12月10日、韓国ヤクルトセブンプロ野球ゴールデングラブ賞及び特別賞の受賞者が決定しました。○ゴールデングラブ賞投手ソン・スンナク(孫勝洛/ネクセン)初受賞 97票 30.0%捕手カン・ミノ(姜珉鎬/ロッテ) 3年連続4回目 178票 55.1%一塁手パク・ピョンホ(朴炳鎬/ネクセン) 2年連続2回目 313票 96.3%二塁手チョン・グヌ(鄭根宇/SK→ハンファ) 3回目 260票 80.5%三塁手チェ・ジョン(崔廷/SK) 3年連続3回目 70.9%遊撃手カン・ジョンホ(姜正浩/ネクセン) 3回目 267票 82.7%外野手ソン・アソプ(孫兒葉/ロッテ) 3年連続3回目 266票 82.4%チェ・ヒョンウ(崔炯宇/サムソン) 2回目 237票 73.4%パク・ヨンテク(朴龍澤/LG) 2年連続3回目 197票 61.0%指名打者イ・ビョンギュ(李炳圭/LG) 7回目(指名打者としては初受賞) 201票 66.2%○特別賞フェアプレー賞パク・ヨンテク(朴龍澤/LG)愛のゴールデングラブ賞(社会貢献・奉仕活動など)チョ・ソンファン(曺成煥/ロッテ)ゴールデンフォト賞パク・ピョンホ(朴炳鎬/ネクセン)受賞者の打撃成績を以下に載せます(投手は以前のエントリーをご確認下さい)。内野手と捕手は順当に選出されました。実績のある選手ばかりで、全員過去に受賞経験があります。指名打者も首位打者のタイトルを獲得したイ・ビョンギュなので、順当と言っていいでしょう。投手は下馬評通りソン・スンナクが初受賞しました。久々の抑え投手からの受賞(100投球回以下では初めて)という点では珍しい結果とも言えます。今年は韓国人先発投手がよい成績を残せなかったという事情がありますので、来年、ソン・スンナクが今年以上の成績を残したとしても受賞できない可能性があります。外野手はソン・アソプ、チェ・ヒョンウ、パク・ヨンテクが受賞しました。今年は強打者1人、巧打者2人という内訳になりました。続いて守備成績を載せます(捕手の盗塁阻止率は以前のエントリーで候補者成績(バッテリー編)をご確認下さい)。次にチーム別の候補者数と受賞者数を挙げます。但しチームは現在の所属ではなく、2013年リーグ戦時の所属チームです。今オフ移籍した選手は移籍前の球団に入れています。○サムソン優勝(リーグ戦1位)候補8人/受賞1人(外野)○斗山
2位(リーグ戦4位)候補5人/受賞0人※候補の外野手のうち1名が今オフ、NCに移籍○LG
3位(リーグ戦2位)候補7人/受賞2人(外野・指名打者)※候補7人のうち投手が2人○ネクセン
4位(リーグ戦3位)候補6人/受賞3人(投手・一塁・遊撃)※候補6人のうち投手が2人○ロッテ
5位候補3人/受賞2人(捕手・外野)○SK
6位候補5人/受賞2人(三塁・二塁)※二塁手は今オフ、ハンファに移籍○NC
7位候補4人/受賞0人○KIA
8位候補2人/受賞0人○ハンファ
9位候補4人/受賞0人※今オフ、二塁手受賞者が加入なんと、2位の斗山からは受賞者が1人も出ませんでした。とは言っても、他のチームの候補者と見比べたとき、実質外野手しかチャンスはありませんでしたが。外野手の3人目はLGのパク・ヨンテクでしたが、トゥサン所属で比較的似たタイプの選手のミン・ビョンホンでもよかったのかなと思いました(私も有力候補に挙げていなかったので何とも言えませんが)。打率、出塁率、打点ではパク・ヨンテクがやや上回っていますが、本塁打はミン・ビョンホンがやや多く、盗塁は約2倍の27決めています。ただ、出場はパク・ヨンテクの方が多いので、その辺りも考慮すればパク・ヨンテクでよかったのかな、という気も。トゥサンの場合は外野手の候補が3選手いたので、票が分散したかもしれません(私はトゥサンの選手は票が割れて受賞できず、KIAのナ・ジワンが棚ぼた受賞かと思っていましたが、予想が外れました)。優勝チームのサムソンも受賞者はチェ・ヒョンウ1人だけでした。ただ候補者は最も多く選ばれており、候補に挙がりにくい中継ぎ投手もリーグでは優秀な部類でしたので、総合力の高さで優勝したという感じでしょうか。韓国の場合、9チームで10人の枠を争うので、必ずしも上位チームから多く選出されることにはならないようです。授賞式で印象的だったのは、SKのチェ・ジョンが受賞挨拶の時に、今オフにチームを去ったチョン・グヌに対して感謝の言葉を伝えた場面です。今オフは有力選手の移籍が活発だったので、来年はまた違うチームの選手が授賞式のステージに立つことになるかもしれません。来シーズン開幕を楽しみに待ちましょう。
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