毎年、将来のNPB入りを目指し、数多くの選手が独立リーグのトライアウトを受験します。そして、その受験者の中から独立リーグのドラフト会議で指名を受けた選手が四国アイランドリーグplusやBCリーグに入団。角中勝也(ロッテ)や内村賢介(楽天→DeNA)もその道を通りました。トライアウト・ドラフト会議が行われるのは毎年いまぐらいの時期。そろそろ行われた頃だろうと思い、BCリーグのホームページを覗いてみました。すると・・・『最新ニュース 13年12月06日ヘルストロンプレゼンツ・2013BCリーグドラフト会議指名結果のお知らせ 13年12月06日 BCリーグ準加盟球団設立準備室開設のお知らせ』どうやらドラフト会議は12/6に行われたようです。しかし、それ以上に気になるのはその下の記事。「準加盟球団設立準備室開設」つまり、どこかの県(既に加盟している石川・福井・富山・新潟・群馬・長野以外の県)にBCリーグへの加盟を目指した団体が出来るという事。ページを開いてみると・・・『プロ野球独立リーグ・BCリーグ(Baseball Challenge League)では、2015年度シーズンより埼玉県に設立を予定している新球団の設立準備室が開設されましたのでお知らせ致します。』!!!!!!!?なんと、埼玉県にBCリーグのチームが出来るというニュース。基本は嬉しいんです。すごく。このブログのタイトルにもある通り、埼玉県に2つ目のプロ野球チームが出来る事を望んでいたので。そして埼玉西武ライオンズが存在する以上、それがNPBのチームであるべきではなく、BCリーグのチームである事がベストだと思っていました。僕が望んでいた事が現実になりつつあります。しかし、同時に少し複雑な気持ちでもあります。それは、埼玉県に2つ目のプロ野球チームが出来る際には、自分がその端緒に一枚噛んでいたかったから。このブログを始めたのも、最終的にはそれが目的でした。折に触れて独立リーグの話を出していたのもそのため。ブログの存在が定着し始めたら徐々にBCリーグ・埼玉球団設立の方向に話を持って行き、何らかのうねりを起こしていきたいと。。。ホームページによると、「準加盟球団」すなわち『BCリーグへの新規加盟に向けて、球団設立活動を正式に承認された球団』の母体は熊谷市の会社だそうです。お金も行動力もなく、机の上であれやこれやと策を練っていた僕より500枚ぐらい上手の人が動き出していたという事。こうなったら、是非良いチームを作ってもらいたい。僕が描いていた理念は「『自分の生まれ育った地域・生活圏内にプロ野球の文化がある事』の有形無形の効果を地域にもたらす」事でした。埼玉県には埼玉西武ライオンズという素晴らしいチームがあり、ここ数年は大宮でも公式戦を行っています。しかし、大多数のホームゲームを開催する西武ドームに足を運ぶ事は、西部地域以外の県民にとって容易ではなく、西部地域とそれ以外の地域との間に温度差がある事は否めません(西部地域に足を踏み入れた時の西武人気の高さに驚きます)。そのため、西部地域以外の県民が生活圏内にプロ野球の文化を感じられたらどれだけ楽しいのだろうという思いを抱えていました。幸い、BCリーグは本拠地を一つに定めず、県内数か所で公式戦を行う事とされているため、多くの人が家の近くの野球場で観戦を楽しむ事が出来ます。また、アクセスの良い中心部・大宮公園野球場を主たる開催地とするなら、多くの県民がプロ野球を身近に感じられるチームが出来るのではないかと感じます。
BCリーグの球団を作るからには、おそらくこれに近い策は講じてくるでしょう。今年の夏、視察を兼ねてBCリーグの試合を観に行きました。残念ながら、球場最寄駅から乗ったタクシーの運転手さんはチームの存在どころかBCリーグの存在も知りませんでした。挙げ句の果ては「要するに、声のかからない奴らが集まったプロの3軍だろ?そんなもん見て面白いの?」と言われる始末。それはそうかも知れません。でも、球場で見た彼らのプレーは決してそんな風にバカにされるものではありませんでした。大きなアーチをライト場外に架けるWBCオーストラリア代表選手。弾丸ライナーを中堅フェンス最上部にぶち当てる日本人四番打者。
140キロ超のストレートをコーナーに決め、最後はスライダーでカラバイヨ(前オリックス)を三振に取る孤高のエース。そんな選手達が躍動していました。確かに、NPBの1軍選手と比べたらレベルは落ちるのでしょう。しかし、彼らのプレーは「地域にプロ野球の文化をつくる」には十分なものがあると感じます。もっと重要なのは、そんな彼らをどう見せるか。地域がどう関わっていくか。プロセスは違えどゴールは同じはずです。これからは間接的にBCリーグ・埼玉球団を応援していきたいと思います。前述の通り、BCリーグは本拠地を一つに定めず、県内数か所でホームゲームを開催する事になっています。僕の中では既に、そして勝手に、7球場を選定してあります。そんな事ぐらいもう検討済みだとは思いますが、ダメ元で準備室にFAXしてみようかな。まぁ熊谷運動公園野球場での開催は年1試合だけの設定なんですが・・・。※なお、今後もこれまで通りNPBの話題を中心に記事を書き続けます。
BCリーグ・埼玉球団に特化した話題は今後「海外/独立リーグ」のジャンルに書きますので、たまに覗いてみて下さい。
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