9月にチリで開催された南米選手権なんですが、その大会にボリビア代表としてプレーされた小川弘樹さんに各国代表や大会について話を伺うことができたのでここに掲載します。小川さんについては「現地の日本人選手が語る『WBCに出てない中で最強の国』アルゼンチンの野球事情(リンク)を参照されたしついでに、ここに南米選手権の結果についても改めて掲載しておこう初日アルゼンチン14-3ペルーブラジル6-3エクアドルチリ14-1ボリビア
2日目ブラジル11-1アルゼンチン(7回コールド) エクアドル13-3ボリビアペルー5-5チリ(延長11回サスペンデッド)
3日目ブラジル18-3ボリビア(5回コールド) アルゼンチン15-0チリ(6回コールド) エクアドル23-8ペルー(6回コールド)
4日目ペルー16-6ボリビア(7回コールド) アルゼンチン19-9エクアドル(8回コールド) ブラジル3-2チリ(延長11回)
5日目アルゼンチン12-1ボリビアエクアドル13-1チリ(8回コールド) ブラジル8-2ペルー
6日目チリ6‐5ペルー(延長14回)準決勝アルゼンチン4-2エクアドルブラジル9-1チリ決勝アルゼンチン3-1ブラジル(延長12回)優勝アルゼンチン準優勝ブラジル三位エクアドル、チリ五位ペルー六位ボリビアといったものであった。この南米選手権はここ最近は毎年開催。コロンビアやベネズエラと言った野球強豪国は参加せず、いわゆる南米セカンドグループによる国際大会と言った趣のものになっている。構図的にはマイナーリーガーなども出しているブラジル、アルゼンチン、エクアドルの三強と、そうじゃないペルー、チリ、ボリビアの3弱といったところだろうか。ブラジルは今回は国内組の全土選抜メンバー。WBC組も何人かいます。他の国はほぼベストな布陣だったと言えるのではないでしょうか。で、こっからは小川さんにうかがった話を掲載していきたいと思う。大会中に僕と小川さんによるメールのやりとりを編集したものを時系列順に載せていることを考慮して読んでいただけると助かる。(世界の野球):大会4日目を終えてどうですか?(小川):やっぱりブラジルは抜けてます。エクアドルとアルゼンチンに2連勝で一抜け確定ですね。個人的に思うのは
90マイルの世界 ブラジル85マイルの世界 エクアドル>アルゼンチン超えられない壁70マイルの世界 チリ、ペルー60マイルの世界 ボリビアとりあえず野球の次元の表現ですけど、何となく分かると思います。ブラジルはポテンシャル高いですね。ファビオ村上(元フィリーズ傘下)なんかもいいですね。※補足・・ファビオ・ムラカミ
http://www.baseball-reference.com/minors/player.cgi?id=muraka001fab(世界):やっぱりブラジルと、エクアドル、アルゼンチンの間には壁がある感じですかねー(小川):ブラジルはピッチャーの質が違いますね。たぶん日本の教育があると思いますけど、コマンド能力が他国に比べて高いです。インコースの真っ直ぐ系がきめられるので、他の変化球が生きてくる感じですね。あと打撃でも左バッターが多い分、攻撃の突破口や作戦のバリエーションが多いのが利点です。これも日本由来だと思います。「ユウイチ(東京ヤクルト、ブラジル代表)を愛する男」みたいな感じの左バッターが多いですね。ブラジルはいろんな分野でそうですけど、いろんな国のモノが混ざってるっていうのが利点だと思います。野球はその混ざったエネルギーがポジティブに働いてる感じですね。あと我慢できるのがラテンの国にない強みです。これは野球において大きいです。今回アルゼンチンは速球系のピッチャーが※スッチアボーニ以外いないので(タンコ、ミゲール、、、ハビエルオルモスは来てますけど、80ちょいでムービング系になってます)正直キツいです。明日エクアドル戦ですけど食われますね。エクアドルは3、4、5番がしっかりしているので得点能力はありますね。あとはピッチャー次第ですけど謎に包まれた国ですからね。できるだけリサーチはしときますよ。けっこうJICAの援助があるらしいですけどね。チリ、ペルーはレベル表現するのが難しいですけど、ピッチャーはいいとこMAX75です。