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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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元楽天イーグルス井上雄介投手、元広島カープ塚田晃平投手がアメリカテキサス・ウィンターリーグに参戦

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 元楽天イーグルス井上雄介投手と元広島カープ塚田晃平投手、二人のサムライがアメリカのメジャーリーグを目指し渡米しました。1月下旬にサンディエゴ入りし、約10日間トレーニングを積みました。冬でも暖かい気候のサンディエゴは、トレーニングをするには最適な環境です。二人とも寒くて体が動かないという心配もなく、トレーニングに取り組むことが出来たと話していました。 1月25, 26日にサンディエゴ市内で行われたトライアウトに参加した際は、堂々の投球をしていました。しかし、シーズン前の調整時期の為、本人たちは「まだまだ調子は良くないです。50%くらいの仕上がりです。」と本調子でないことを気にしており、テキサス・ウィンターリーグに向けて調整しなければならないと気を引き締めていました。  テキサス・ウィンターリーグでは、多くのスカウトが視察に来るのでプロ球団から指名が掛かることがあります。今日から始まるテキサスウィンターリーグ参加の為に、既にテキサスへ移動した井上投手と塚田投手に白羽の矢が立つことを期待しています。                          井上雄介投手―先日行われたトライアウトの感想井上投手: 日本では、登板のスケジュールは予め決められており、時間に合わせて調整することが容易でした。しかし、トライアウトでは、数十名の投手のなかで、投げる順番は直前にならなければわかりませんでした。トライアウトは試合形式で行われた為、最初から投げれるように準備していましたが、結局遅いイニングでの登板となりました。登板時期の予測が出来ない中で、コンディションの調整、メンタル面の準備をするのが難しいと思いました。規則正しいのが当たり前では無く、時間に柔軟に対応して出番が来たら直ぐに集中できることが重要になると思います。 アメリカの球場は日本と異なり、芝の球場が当たり前と聞きました。日本のプロ野球では芝の球場ですが、内野のベースライン上と守備位置以外も芝になっているのは日本と違うところだと思います。投手はフィールフィールディングで芝の対応力が必要になるので、球場によって状態を把握しなければならないと思いました。また、日本と比べてマウンドが硬いので野球場は全く別のものと認識して、適応していけるようにしなければならないと思います。日本で「これをして成功していた」というのもアメリカでは通用しなくなると思います。塚田投手: 井上さんの言う通りだと思います。日本にいる時から、球場によって調整をするように考える必要があると思います。日本にいて出来ることは、アメリカのマウンドのイメージを持っておくこと。マウンドが硬くて、蹴れない、掘れないのは当たり前だという心構えも必要だと思います。環境が違う時に対応できるように考えて行動することが大切です。確かに日本のマウンドは柔らかく、今回使用したマウンドは硬かったです。トライアウトで最後の方に登板したにも関わらず、ほとんどマウンドは掘れていませんでした。日本人選手は、下半身の力を最大限に生かし、土を思いっきり蹴るので良く掘れるのですが、アメリカ人の投げ方は違うのだろうと思いました。僕はアメリカ人に近いフォームなのか、掘れないマウンドは逆に投げやすかった印象があります。井上投手: イメージするのは大切だけど、現実的に難しいと思う。日本でこれだけ硬いマウンドは無いと思うので、アメリカに来て、早く慣れて適応していくしかないです。 あと、マウンドが硬いと体が柔らかくなければ体を壊すことに繋がります。日本の時のように投げたいのであれば、柔軟性を高めておくべきです。最初はマウンドが硬い分、しっかりと足がはまり固定されるので、そこを軸にして腕がいつも以上に振れます。しかし、それが普段以上に肘や肩に負担が掛かるので、調子に乗って投げすぎると怪我の原因に繋がると思います。                            塚田晃平投手―日本とアメリカで使用するボールの違い塚田投手: ボールは、日本と違って縫い目が荒く1球1球違う印象があります。真っ直ぐ投げたつもりでも曲がることがあります。