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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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チュニジアが第1回WBSC総会の会場に選ばれる

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 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)は、連盟が誕生してから団体として初めて行う総会を、今年5月10日からの2日間にわたりチュニジア・ハッマメトで開催すると発表しました。 WBSCは野球とソフトボールの五輪復帰を目指すことを念頭に、国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)の両者を統合する形で一昨年12月に誕生。これまでは、WBSCという大きな傘の下に両者が併存する形を取ってきましたが、今回の総会の場において両者に所属する各国連盟が名実ともに統合され、新会長と評議会メンバーの選挙も実施されることになっています。その記念すべき一大イベントが、過去にIBAF、ISFのいずれも総会を実施したことがないアフリカ大陸、それも野球やソフトボールとは特に縁の薄い地域である北アフリカのチュニジアで開催されることになったのです。 チュニジアが開催地に選ばれた背景には、WBSCが掲げる野球とソフトボールの拡大戦略があります。WBSCでは今後、こうした「これまで野球・ソフトボールの文化が根付いてこなかった地域」のポテンシャルにフォーカスし、若い世代における両競技の競技人口を増やすとともに、ジェンダーの平等性や人間としての普遍的な価値観を競技を通じて広めること、そして国内連盟の立ち上げと国家代表チームの強化を促し、国際大会をより活発化させることに注力していくとのことです。 WBSCのリカルド・フラッカリ、ドン・ポーター両共同会長は、今回のチュニジア開催にあたり次のような共同声明を発表しています。「これは野球とソフトボールの国際化というテーマの中で、あらゆるレベルにおけるマイルストーンと言えるものだ。我々は、WBSCとして初めて開催する今回の総会を、チュニジアで開催できることを喜ばしく、また心から誇りに思っている」 今年1月、WBSCのメンバーは中央アフリカにおける歴史的イベントである、ウガンダ初のナショナルスタジアムの会場を祝いました。フラッカリ氏とポーター氏は、野球とソフトボールはここ数年新しい国々での競技人口を着々と増やし、人々が両競技にアクセスできる機会が増えていること、そして将来へとつながる遺産を生み出すとともに、WBSCが開催する数々のイベントの価値も高まっていることから、チュニジアのような「野球とソフトボールにとってのさらに新しい国々」においても、野球とソフトボールは大きな注目を(それも非常にシリアスな意味での)集めることになるだろうと語っています。 「我々はアフリカを含む世界中の地域において、野球とソフトボールのPRのために動いている。そしてチュニジアでの総会の開催は、野球とソフトボールの世界において依然として新たな国々が台頭し続けていることを裏付け、野球とソフトボールの魅力やそれを通じた恩恵を象徴するものだと言えるだろう」 WBSCは昨年9月、国際オリンピック委員会から野球とソフトボールの両競技を管轄する唯一の国際競技連盟として公認されました。これは、2012年にIBAFとISFの両者がそれぞれ行った総会の場で、両者を統合した新組織を作る決定がなされてから、約1年後のことになります。創設以来、野球とソフトボールそれぞれで評議会を存続させていたWBSC。今回の総会は、両競技が文字通り1つになるという文字通り歴史的な場となりそうです。ソース:http://www.mister-baseball.com/tunisia-host-inaugural-wbsc-congress/

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