日本の県立高校のそのへんのピッチャーくらいです。打撃力は神奈川大学リーグ2部とかそんなもんです。ペルーのたぶん※鈴木っていう日系人のショートは本庄一校でやってたらしいです。増渕竜義(鷲宮高‐東京ヤクルト)の同期。日本式のゴロ捕球で三遊間を正面に入ってはじいてました。高校野球でよくみるやつ僕はその時たまたまナガハシ君(アルゼンチン代表)と一緒にいたんですけど、日本の守備の悪しき文化?について話しましたね。アルゼンチンでは一歩右で逆シンでいくくらいですからね。ペルーはこってこて日系スタイルなのでめんどくさそうですね。バントも結構しますし、高校野球って感じです。ただピッチャーがピッチャーなだけにノーガードじゃ上位チームに勝てないですし、守備もやたら小さいホームで投げるので送球の弱さが致命的です。これからの伸び代はないです。チリも別にって感じですね。※補足1マウロ・スッチアボーニはかつてツインズ傘下でプレーしていた速球派右腕。イタリアのリミニでプレーしていた経験も持つイタリア系アルゼンチン人。今大会はミゲール・ガルシア(オリオールズ傘下)や手術明けのフェデリコ・タンコ(元ナショナルズ傘下)が参戦できなかったためにエースという位置づけ※補足2ペルー野球連盟会長はヘラルド・マルイという日系人の方。彼の繋がりで数年前にに何人か埼玉の高校に野球留学に来ていた(小川):どうも小川です。今日で一次リーグが終わったのでヒマになりました。今回は5位決定戦がないので。エクアドルの※元3Aと思われる男が投げてますけど、あんまり大したことない感じです。雰囲気はありますけど、、あと今回の会場が両翼は100ちょいありますけど、ソフトみたいに全部同じ距離でセンターでも110もないです。2塁打がぎりぎりのスタジアムです。たぶんチリのレベルではちょうどいいですけど、上位3国だと軽くミートして角度がいいとすぐ入ってしまうのでちょっとつまらないですよ。準決以降もそのあたりが得点に関わってきますね。ちなみにブラジルの1番バッターは懐かしの吉田エンリケ勉です。羽黒高ー白鴎大ーオール栃木 投げられないらしくDHで出場あんまり良くないですけど・・・※補足 元3Aと思われる男・・・・Alfredo Venegasのこと。マリナーズでは1試合だけ3Aで登板しているが、2Aの経験はなく主に1Aのアドバンスドといったところか。実績面で言えばエクアドル史上最強。(世界):それであんなに乱打戦が多いんですね・・。チリとブラジルは延長にまでいったみたいですけど何があったんですかね・・。(小川):チリは※ナチュラルチェンジアップの使い手が多いんで、ハマると手こずりますね。※補足 ナチュラルチェンジアップ・・・つまり遅すぎて打てないアレである。国際大会ではよくある話。変化しないナックルボール(小川):準決勝のエクアドル×ブラジル見てきました。エクアドルのベネガスはリリーフ登板した7回のピンチにギアがあがって最後に91マイル投げてました。ただ全体的には軟投ぽい感じでしたね。最後は内野のミスが出てエクアドルが負けましたね。エクアドルは4番のプルガルが1打席目に肉離れっぽいので足を痛めたのが痛いです。あとオルモスのハード変化系のボールを最後まで捕らえられませんでした。その後のブルエラもイタリア帰りなので、このコンビがハマった感がありますね。やっぱりアングリサーノが要にいるのは大きいですね。明日の先発はスッチアボーニだと思います。ブラジルはトーメ(WBCブラジル代表)です。見た感じ7-3でブラジル有利ですね。※補足・・・アルゼンチンにはイタリア系移民が多く、代表クラスにはイタリアでのプレー経験がある人がかなり多い。そのイタリア野球はイタリア系アメリカ人の影響でボールを動かす野球が主流になっている。文中に出てくるパブロ・アングリサーノはイタリア系アルゼンチン人。しかしながら、イタリアリーグでも突出したパフォーマンスを見せイタリア代表でも正捕手として活躍していたほど。最近帰国したらしい(世界):報告ありがとうございますエクアドルやアルゼンチンって守備はどんな感じですかねまだまだブラジルとは差がありますかねえ(小川):ブラジルは足の動きが違いますね。