仁川アジア競技大会の野球韓国代表の1次予備エントリー60名が発表されました。 最終エントリー23名は8月15日に発表予定です。 投手選出はアジア競技大会後のポストシーズンに大きな影響を与えそうなので、特に気になります。 今回予備エントリーに含まれなかった選手も怪我の状況や成績次第では7月上旬の2次エントリーに含まれる可能性があります。 通例となっているアマチュア枠1名の選手(おそらく投手)も後日発表となるのではないかと思います。 それでは、今回発表された選手を以下に球団別に整理します。※括弧内の「未」は兵役問題未解決者。投手の利き腕は「R」もしくは「L」で示す。☆投手 28名 →前回大会は9名+アマ1名選出■サムソン 先発:ユン・ソンファン(R) ペ・ヨンス(R) チャン・ウォンサム(L)
リリーフ:アン・ジマン(R) チャ・ウチャン(L/未) イム・チャンヨン(R)
■トゥサン リリーフ:ユン・ミョンジュン(R/未) イ・ヨンチャン(R/未)
■LG
先発:リュ・ジェグク(R) ウ・ギュミン(R)
リリーフ:イ・ドンヒョン(R) ユ・ウォンサン(R/未) ポン・ジュングン(L)
■ネクセン リリーフ:ソン・スンナク(R) ハン・ヒョニ(R/未)
■ロッテ 先発:ソン・スンジュン(R) チャン・ウォンジュン(L)
リリーフ:キム・スンフェ(R) キム・ソンベ(R)
■SK
先発:キム・グァンヒョン(L) チェ・ビョンニョン(R)
リリーフ:パク・ヒス(L)
■NC
先発:イ・ジェハク(R/未)
リリーフ:キム・ジンソン(R)
■KIA
先発:ヤン・ヒョンジョン(L)
リリーフ:シム・ドンソプ(L/未)
■ハンファ 先発:イ・テヤン(R/未)
リリーフ:ユン・ギュジン(R)
☆野手 32名(捕手4名/内野手17名/外野手8名/指名打者3名) →前回大会は捕手2名、内野手7名、外野手5名選出■サムソン 内野手:パク・ソンミン キム・サンス(未)
外野手:チェ・ヒョンウ 指名打者:イ・スンヨプ■トゥサン 捕手:ヤン・イジ<「ヤン・ウィジ」とも> 内野手:オ・ジェウォン(未) キム・ジェホ 外野手:キム・ヒョンス ミン・ビョンホン 指名打者:ホン・ソンフン■LG
外野手:イ・ジニョン■ネクセン 内野手:パク・ピョンホ ソ・ゴンチャン キム・ミンソン(未) カン・ジョンホ 外野手:ユ・ハンジュン■ロッテ 捕手:カン・ミノ 内野手:パク・チョンニュン ファン・ジェギュン(未) ムン・ギュヒョン 外野手:ソン・アソプ(未)
■SK
捕手:イ・ジェウォン 外野手:キム・ガンミン■NC
捕手:キム・テグン(未)
内野手:パク・ミヌ(未) モ・チャンミン 外野手:ナ・ソンボム(未)
■KIA
内野手:アン・チホン(未)
指名打者:ナ・ジワン(未)
■ハンファ 内野手:キム・テギュン チョン・グヌ ソン・グァンミン 代表常連のチェ・ジョンとイ・ヨンギュは怪我等で体調が万全でないため未選出。これは妥当。チェ・ジョンは国際大会で結果を思うように残せない場合が多く、調子が悪い状態で招集して聖域化するくらいなら、兵役問題未解決者をもうひとり選んだ方がマシ。イ・ヨンギュはセンターの守備があってこそ価値が高まるので、怪我の回復を後回しにしてDH起用している現状では厳しい。 投手ではシーズン序盤に好投したユ・ヒグァンを見たかったが、5月後半以降の成績の落ち込みを見る限りでは仕方ないか。いかにも韓国のサイドスローピッチャーというフォームのハン・ヒョニは是非最終エントリーまで残って欲しい。 外野手では兵役問題未解決者のチョン・スビンとチョン・ジュヌが脱落したため、今後成績が上がらない場合は、打撃絶好調のナ・ソンボムの控えとしてセンターを守れる選手が欲しいところ。個人的にはライトとセンターを両方守ることができるミン・ビョンホンを見たい。 このブログでいじり倒したナ・ジワンは5月の月間打率トップと調子を上げてきて、指名打者として候補に選出。6月の月間打率もここまで.512とトップ。 捕手では.434で首位打者のイ・ジェウォンが候補入り。守備の要となるポジションであるため、国際試合での経験と実績が豊富なカン・ミノを外すわけにいかないので、打力がやや劣る兵役問題未解決者のキム・テグンは、前回大会やWBC同様に捕手2人体制だと選びにくい。リュ・ジュンイル監督だと、内野手カン・ジョンホか外野手チェ・ヒョンウをいざという時のために第3捕手兼任として選出しそうで恐い。捕手2人体制の場合、キャッチャーのご利用は計画的に。 SKは唯一、兵役問題未解決者をひとりも候補に送り込むことができなかったが(シーズン前からある程度予想できたが)、地元仁川でのアジア競技大会開催ということもあり、兵役問題解決者の中から誰かは選出されるだろう。 今シーズンの極度の打高投低によって代表野手の最終メンバーの全体的なバランスが崩れることがないか少し不安。ただ、おそらく会場となるであろうムナク野球場とモクトン野球場は、今シーズンどちらもホームランが良く出ている打者有利の球場なので、そこまで気にする必要はないかもしれない。 予備エントリーは60名と広いため、アジア競技大会には不要であろうベテラン勢や兵役問題解決者も多く含まれている。ファーストは、代表間違いなしのパク・ピョンホ以外にも、打撃好調で俊足のオ・ジェウォンが守ることができるので、ファーストや指名打者をネームバリューで選出することは避けて欲しい。最終的にベテラン勢を何名カットすることができるかにも注目。
↧