台湾野球の伝統の一戦ってのが、あるのかどうかは存じあげておりませんがもしもあるとすれば、昨夜見た「兄弟象vs統一獅子」の試合が、それに当たると思います。いずれも、台湾プロ野球創立時から参加している老舗の球団であり、各々が台北、台南を本拠地にしている、ライバルなのです。ただ、昨年の成績は極端に差がつきました。台湾シリーズ制覇、アジアシリーズ決勝進出と素晴らしい成績を残した統一獅子一方、最下位に沈み、オフには球団売却、今季から中信兄弟として、再起をかける兄弟象ぜひ、意地を見せて欲しいのです。そして、もう一つ注目したいのが、両チームの選手達郭泓志、張泰山、高国鋼、潘武雄、そして、彭政閔、周思斉、林威助台湾球界を代表する選手がズラリ、そんな中、台湾に帰ってきた林威助は活躍できるのか??余談ですが、本屋に売ってた野球本、台湾版の週べでしょうか?表紙を飾ってたのが、林威助でした。(^^)そしてですね、不思議なことに台南を本拠地にする統一獅子のホームゲームとして、なぜか台北の天母を使って、試合をするという不思議なことをやってました。だから、球場は統一獅子を応援する雰囲気なのに、ファンは兄弟象が6:4くらいで多く応援ユニとなるど、兄弟象の黄色ユニが目立ちました。台湾はまだ、日本ほど応援ユニが多くないですが、この兄弟象のファンは多くの方が黄色ユニを着てました。お隣さん曰く、彼らは団結力が凄いんだそうです。そして、この天母球場、外野席がありません。ファンは皆、内野席から一体となって応援します。一階席も二階席もかまわず応援しまくってますから静かに応援したい方は、向いてないかもしれません。まぁ、でも、あの騒々しい応援は癖になりますね。もう少しでメガホン買いそうになりました。(^_^;)そして、天母球場には電光掲示板がありました。選手名がわかるんです!!しかも、今の打者は写真つきで・・・BSOもちゃんと表示されてました。数字で・・・(^_^;)そんな、環境の違いはあるものの、野球は野球!好きな方には素晴らしい環境であります。しかも、この日は空席がほとんど見当たりませんでした。台湾野球の発展を期待する管理人としては、本当に嬉しかったです。・・・と、言いますか、スタンドの入りを気にする事は、カープファンのサガなのかもしれませんね。(^_^;)試合の方は、伝統の一戦に相応しく、締まった好ゲームになりました。昨夜と比べ、好守も多く見どころ満載でした。そんな試合、先制したのは兄弟象二塁打から作った一死三塁のチャンスに、四番彭政閔の犠牲フライで一点を先制します。さらに一点をリードした兄弟象の5回表、林威助くんが貴重な追加点となるソロホームランを放ちました。いやぁ、良かった!なんか、ホッとしましたね。(^^)ところで今日は、試合前に台湾映画「KANO」を見てまいりました。台湾で大ヒットしてる、戦前の高校野球(当時は中等学校)における実話で初出場の台湾代表チームが、甲子園で大方の予想を覆し、決勝まで勝ち進む・・というお話でしかも、当時としては珍しい日本人、台湾人、先住民の混成チームであったこと各々の特徴を生かした上、お互いが助け合って勝ち進むという、感動的なストーリーなのです。日本上映は、来年になるのか?そんな情報に、見事に踊らされております。(^_^;)結果から言うと、この映画、大変良かったです。野球が好きな方ならば誰もがハマってもおかしくない。さらに、今、台湾で見ても大丈夫です。9割が日本語ですから・・(苦笑監督が当時の雰囲気をそのまま伝えたいという意図だったとか、日本語をそのまま使ったそうです。中国語と英語の字幕で上映されてました。周りの方は字幕で楽しんでるみたいですね。わずかに笑いのタイミングがズレる箇所がありましたから・・(^_^;)板橋(新北市)の映画館で見たのですが、綺麗な映画館でした。イオンシネマみたいな感じです。その影響もあるのでしょうか?ホンマにプロ野球の観戦の熱気が素晴らしかったです。惜しむらくは、この日、お隣のお兄さんがまったく喋らない方で、私へはおろか、中国語も発しておらず「楽しいのかな?」と心配するほどまったく話しかけられないオーラ満載で、残念でした。もう一つ隣の子が、こっちに興味津々で、軽くお辞儀してくれてただけに、なんか勿体なかったなぁ〜まぁ、なんだかんだ言っても、コミュニケーションってのは、ひと筋縄ではいかずあとになって、あぁ、あの時に声かけてたら・・ってなことばかりでした。ま、これも運ですけどね・・・(^_^;)試合は、統一獅子の終盤の粘りがあったものの、兄弟の投手リレーが見事に決まり、2ー0で、逃げ切り再起をかけた一戦をものにしました。やっぱり、あの中軸を見てると、このチームが下位に沈んでちゃイカンと思うんですよね。なんだかんだで、兄弟びいきになってた私としては、2-0の快勝は良かったですしなんせ内野席でネット際まで行けましたからから、ヒロインすぐ近くで見れました。これはなかなか素晴らしい経験です。しかも350元!(約1200円)台湾までの交通費さえ、なんとかなればね〜〜!!そして、もう一つ素晴らしかったのがベンチ上でのチアガールの応援です。グラウンドに比べたら、近いんですよ!!スタンドに・・・そして、イニング間だけでなく、ホーム攻撃中もやってるんです。たまにやらないイニングがあるのは、休憩なのでしょうか?それでもあれだけで、楽しい雰囲気になりますから、ホンマ、一見の価値がありますわ(^^)そして試合終了が21時だったため、そのまま下って士林の夜市へ、晩飯がわりに行きました。・・と、数人前に並んでた子のバッグの中に兄弟黄色のメガホンが!!「おぉ〜、朋友!!」と声をかけたくなりました。(かけてません(^_^;))いやぁ、台湾野球三昧、楽しかったです。今度はアジアシリーズで来るからね!!と、心に誓った夜でありました。(^^)
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