完全に日本って感じです。まず打球までのアタックが速い。ちゃんと投球とインパクトに合わせてスタートが切れている。なので捕球後も余裕をもって投げられるし、足を使って投げられるので正確。ブラジルの内野守備は都市対抗のシートノックに混ざっても遜色はないです。エクアドルは中米スタイルって感じですけど、すこし雑でしたね。それが勝負どころで出てしまいました。あとは全体的にチーム内のレベルが不均衡だったので、言う割に国内リーグはそんなに充実してないんじゃないかと思います。しかも僕が質問したヤツが移民ぽくてちゃんとした情報が得られなかったです。アルゼンチンはキャッチャーが神。あと今回思ったのは、ブラジルのアタック速いぜとか思ったんですけど、逆にアルゼンチンは動く球に変にインパクトした打球に対応する力がある。形よりもアルゼンチンはアウトにすることを大切にすることと、民族的なリストワークのウマさがその部分に活かされています。続いて、ピッチャーに関して。スッチアボーニはここ2年は国内オンリーらしいです。大会前の練習では90マイル投げたらしいです。バッティングも代表でクリーンアップ打てるくらいの力はあります。あとディエゴエチェバリアっていう1A+までいったナックルピッチャーがいます。ナガハシ君の情報だと、もとは内野手でパナマかどっかに行った時に契約出来なくてソフトボールを遊んでいたらナックルを覚えたらしいです。エクアドルのPはVillanuevaがだいたい先発でしたね。オーソドックスな感じで、スライダー、チェンジ、フォーク、たぶんカット。球速は常時135くらい。けっこう制球力が良くて打ち取るタイプでした。ただエクの内野守備陣が球際に弱かったのが残念です。あとベネガスは2ヶ月くらいしか練習してこなかったので、うしろでしか投げられないって聞きました。やっぱり体はデカイし雰囲気はありましたよ。最後に大会総括をしていただきました。○小川さんがボリビア代表で参戦した経緯などもともと昨年の大会から誘われていて、今年は8月にちょうどボリビアに行く予定があって、友達に選考会に呼ばれていたので参加しました。一応参加前に連盟に連絡しましたが、初日から僕は補強選手的な感じで決まっていたっぽいです。気になるのは国籍だと思いますが、これに関しては裏手続きです。この大会はその国の身分証明書だけで出場出来るので、連盟が手続きしてくれて、日系ボリビア人として出場しました。だから別に帰化したとかではないです。普通にプレーでお前日本人だろってバレましたが、まあ日系の多い大会でしたし、ビリだったのであんまり問題なかったです。これは他の国もよくやってますよ。エクアドルは普通にベネズエラとかパナマの選手がいたっぽいですしね。○ボリビアの国内事情国内の9州中6州でプレーされていて約25チームが存在しています。レベルは草野球レベルで金属バットです。ローカルな大会はそれぞれの州で異なりどのようにプレーしているのか分かりませんが、全国大会は年に2回あって各県のクラブ代表の大会と、州選抜チームの大会があります。国家の連盟と州の連盟もあるらしく、そこからわずかながら費用がでています。今回の監督にあたるポジションの人はサンタクルス在住なんですが、月300ドルが野球コーチの手当として出ています。その人は朝は自動車部品の店をやって午後は野球の指導。ちなみに大卒の初任給が400ドルくらいなので手当としてはいい方です。あとはキューバ人はどこの国にもいるので、そいつらがちょっと熱心なくらいです。ボリビアのアホなところはそういうちょっとした資金があるのに、ちゃんと指導出来るひとを呼ばないことです。それが改善されない限り勝てないですね。球場に関しては一応どの州も野球場みたいなのはあります。バックネットとベンチと外野フェンスは一応あるって感じです。亜熱帯性気候なのでちゃんと芝があります。サンタクルスは内野もアメリカみたく芝になってますよ。なんか少年野球もあるっぽいですけど、存在すら分からないです。来年の12歳以下の南米大会に参加するとかほざいてます。会長の息子がそのカテゴリーなので。道具はチリ経由で入って来た中古がすごい売ってます。中古ならボール1、5ドルだったり、ヘルメットが4ドルで買えたりします。