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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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31日目【1人でも多くの人の為に球団が出来ること】北徹也

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今日は5連戦の2日目、相手はサウスリーグの最下位、Hillsboro Hopsです。昨日のゲームではしっかりと勝つことが出来たので、今日も頑張ってほしいものです。前半戦の今までの戦績、ダストデビルズは最下位と苦しんでいますが、シーズン途中ながらも新しい選手がどんどん加入してきたりと、入れ替わりがとても早く、競争が激しく行われています。そして、題名にもあるのですが、今日の試合でのプロモーションは、ダストデビルズの後援会の皆さんが行う、ALS Awareness Nightというものがありました。 ALS Awareness Nightとは、ALSという難病の認知度向上のために行うプロモーションで、寄付をしてくれたお客さんにTシャツやリストバンドなどをプレゼントするというものでした。ちなみに、ALSとは日本語で、筋委縮性側索硬化症という難病指定されている病気で、元MLB選手で、2130試合連続出場という記録を所持している、ルー・ゲーリック氏もALS患者の一人でした。僕がダストデビルズの後援会の方から、このプロモーションについて話を聞いていると、人が少ないから手伝ってよということで、急遽手伝わせてもらうことに。テーブルを挟んで、いらっしゃるお客さんにこのプロモーションの趣旨やALSについての話をしていて思ったのですが、興味を持って話を聞いてくれる方や寄付をしてくれる方がとても多く、驚くほどでした。僕と同世代か、それよりも若い人もたくさん話を聞いてくれていて、ふと「日本で同じことをやったら、どれくらいの人が興味を持ってくれるかな。」と考えてしまったほどです。この活動を理解し、今後も継続的に支援してくれるかは別ですが、まず興味を持って、話を聞いてくれる人の多さに感動しました。それは、もちろん自分自身にも当てはまることですが。今までの人生の中で、いろんな形で募金や認知度向上活動を目にしてきたと思いますが、自分から興味を持って話を聞いてみたことや、そのことについて知ろうと思ったことがどれほどあるかと考えると、恥ずかしさを感じてしまうほどでした。僕が感じるアメリカの良いところの一つは、知らない人や知らない事でも、とりあえず話を聞いてみたり、興味を持ってみようとする姿勢だと思います。また、誰かや何かに関する噂や評判をそのまま信じるというよりも、自分で体験してみて、自分の意見を持つことを大切にしていると感じます。球場で初めて出会ったお客さんにも、「日本から来て、インターンをしています。」と話すと、「日本のどこ?」「日本ってこれくらい暑い?」「アメリカのご飯で何が好き?」「君が日本人の初めての友達だよ!」など、嬉しいとは思いつつも、話を切り上げなければ、ずっと続いてしまうようなことがたびたびあります。これも、例え今まで日本に全く興味のない人だったとしても、とりあえず話を聞いてみて、興味を持つことを大切にしているから出来ることなのだろうなと感じます。話がそれてしまいましたが、このように球団や球団の後援会が、社会的に意義を持った活動を行うことを知ることが出来て、また、その活動に少しでも参加することが出来て良かったです。野球場が、人々の楽しむ場所になり、国民の祝日を祝う場所になり、また、力を必要としている方の認知度向上活動の場になったりと、より多くの人々にとって意味のある場所なんだなと再認識させられた日でした。ちなみに、今日のダストデビルズは残念ながら敗れてしまいました。明日からも頑張ります!

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