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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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6/20・22 四国アイランドリーグplus選抜vsフューチャーズ

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大田スタジアムで行われた四国アイランドリーグplus選抜とフューチャーズの対戦を2試合見てきました。本来3試合行われるはずでしたが21日は雨天中止。補足のために書きますが……フューチャーズとは、 2007年から結成されたイースタン・リーグの若手主体の連合チームのこと。 05年に東北楽天が加入しイ・リーグの所属球団は7球団となりました。球団数が奇数となったため、対戦を組む際に1球団だけ試合が無い日程が出来てしまいます。日程からあぶれたチームはウエスタンとの試合やプロアマ試合を組む試みをしたものの、実際は相手の都合によりなかなか試合をすることが出来ませんでした。また、1球団で紅白戦をしようにもそこまでの人員を用意するのも難しい。一方で、育成枠制度を用いる球団は二軍に出場する選手が多くなり、若手の実践機会が不足するという問題も生じました。それを解消するために、若手選手の実践機会を増加させる目的で「フューチャーズ」という7球団混成のチームが生まれたのです。……蛇足おわり。四国IL選抜1-4フューチャーズスタメン四国アイランドリーグ選抜 6妹尾 8三國 9古川 3小林 5ポロ D安藤 4山下 2ハンソング 7井戸川 P岡部フューチャーズ 9鈴木L 4吉川大G 7宇佐美F 3坂口G 5柿澤G D山田E 8青柳De 6狩野De 2亀井De P田村L スコアボード撮り忘れました(汗)結果【4回裏】1死から5番柿澤が左2塁打で出塁し、6番山田の三失間に生還し1点。7番青柳が中安で1死1、2塁として、8番狩野の右安で1点。9番石原(途中出場)のニゴロ(FC)で1点。この回3点。0-3 【5回表】8番ハンソングのソロで1点。1-3 【6回裏】9番宗接(代打)が右2塁打で出塁し、1番鈴木の中安で1点。1-4 【四国IL】岡部3回秀伍1回3失点丸山1回阿部1回1失点相澤1回正田1回【FT】田村2回柿田1回高井1回笠井2回1失点瀬川1回竹下1回信樂1回今年はBCL球団と巨人三軍の対戦を3試合見ている訳ですが、その時の記事に独立リーグの課題として書いた「エラーの絡む失点」「投手の四球自滅」をひとつのテーマに試合を見ました。「リーグ選抜だから守備力も全体的に高いのかな?」なんて思っていましたが、この試合でも課題は出てしまいました。 4回の3失点はポロ(愛媛・元楽天)のボールを蹴るエラーをきっかけにFT打線に付け込まれたもの。ポロは一塁ベース踏み忘れによる2塁打取り消し(記録は右ゴロ?)も。また、試合を通して6盗塁を許したためバッテリー間による走者のケアもまた一つ課題ですね。特に狩野と石原による重盗、柿澤の三盗は完全に投手もノーマークでモーションを完全に読まれていました。先発の岡部峻太(高知・96年世代)は3回2安打2四球2三振0失点。派手さは無く明確な武器もよく分からないまま降板しましたが、強いて言えばチームメイトのハンソングとバッテリーを組んだことが結果を生んだのではないのかなと。走者を出しても投球に集中していたのはやはりキャッチャーを信頼しているからなのではないのでしょうか。ハンソングは前所属が起亜タイガースの韓国出身の選手。コミュニケーションに苦労しないかな、と思いましたが1年目なのに結構やれてそうでした。ソロを打ったハンソング。こんなにカラフルなマウンド上を見るのはなかなか無い……高島秀伍(香川・91年世代)はセガサミーを辞めて香川にやってきた異色の経歴。しかも以前は外野手で投手をやるのは中学時代以来。スリークォーターから放られる140キロ前後のボールは力強さがありました。リーグ戦では49回を投げてボーク4個と投手歴のブランクに苦しんでいるようです。制球と変化球はお世辞でも良いとは言えません。ところが最速149キロを出したことがあるらしく、球威はあると感じたので育成枠で指名する球団があってもおかしくはないと思いました。丸山雄大(高知)阿部直晃(愛媛)相澤健勝(徳島)正田樹(愛媛)この中で最も成績が良いのは相澤です。20回を投げ21三振、2四球、防御率0.90。制球力と奪三振能力を備えています。各選手の成績については後述。正田は現在35歳。まだ現役です。田村伊知郎は2イニング投げましたが先発として育成する方針なのでしょうか。長いイニングを投げることで脱力や変化球の使い方を覚えようという思惑ですかね。宗接唯人は逆方向への2塁打。一塁コーチは20日が小池正晃、22日は栗原健太が務めていました(三塁コーチはいずれも円谷英俊)。正直、倉本よりもよっぽど動けるよなあ……という狩野行寿。