという点ではもう1つな印象でしたが、それでも7安打のうち5本をスタンドに叩き込んだという意味では、非常に効率的な攻撃を見せます。4回にはカート・スミスとサムス一発を放ち、コッラをついにKO。コッラはサムスにこの日2本目を被弾した時点で降板、4回途中まで打たれた4安打は全て本塁打という内容でした。 一方、オランダ先発のコルデマンスは右腕の火傷から復帰し、この決勝が今大会初登板。いきなりの大一番ということで投球内容が心配されるところでしたが、流石に御年39歳で百戦錬磨のベテランは簡単には崩れませんでした。まだ腕の回復具合が100%には至っていなかったためか、4回74球で降板となったものの、それでも強打のイタリアから6つの三振を奪い僅か被安打2、無失点に抑える好投を披露。数々の国際舞台で伝説を作ってきた右腕は、この試合でもその実力の片りんをしっかりと見せつけました。 先発のコッラがKO、さらに自慢の打線もコルデマンスに封じられ窮地に立たされたイタリアですが、5回からマウンドを受け継いでいたオランダの2番手デビッド・バーグマンに対して、7回にとうとう反撃に出ます。一死からマリオ・チアリーニが二塁打で出塁、さらにエリック・エピファーノが四球で続いて一死一、二塁とすると、9番ロレンツォ・アヴァニーナが左中間に適時二塁打を放ちまず1点。さらに満塁からステファノ・デシモーニがバーグマンから四球、アレッサンドロ・ヴァグリオが3番手トム・ストイフバーゲンから死球でそれぞれ押し出しとなり、この回計3点を奪って2点差とします。 しかし、その後はトミージョン手術明けのストイフバーゲンに抑えられ、反撃もここまで。8回には先頭打者のサムスが、4番手パット・ベンディットから今日2本目のソロをライトスタンドに叩き込み、ダメ押しの1点を挙げてイタリアに事実上の終戦を告げました。結局、9回表のイタリアの攻撃も無得点に終わり万事休す。オランダは前々回のドイツ大会、地元での前回大会に続く3度目の正直で覇権を奪い返し、イタリアは悲願だった欧州3連覇を逃す形となりました。 今回のオランダは大会で唯一の全勝で、見事完全優勝を達成。大会前にはロジャー・バーナディーナ(レッズ)とファン・カルロス・サルバラン(ロイヤルズ)の両者が、MLBの40人ロースター入りを果たした関係で急きょチームを離脱することとなりましたが、その2人が抜けた穴を全く感じさせない戦いぶりを見せてくれました。特に嬉しい誤算だったのは、バーナディーナに代わって正中堅手を務め上げたオドゥバーの活躍ぶりだったのではないでしょうか。昨春のWBCでは控えだったものの、今回は全試合に1番打者として出場し決勝では先頭打者弾も放ったのは見事でした。こうした若く新しい才能がどんどん出てくるのも、オランダの強みといえるかもしれませんね。 これにて今大会は全日程が無事終了。初日に行われる予定だったスウェーデン-イギリス戦が、雨天により翌日に順延になったことを除けば大きなスケジュール上の混乱もなく、最後まで至って順調に試合を消化することができました。最後まで戦い抜いた12か国はもちろん、開催国としての役割を全うしたチェコとドイツの両国にも心から拍手を送りたいと思います。再来年の第34回大会ではどんなドラマが待っているのか、今から本当に楽しみです。個人タイトルと最終順位は以下の通り。最終順位 1.オランダ 2.イタリア 3.スペイン 4.チェコ 5.ドイツ 6.フランス 7.ベルギー 8.ロシア 9.イギリス 10.ギリシャ 11.スウェーデン 12.クロアチア個人タイトル首位打者:オスカー・アングロ(スペイン) .543 最優秀防御率:マイク・ボルセンブローク(オランダ) 0.00(16投球回) 最高勝率:エリック・ゴンザレス(スペイン) 2勝0敗打点王:ジャニソン・ボークホート(オランダ) 15打点本塁打王:ヤコブ・スラデック(チェコ) 5本塁打盗塁王:カリアン・サムス(オランダ) 5盗塁最多得点:カート・スミス(オランダ) 14得点最優秀守備選手:アレッサンドロ・ヴァグリオ(イタリア) MVP:カート・スミスソース一覧 http://www.baseballstats.eu/2014/brno2/games/45.htm http://www.mister-baseball.com/home-run-happy-netherlands-2014-european-baseball-champion/

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

Trending Articles