スパイクも10ドルくらいで買えます。今回おもしろかったのは、選考会に近所だから来たみたいなやつがジャージでプレーしてて、監督に怒られてそこの市場でズボンが1ドルで売ってるんだから買えよって言われてました。選考会は酷かったですね。シートノックをまずおっさん達が打てない。内野はまだいいんですが、外野に全く届かない。来てもフライ取れない。たしか1時間くらいやって外野はバックセカンドだけで終わりました。そのあと試合形式でしたけど、ボリビアの60マイルピッチでヒットは出ないですからね。というか木で打つのが初めてのヤツもいたと思います。しかもその会場に2本くらいの木製バットしかなくてそれでまわし打ちしてました。まあそんな感じです。逆にその超スローボールは上位国が打つのに手こづってましたけどね。こんなんなので、本大会のロースター15人も散々です。まず年齢層が若い。選手が学生しか来ていない。社会人は仕事で来られないらしい。これはボリビア経済の問題です。働かないとリアルに死にますからね。特に今回は2週間以上家を空けましたから、給料半減です。という訳で25の僕が最年長でした。酒飲めない年齢もいっぱいいました。あとは旅費はボリビア連盟からでて、チリの滞在はチリの連盟持ちなのでタダで行けます。ロースターでまったく役に立たず、お前旅行に来たんかってやつが3人はいましたね。たぶん、その辺の大学のキャンパスで適当に男子15人集めて半年軽く練習すれば勝てます笑○チリの大会運営についてチリという国自体がもともと勤勉でホスピタリティーがあるということで非常にいい運営だったと思います。みんな親切でしたね。普通ボリビアだと差別されたりするんですけど、ほんとうに親身になってやってくれた印象です。選手はみんな同じホテルに泊まりました。球場はその他のナショナルなスポーツ会場と隣接していました。テニスの国際大会もあったらしく日本人選手が2人いましたね。ホテルからはバスで15分くらいです。ただその球場が狭いし、第二球場は三角形に近い変則球場でした。狭さ以外はベンチも奇麗だし、芝もちゃんとしていました。あとは寒さが酷い。風がアンデス山脈からの吹き下ろしなので風が吹くとキツかったです。次期的に地元の祭りに合わせたらしいですが、寒いわ店はどこも開いてないわで大変でした。審判も酷かったですね。アイツら自身がプレー経験ないですからね。これは野球途上国のテーマだと思います。とりあえずヘボい。ゾーン広すぎる。ボリビアのときは差別してくるから更に広い。あとはマイナーとかもとプロレベルのPの変化球を見れていないから判定がバラバラ。一応チリ人でアメリカのユタで審判で食ってる人がいたのでそいつがいい試合では主審やってましたね。日系の人も多かったですね。その人達は割とまともでした。この辺は日本の少年野球の熱心なおっさんと変わんないですよ。スポーツ刈りに眼鏡みたいな。あとは別に特筆することはないですね。○最後に各国の印象・アルゼンチンメールで報告した感じです。今回アングリサーノがいたので、イタリアンバッテリーが機能してロースコア勝負できたのが勝因ですね。打線は戦前の感じだと、バランスはいいけど爆発力がないなと思いましたが、バントや足を使える選手が多かったのでロースコア勝負での粘り勝ちが出来たと思います。監督もよくバントを使うのでそういうロースターを揃えたんだと思います。ちなみにアングリサーノにGG佐藤のことを聞きましたが、筋肉がやべえって言ってました。マエストリは90マイル超えてくるし、いいスライダー投げてたけど今は日本のどこでプレーしてるんだって気になってました。イタリア退団理由は次男が生まれたのでアルゼンチンに残ったらしいです。あとはコドーニョとかでやってたロドリゴブルエラってやつが横浜のソトとプレーしたっていってましたね。・ブラジルブラジルはピッチャーが日本によく似ていますね。基本ストレートと横のスライダーをちゃんと投げられるのが多い。みんないいスライダーをもっています。プラスでチェンジとカットくらいです。ストレートの制球はすごく意識されてる印象でした。逆に汚い球を投げられるのが少ない。ブラジル野球を語る際によく言われるのが、日本野球とブラジル多民族の融合。