Quantcast
Channel: 野球:海外/独立リーグ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

2017 ウインターリーグの考察

$
0
0
本日から台湾でアジアウインターリーグが開催されます。今年は、台湾のアマチームが不参加となり、代わって日本の社会人チームが参戦します。ということで、NPBイースタン、NPBウエスタン、CPBL(台湾プロ)、KBO(韓国プロ)、欧州選抜、社会人選抜の6チームで約1ヶ月間、トータル51試合が行われることとなるので、今回はウインターリーグの考察をしていこうと思うのです。そのアジアウインターリーグへ今年、ロッテからは島、種市、宗接の三名のルーキーと鶴岡コーチが参加します。そもそもウインターリーグと呼ばれるものはどのようなものがあるのでしょうか。前置きと少し外れますが、このエントリーでは、アジアウインターリーグよりも大きな括りで話をしたいと思います。アジアウインターリーグの話は次のエントリで行いますのでしばらくお付き合いください。ウインターリーグと呼ばれるものは、大きく分けて、中南米で行われているもの、オセアニアで行われているもの、アジアで行われているものに分かれるかと思います。その内、後ろ二つはそれぞれ1つのリーグですが、中南米でウインターリーグと呼ばれるものはいくつかの国で、複数のリーグとして行われています。有名なのものとしてはメキシコのリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ。(メキシコは他に複数リーグが存在)ドミニカのリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナプエルトリコのリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ロベルト・クレメンテベネズエラのリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルこれにキューバのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルを加えた五つのチームでラテンアメリカ王座をかけて争う。カリビアン・ワールドシリーズがあります。前シーズンはプエルトリコが優勝してますね。近年ではメキシコが強く、一時期非常に強かったドミニカが勢いをなくしているかの印象があります。 NPBなどにゆかりがある選手を少しまとめたましたのでこちらをご覧ください。ドミニカのウインターリーグ ロッテでいうとカルロスロサ。カルロスロサは2016年の夏ごろまでメキシコのレギュラーシーズンでプレーしたのですがそこから何処にも所属しておらず、故障なのか引退なのか詳細が不明だったのです。このたびLeones del Escogido の選手登録がされていますので、まだ元気にプレーをしているようで嬉しいですね。 Leones del Escogidoは、LeonesがライオンでEscogidoが選ばれたという意味ですから「選ばれしライオンたち」というチーム名。かつては筒香や乙坂、松井飛雄馬など横浜の選手も派遣されていたチームですね。昨年は、ロッテのジミーパレデスも参加していました。あとロッテがらみではTigres del Liceyにナバーロが在籍しています。こちらは Tigresが虎ですから、Liceyの虎達という意味でしょうか。Liceyは本拠地がある地名です。ナバーロは昨年もロッテ退団後、Tigres del Liceyに所属していたのですが、レギュラーシーズンはどこにも所属しておらず、詳細が不明でした。ドミニカリーグの開幕前、現地のメディアの報道によれば、「肩の治療の為、休養をしていた」とかここの打線、結構NPB経験者が多くて、ナバーロ、フランシスコ、エルナンデスなんていうクリーナップが見られる試合も多いです。こちらは、メキシコのリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ。このリーグが一番MLBに近い存在かと思います。後、5つほどメキシコのウインターリーグは存在しているのですがなかなかこのリーグほど情報が無いのが実情ですのでこのリーグのみの話になりますが…ここでもロッテがらみの選手に目を向けると…。実際所属はしませんでしたが、一時期獲得の噂のあったダニエル・ロドリゲスがいます。ロドリゲスはメキシコの代表チームとして昨年来日したりしてますから日本のファンにもなじみ深いかと思います。あと、今年Yaquis de Obregonに横浜の乙坂が派遣されてますね。