フューチャーズ5-4四国IL選抜スタメン☆試合を10回まで行う特別ルール試合終了時のスコアボードは撮り忘れました(汗)【2回裏】5番ポロが左中間を破る3塁打で出塁、6番三國は中安で1点。0-1 【3回表】1番岸里が左安で出塁し、2番百瀬が左2塁打で1点。1-1 【4回裏】2死から5番ポロが左安、6番三國は右安で2死1、3塁、7番加藤は四球で2死満塁。8番四ツ谷の三ゴロ(FC)で1点。1-2 【5回表】9番狩野が左安を放ちその打球を左翼手が後逸している間に3塁まで進む。2死3塁となってから3番マルティネスが右2塁打で1点。マルティネスはボークで3塁に進み4番青山の中安で1点。この回2点。3-2 【8回表】4番松澤(代打)が右本を放ち1点。4-2 【8回裏】2番岡村が右安、3番古川が右安で無死1、3塁とする。4番井戸川(途中出場)は一ゴロ、5番ポロは中安を放ち1点。7番加藤は右犠飛で1点。4-4 【9回表】8番亀井(途中出場)が遊失で出塁、9番狩野は犠打で1死2塁。その後2死2塁となってから2番川相(途中出場)の左安で1点。5-4 【FT】安江3回1失点信樂1回1失点上原2回成瀬1回松本1回2失点柿田2/3 竹下1/3 進藤1回【四国IL】伊藤翔3回1失点原田2回2失点松本2回秀伍1回1失点伊藤克1回1失点嘉数1回先発の伊藤翔(徳島・98年世代)。千葉の横芝敬愛高から入団したばかりの1年目です。最速150キロ(この日は145キロ前後)で、スライダーや縦の変化球もありました。今年の高校生投手の人材不足からして年齢をアドバンテージに持つ彼は指名されてもおかしくなさそうです。原田宥希(香川・94年世代)は力強い直球を持つサイド右腕。たまに決まる高めに浮く球筋のストレートで空振りを奪えていたのと、左打者に対しては内角と外角を投げ分けゾーンを広く使っていたのが印象に残りました。リーグ戦では64回1/3を投げて被本塁打1なので球威はウリでしょうね。松本憲明(徳島・95年世代)は愛工大名電高から東洋大に進み、中退して独立の世界に。今の大学4年生、東洋大だと飯田晴海と同い年ですね。伊藤克(徳島・96年世代)は中卒で建設会社に就職、クラブチームでプレーした後徳島入りした異色系。最速は139キロ止まりでエラーで出したランナーを生還させ決勝点になってしまうというホロ苦い登板に。リーグ戦では33回を投げ防御率1.09とチームに貢献しています。徳島の伊藤コンビは覚えておいた方がよさそうです。嘉数勇人(高知・89年世代)。チームでは主将。名字を聞いてJR東日本の打者を思い出したのは言うまでもなく。野手陣でアピールしたのは木更津総合高出身・三國和磨(徳島・96年世代)、盗塁も決めた四ツ谷良輔(愛媛・93年世代)、3安打1打点で汚名返上のポロでしょうか。いずれも逆方向やセンター方向に打ち返すヒットで結果を残しました。特に四ツ谷はリーグ戦132打席で打率.333、出塁率.430と数字を出しており、年齢的にも脂の乗っている時期だと思います。一方で、打率1位の古川敬也(愛媛・92年世代)は2試合でヒット1本に終わり、強打が武器の小林義弘(徳島・94年世代)はレフトで守備のまずさを露呈したりと、歯がゆさが残りました。 FTでは香川OG出身・松澤裕介の一発、川相監督ジュニアの川相拓也は決勝打と巨人三軍勢の活躍が光りました。投手陣は上原・柿田・竹下という豪華ドライチリレー。後者2人に関してはどこがフューチャーズなんだって感じですが(汗)上原健太は長身左腕だけあって投げている球が別格でした。球審にボールが直撃して治療するシーン……結果的にフューチャーズの2戦2勝で交流試合は幕を閉じました。この2試合を見て改めて感じたのは、独立リーグとNPBの明確な守備力の差です。独立球団は選手の入れ替わりの流動性が高いために内野の連携は難しいと思います。しかし今回の試合では連携に起因するものではなく、個人の凡ミス(目測を誤ったりイージーゴロの捕球ミス)が目立ちました。投手は味方のミスに動じないことが必要ですが、あと打者1人抑えたら……という場面でことごとく痛打されてしまい、展開を不利にしてしまう。さらに出した走者のケアを疎かにして脚を絡めた攻撃をも許してしまう、そういった相手にスキを与えてしまうところから傷口を広げる印象を受けました。試合後の西田監督の談話で人工芝への対応が不足だった、という旨の話がありましたがそれも課題のひとつでしょう。独立リーグの選手の経歴は本当に多種多様です。選手のバッググラウンドから意外な発見をすることも少なくありません。そういった選手個々への興味関心から独立リーグ沼にハマる人の気持ちもよく分かります。実際にスタンドでは球団のタオルや帽子を身に着けている人も居ましたし、地方の野球を野球を追いかけるのもアリだなと。都内で四国球団の選手を見られる貴重な機会だったので行くことが出来てよかったです。付録・選抜メンバーの前期成績

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