それを活かすも殺すも、ブラジルの実業団でプレーしていた今の指導者の世代から次世代に移行していく時にうまくアメリカの要素を取り行けていけるかだと思います。外務省にとってもブラジル野球はバラまきの市場ですから、そことの兼ね合いと、リアルなアイデンティティーの話と、ある程度合理性をもって取捨選択していけるかの問題なんで、ここからの成長が大変だと思います。今回のWBCでキャッチャーについて国内ですごく不満の声があがったらしく、マルシオ菊池のがいいっていう批判が巻き起こったらしいです。その辺はまあ二重のアイデンティティーですから、いいように使い分けてめんどくさいですよ。個人主義が強いですから。ただ決勝はトーメと菊池のバッテリーエラーで負けたんですけどね。ちなみにトーメ(WBC代表)は博多の女の子良かったって言ってました。小さい時に日本語会話スクールにいっていたらしくちょっと日本語の単語は知ってました。・エクアドルまず大会自体に参加を渋ってたらしく、ホテルが別でした。選手はラテン的で個性的な選手が多いと思います。参加国の中で野手は一番バリエーションが豊かでした。混血が多いですから身体能力も高かったです。まだまだ野球は高所得者のスポーツらしいので、すそ野が広がればおもしろい国だと思います。あとはピッチャーの枚数不足と、今回はマネージャーの戦略が良くなかったって言われていました。・チリ謎の存在たまに上位国にガップリ組んだりあっさり負けたり。全体的に年齢層が高いので経験豊富なのが大きい。これはチリの産業が関わっていて、北部のトコピージャとアントファガスタのプレーヤーは100%資源関係の仕事をしています。というか街自体が資源の街です。サンティアゴはよく分からないです。そのため経済的余裕があり、野球を30歳を超えてもプレー出来る状態にあります。この地域にはアメリカ系資源企業の駐在員によって野球がもたらされたようです。最近まで三菱のチームもあったらしいです。帰化していますが、キューバ人2人とベネズエラ人1人がいました。野球に関してはちゃんとしたボールを投げるピッチャーがいない。ただみんなスーパーハードチェンジアップというか常に手首利かさないような投げ方で投げてくるので逆に打ちづらいですね。一応2年前の大会のブログに最多勝ってあるオッサンドン(おっさん丼)てやつが87マイルくらい投げるらしいです。見てないですが,,,,,ちなみにこいつはバイです。守備はそれなりに守れるので、打たせて取ることはできます。なので先発がハマればロースコアで延長までいったブラジル戦のようになります。バッティングはまあまあ振る力はありましたが、スイングがコンタクト系で長打がでるってほどではないので良くて2、3点取れて、それ以上は難しいですね。全体的にある程度の試合はできていたと思いますけど、上位国には番狂わせはむずかしいですね。今回はホームだったので最後まで集中出来ていたっていうのもありますしね。あとは魚食ってるからか分からないですけど、骨太系の骨格とそういう力みたいなのはありました。みんな体もデカかったですし。チリ国民は太った人がいなかったですね。特に南米は中年女性は太ってるんですが、そういう人は見かけなかったですね。・ペルーボリビアキラーこてこての日系チームでした。監督はヘラルド丸井の息子でした。コーチにパナマ人の態度のデカイやつがいましたね。一応日系のプライドみたいのが強い感じで、誇りはあるっぽいんですがレベルが追いついていない。たぶんそんなに練習してないんじゃないですかね。だからボリビア戦だけは調子に乗るっていうチームレベルなんだと思います。ピッチャーも70くらいしか投げられないし、守備も弱い。体も大きくないし身体能力も低い感じでしたね。バッティングも特に打つヤツはいなかったです。けっこうバントはしてましたが。あと日系の割に右投げ左打ちがほとんどいなかったです。僕はウザいチームっていう記憶しかないです。イメージするなら県立高校のリア允野球部って感じです。レベルもそんな感じでいいと思います。地味にボリビア戦でボリビアのがヒット数が多かったですけどね笑・ボリビア論ずるに値せず。ってとこですが一応。ピッチャーは一応ストライクのとれる2人のピッチャーが投げまくってました。