以前は前述のようにドミニカにも行ってますが、今回はメキシコへとここのリーグってやはりアメリカが近いだけあってレギュラーシーズンはアメリカのマイナーなどでプレーしたり、メキシコのレギュラーシーズンでプレーしたりしてる選手が多くて、レベルが非常に高いんですよね。近年のカリビアンシリーズの結果を見てもその勢いが表れていると感じます。さらに、ベネズエラのリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルこちらは、数年前ロッテで活躍していた、アブレイユやレディズマがプレーしています。そしてホセ・カスティーヨの名前もありますね。カスティーヨは、今年のレギュラーシーズンはイタリアのプロ野球Italian Baseball League、パルマ・ベースボールに所属していました。オフシーズンは母国のウインターリーグへ参加です。最後に、プエルトリコのリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・ロベルト・クレメンテ。プエルトリコのリーグってワールドシリーズ終了後に開催されるので他の中南米のリーグより時期的に遅いんですよね。ただ言葉以外は、ほぼアメリカといった地域特性からレギュラーシーズンは米国でプレーしていた選手が多く参加するリーグでもあります。これは推測ですが、就労ビザの関係面もあるのではないでしょうか。時期的に遅かったのでチーム別に選手を纏めてませんが、ロッテがらみでいうとディッキー・ゴンザレスなどがプレーしているはずです。以前は、ソフトバンクが選手を派遣していました。このカリビアンリーグ組以外にもラテンアメリカンシリーズ組があってこれには、メキシコのリーガ・インベルナル・ベラクルサナコロンビアのティグレス・デ・カルタヘナニカラグアのリーガ・ニカラグエンセ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルパナマのリーガ・プロフェシオナル・デ・ベイスボル・デ・パナマなどがあります。あまりこちらは、日本の球団と馴染みがありませんがコロンビアのリーグへは、独立リークのBCLの選手が派遣されたことがあります。そして、オーストラリアで行われているABL。こちらは6つのチームがあるのですがロッテで馴染みがある選手はいなくてこのような選手が参加しています。西武はここ数年、ABLに選手を多く派遣していますし、ソフトバンクや阪神等の球団もこのリーグに選手を派遣していた時期がありました。ここのリーグの特徴は割と投手が揃ってるかなという印象があります。今年の参加は不明ですが中日でのプレー経験があるドリュー・ネイラーなどがいてオーストラリア代表の多くの選手が、ここでのプレー経験があります。また中南米と違って英語圏ですから比較的コミュニケーションが取りやすいのも利点だと思われます。昨年は、社会人野球のHonda、Honda鈴鹿の選手が派遣されておりNPB、独立リーグ、社会人野球とバラエティ豊かな日本人選手たちがプレーするリーグと言えます。今年の注目点とすれば、西武から派遣されている森などもいるのですが、ロッテの秋季キャンプに参加したこともある中信の林智勝の参加でしょうか。台湾球界初のトリプルスリーを成し遂げた林智勝は現在35歳。若手でもなくこの年齢でのウインターリーグへの参加というのはなかなか例が無いように思えます。ちなみに台湾球界でいえば、台湾球界で2000本安打を達せし四国ILでもプレー経験がある張泰山も今季ウインターリーグへ参加しています。こちらは41歳もはや生ける伝説です。最後のアジアウインターリーグは次回のエントリーとしますが、武者修行的な意味合いで捉えがちなウインターリーグ参加ですが、中南米のリーグとアジアウインターリーグではレベルも環境面も全く違っています。チームメイト全員がNPBの選手であるアジアウインターリーグ、スペイン語圏の選手が多い中南米のウインターリーグ。これだけでも野球に集中できるかどうかが変わってきます。そもそも、ウインターリーグに何を求めるか?何が目的なのか?というところがポイントで、単に野球の技術向上の為なのか、選手の視野を広げる為なのか、違った環境で何かのきっかけを求めてるのか、試合の実戦経験を積むことに主眼を置くのか、前述の野球以外の環境がもたらすストレスへの耐性を高めたり、環境への適応力を高めるのが主眼なのか…。そして、それぞれ派遣するリーグのデメリットも十分考慮する必要があります。デメリットというかリスクですね。怪我などのリスクもありますが、それ以外の副作用と言っていいかもしれません。それによって、対象の選手を送り出す最適なウインターリーグとはどこなのか?それが見えてきそうな気がします。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

Trending Articles