パキスタン代表とインド代表が11月にドバイで試合するらしい pic.twitter.com/da5dnVkgAj— 世界の野球 (@sekainoyakyu) 2017年7月8日パキスタン野球連盟のカワール・シャー会長が中心となって、野球の「空白地帯」の一つであるUAEのドバイでパキスタン対インドが行われるという情報が入って来ました。パキスタンと言えば、WBCの予選ラウンドにも出場した西アジアの強豪。アジアの野球は中国より下の国との実力差が大きいと言われていますが、打倒中国を掲げて追走するアジア第二グループの急先鋒がこのパキスタンになります。良くも悪くも西アジアの野球の拠点となっており、西側のブロックの国際大会は全てパキスタンで開催。冒頭で名前の出たパキスタン野球の父とも言われるカワール・シャー会長が人脈財力その他もろもろを駆使し、彼の強烈なリーダーシップによってパキスタンの野球は力強く発展してきました。このシャー会長の手法で賢いと思えるのが、ただパキスタンが強くなればいいというスタンスではなく、周辺地域の強化発展まで手助けしている点だと思います。言うまでもなくこの地域は野球が盛んとは言えないので、パキスタンだけがただ強くなったところで野球という競技のアピールにはなりにくいし、パキスタン自体のレベルも上がらないですからね。今年2月にパキスタンで行われた西アジアカップという大会ではパキスタンのほかにイラク、イラン、スリランカ、ネパールが出場。この大会で参加予定だったのにも関わらず、ビザの問題で出場できなかったのがインド代表でした。西アジアカップ2017 スリランカがWBC参加国のパキスタンを下して悲願の初優勝!! | 世界の野球 | スポーツナビ+ https://t.co/9EOltFltHY おめでとうございます— 世界の野球 (@sekainoyakyu) 2017年3月2日ご存知の通りインドとパキスタンは政治的に最悪に近い関係にあり、2015年に行われた西アジアカップを除き、ビザの問題でパキスタンで行われる国際大会には出場できていません。この大会の詳しい意図は分かりませんが、他の主要な競技(特にクリケット)では実現が難しいインド対パキスタンというカードをドバイという中立地で行うことによって、野球の国際性のアピールや現地UAEでの野球という競技自体のアピールなども含まれているものだと思われます。アジアでも、野球をやっている団体や組織くらいはある国はたくさんあるのですが、UAEは僕の知っている範囲では現地駐在のアメリカ人のリトルリーグのチームがあることくらいしか分かりません。一般的には野球の「空白地域」と呼んでいいと思います。そこで野球をやることが何に繋がっていくのか。そもそもインドとパキスタンって結構実力差あるだろ。野球という競技のアピールならもっと本場っぽい国がやったほうが・・。などというツッコミはさておき、あの手この手でアイデアをひねり出して実行してくるあたりはさすがシャー会長。四の五の言わずにこのイベントの行く末を見守りたいと思います。(※国際野球ニュースのカテゴリーに含まれている記事はfacebookにも掲載されている内容のものです。)
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