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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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「ラテンアメリカシリーズ」にアルゼンチン、チリ、キュラソーのチームが参戦へ

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中南米の冬季リーグの王者が集う「ラテンアメリカシリーズ」という大会に、アルゼンチン、キュラソー、チリのチームが参戦するというニュースが入って来ました!ソース:Argentina, Chile y Curazao jugarán la Serie Latinoamericana de béisbol 2018 http://www.habladeportes.co/argentina-chile-y-curazao-jugaran-la-serie-latinoamericana-de-beisbol-2018/ そもそも、「ラテンアメリカシリーズ」という大会は何ぞや?という説明からしておきましょうか。中南米のウインターリーグにはカリビアンシリーズという有名な大会がありますよね。メキシコ、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカの冬季リーグのチャンピオンが補強選手も加えて各国リーグの代表として戦いチャンピオンを決める大会です。近年はキューバも出場するようになり、2017年大会ではプエルトリコが22年ぶりの優勝を飾って話題になりました。「ラテンアメリカシリーズ」はこのカリビアンシリーズに出場している国以外の中南米のリーグの王者が戦う大会になります。 2013年にスタートし、今年のWBCで健闘を見せたコロンビアや、野球どころで知られるパナマ、ニカラグア。そしてメキシコのカリビアンシリーズに出ているほうではないもう一つのリーグ(Liga Invernal Veracruzana)の4カ国の王者が出場します。一言で言うならば「第二のカリビアンシリーズ」というわけです。このラテンアメリカシリーズが新しい国、地域に門戸を広げることになったらしい。アルゼンチン、チリ、キュラソーの3カ国。カリビアンシリーズやラテンメリカシリーズに出場している国は、いずれもメジャーリーガーを多く輩出し、国内の野球でもプロリーグが成立するほど野球がしっかり定着している国です。キュラソーはともかく、チリやアルゼンチンにまで門戸を広げるとは驚きですよね。それだけ、この大会をより発展させより意義深いものにしていく道を模索しているのでしょう。キュラソーはご存知の通り、オランダ王国に属するカリブ海の島です。列挙のいとまがないくらいたくさんのスーパースターを輩出してきた島ですが、国内リーグの印象は薄い。多くの選手はアメリカでプレーし、リリースされた選手はオランダの本国でプレーするイメージです。オランダ代表とは別にキュラソーが単体でナショナルチームを組むこともありますし、リーグがあること自体は知っていますが、正直あまり詳しく分かりません。チリは新規参加勢の中でも一段とレベルが落ちます。マイナーリーグと契約した選手を輩出したこともありません。アルゼンチンよりずっと落ちると思います。140キロくらい出すらしいオッサンドンという投手がいて、彼がフランスリーグにいったことがあったのですが、トップレベルがそんな感じです。ただ、クラブチームによる国内リーグは細々と行われていて、南米選手権にも欠かさず出場してくる印象ですね。アルゼンチンはこの中では最も期待値が高い。「WBC不参加の中では最強」と謳われており(というより僕が言っている)、90マイル以上の速球を投げてMLBのチームと契約した選手も多数。昨年行われたU23ワールドカップでは日本から先制点も奪う健闘を見せました。代表チームは中国代表と同等かそれ以上のものがあります。国内リーグは首都のブエノスアイレスで行われているリーグの他、サルタなど他の地域にもローカルリーグがありますね。記事によるとエルサルバドルやブラジルといった国も興味を持っているようで、どんどん輪を広げてカリビアンシリーズにはない発展を目指していくみたい。中南米は野球が盛んではない国でも、そこそこの規模と水準を持ったところが多い。アルゼンチンやエルサルバドルはその代表格でしょうか。ただ、ヨーロッパやアフリカといった新興地域と比べるとあまりフォーカスされることが少ないんですよね。欧州の上位チームよりもレベルや下地はは整っている印象なのですが、WBC予選にも呼ばれない。ラテンアメリカシリーズが門戸を広げることによって、「中南米の野球マイナー国」の発展に繋がっていくことに期待したいと思います。

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