その変化を考えてコントロールできるようにならないといけないと思いました。ただ、それがマイナス印象ではなく、プラスに考えてボールの違いを楽しみながらアメリカ野球に慣れていきたいです。まだグランドやボールに慣れていない分、ウィンターリーグで打たれることが多くなると思いますが、打たれながら徐々に慣れていき、バッターを打ち取る楽しみを覚えたいと思います。井上投手:  変化球でストライクが取れなくても、直球でボールが勝手に曲がる分、コントロールの悪い投手には投球を組み立てやすくなると思います。ただ、ボールに対して繊細な人は対応するのが難しいです。日本でアメリカのボールを購入して練習をした時もこのことは感じていました。これから、ウィンターリーグで何度か登板すると思うのでボールに慣れ、直球で変化を付けたり、綺麗に真っ直ぐを投げるようにするなど、色々と試していきたいと思います。―トライアウトでのバッターの印象塚田投手: 打者はイン・アウトコースに関係なく、しっかりと踏み込んでいました。以前から話を聞いていましたが、日本と比べてストライクゾーンは外側に1つ広く、低めは狭いです。打者も追い込まれるまで手を出してきません。井上投手:  僕の場合は、落ちる球が勝負球となるのでストライクゾーンが狭い低めでも、打者に振らせていくことが重要になると思います。―渡米前に知人などから頂いたアドバイス塚田投手:  アメリカでは球数制限がある為、5回0失点で多くの球数を投げるより、少ない球数で6回3失点の方が評価されやすいと聞きました。三振を狙わず、如何に早いうちに凡打の山を築くことが出来るかを考えて組み立てることが大切です。1ストライクをとった後は、2シーム(少し沈む直球)で打ち取ることを考えます。メジャーでもフォーシーム(少しホップする直球)を綺麗に投げる人がいますが、1ストライクの後はツーシームで凡打を狙うそうです。追い込んだら、三振も凡打も球数は変わらないのでツーシームを決め球に持っていきます。フォーシームは追い込むまで遅い球で見せておき、最後に早い球で三振を取れる可能性が高くなります。井上投手:  1球で内野ゴロで打ち取ることを考えろと言われました。追い込んだから1球外すではなく、打ち取る方法を考えて選択する。あとは、アメリカ人は力があるので、バットの先でも手前でも面には当てさせないようにした方が良いそうです。打者を打ち取るには、バットの上か下の丸くなっている部分に当てさせることを意識する。面に当てられると力でホームランにされてしまうからです。日本とアメリカの投球戦略は、力や技術、体の使い方が違うからかコンセプトが大きく異なります。ただ、この話は知人から聞いただけなので、自分で体験しながらその違いを認識して、如何に対応するべきか考えていきたいと思います。―テキサス・ウィンターリーグへの意気込み塚田投手:  今回は新たな挑戦に向けて、苦労する覚悟でいます。試合で打たれても修正し、次のステップに繋げ、メンタル的強さも身につけたいです。ウェインターリーグでアメリカ野球を本格的に体験できると思うので、多くのことを学び成長したいと思います。井上投手:  アメリカで通用する為に、変化球の角度や投げるコースをコントロール出来る様になりたいです。楽天入団後に、怪我をしてコントロールが悪くなりました。怪我から復帰後、ストライクを取りたいと思うようになり、1球目からが勝負だという意識になりました。今までは三振を取りに行く場面もごろで打ち取れば良いと気持ちが変化しました。最初から完璧に抑えることが大切ですが、1点取られた時に崩れず、その後を抑えていくことが試合を作る上で重要です。 大学から投手に専念し、それまで野手歴の方が長かったです。最近やっと投手らしい感性や考え方が定着したと実感しています。その新たな感覚を持ち、アメリカ野球に挑戦することが出来るのでとても楽しみです。自分の可能性を広げることが出来る様、楽しみながらプレーしたいと思います。そして、最終目標はメジャーリーグでプレーすることです。そこまでの道のりは決して容易ではないので、小さな目標をクリアしながら、大きな目標に向かって突き進みたと思います。アメリカで全ての経験が新鮮なので、まずはウィンターリーグで自分がどこまで通用するか試していきます。アメリカのマウンドの硬さについては、元西武ライオンズの土肥義弘氏も言及しています。スポナビの記事より、「技術の天才」松坂大輔、復活への道元西武・土肥義弘氏が解説 Samurai YouTube公式チャンネル SDSA Merced College

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