それ以外は水差し野○です。唯一の登板で4連続ボークだけして降板したやつが酷かったです。逆に遅すぎて70マイルもでてないんですが、初見では打つのは難しい。たぶん守備がちゃんとしてたら各試合5点も取られないんじゃないかと思います。センターから見ていて、強打者が呼び込みまくってポップフライとかおもしろいですよ。あと遅くて反発がないのでフェンス際で失速しますからね。守備は基本正面のゴロとポップフライしかアウトに出来ません。フライも横とか後は基本取れないですね。まあ彼らにとってはそういう打球は初めてですからね。サードのアホは通算で7エラーくらいしました。あとはピッチャーが牽制出来ないので、盗塁フリーパスです。ポジショニングも分かっていないので、指示しなきゃいけないんで大変です。守備はこんな感じです。アルゼンチン戦では18アウト中、僕がセンターなのに10アウト以上取りましたからね。走塁はヤバいです。リード幅1メートルとかで、走塁レベルも体育のソフトボールレベルです。相手がブラジルとかでもどんどん先に走って行っちゃいます。一応ボリビアのヤツが盗塁王取りましたけど、監督が場面関係なく常に盗塁のサイン(唯一のサイン)を出すので取れた感じです。ベースカバーいないから普通に走れますしね。バッティングはクソです。上段構えから体ごと大根切りしていくようなスイングなので、まったくあたる気配がありません。絶望的です。まれにそのコースにボールが来たときだけ当たる感じです。レフト前のポテンしかないですからね。まあそんな感じですから、僕も自分のバッティングに集中するの難しかったですよ。ここからは管理人の感想のコーナー。といきたいところですが、もう小川さんのメールの内容が濃すぎてそれでもう十分ですね。まあ他に人にも理解してもらえるよう色々補足はしたのですが大丈夫でしょうか(笑)。決勝は大方の予想を覆してアルゼンチン優勝でした。予選リーグじゃコールド負けだったのにねえ。アルゼンチンのムービング系にブラジルはてこずったらしい。ブラジルは日本の影響を受けてきた野球ですからね。日本の野球がボール動かすピッチャーに弱いことをまさか地球の裏側で実証されるとは・・・。最後に、こんなに膨大な内容を地球の裏側からせっと送ってくれた小川さんに感謝申し上げます。僕が聞いてきてほしいことをあらかじめ伝えていたのですが、それをほとんど直撃取材してきてくれましたからね。本当に頭が上がらないです。それにしても、トーメは福岡で何のお店に行ったんですかねえ・・・。○個人表彰最優秀選手: Martín Mondino (Argentina)首位打者: Juan Pablo Angrisano 0.556 (Argentina)最多安打: Sebastián García 8 (Argentina)最多二塁打: Gabriel Sansó 3 (Argentina)最多三塁打: Juan Mendoza 1 (Ecuador)最多本塁打 : Eduardo Zurbriggen 3 (Argentina)最多打点: Samuel Felman 14 (Ecuador)最多盗塁: Luis Rico 4 (Bolivia)最多得点: Johan León 13 (Ecuador)ベストナイン捕手: Márcio Kikuchi (Brasil)一塁手: Jorge Pastor (Perú)二塁手: Miguel Veliz (Ecuador)三塁手: Lucas Rojo (Brasil)遊撃手: Eduardo Watanabe (Brasil)左翼手: Cristian Zepeda (Chile)中堅手: Seiko Hayashida (Perú)右翼手: Julio César Vázquez (Perú)防御率: Jean Antonio Tomé 0.00 (Brasil)勝率: Guillermo Gardel 1.000 (Argentina)最多奪三振: Rómulo Shindo 11 (Brasil)
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