先日メキシカンリーグの来シーズンの概要を発表したが、これが今一度議論の俎上に上がったようだ。ともに、決勝シリーズまで行うという異例の2シーズン制に舵を切ったメキシカンリーグだが、10月までずれ込む後期シーズンに、ウィンターリグ側が待ったをかけた。10月半ばに開幕するメキシカンパシフィックリーグがメキシカンリーグに再考を求めたのだ。 メキシコの野球選手の1年は、このようなものだ。 2月初めにウィンターリーグが終わると、半月ほどのオフがあり、その後メキシカンリーグ、あるいは北米のメジャー、マイナーのキャンプを迎える。メキシカンリーグのシーズンは従来は8月中に終わっていたので、その後北米にわたって9月まで野球を続ける選手も多かった。近年はメキシカンリーグじたいが完全に終わるのが9月に入ってから。選手は10月初めにウィンターリーグのキャンプを迎えるので、ここでも短いものは半月ほどしかオフがない。このような事情を考えると、10月までずれ込む夏季リーグのスケジュールには無理があるだろう。 また、いったん発表した球団消滅を撤回したデュランゴは、新オーナーのもと、活動を継続することになった。また、ベラクルスが移転して復活するテコロテスは、アメリカとの国境の町、ヌエボラレドを本拠とするが、3連戦のうちひとつはアメリカ側で試合を実施するため、「ドス(2の意)ラレド」を冠する。また、集客に難があり、前回の復帰時の失敗の原因となった、郊外の新球場は使わず、セントロ(市街)近くの旧球場、パルケ・ラフンタを使用するつもりであるという。
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