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2016年 ktウィズ選手名鑑チーム総評

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○個別選手紹介 「2016年 ktウィズ選手名鑑投手編①」 「2016年 ktウィズ選手名鑑投手編②」 「2016年 ktウィズ選手名鑑捕手編」 「2016年 ktウィズ選手名鑑内野手編」 「2016年 ktウィズ選手名鑑外野手編」○総評 1軍参入1年目の昨年は勝率.364の最下位、9位とは12.5ゲーム差という結果に終わった。チーム打率こそ6位であったが、チーム長打率8位、チーム防御率最下位と投打ともに力負けした感は否めない(昨年のチーム成績→2015年1軍順位表/チーム成績)。 一方で6月以降の勝率を見ると.462と健闘しており、シーズン中の補強を介して戦力が整えられていったことがわかる。特にその期間のチーム長打率は.440であり、期間リーグ平均.435をやや上回る4位であった。しかし9月以降の勝率が.360と低迷しており、戦力層の薄さから終盤に息切れしたこともうかがえる。 オフの補強の目玉は2次ドラフト(韓国版ルールファイブドラフト)で獲得したイ・ジニョンとFAで4年契約を結んだユ・ハンジュンというベテラン外野手2人であろう。ただし主力野手の年齢が全体的に高いため運用の管理に気を配る必要がある。 その他にも外国人投手を入れ替え、先発ローテーション投手として期待する3人の右腕を獲得した(ktは今年まで外国人枠が他球団より1枠多い)。バンワート以外の2人の活躍は未知数であるが、去年のように外国人投手3人中2人がシーズン中に放出され他の外国人と入れ替えとなるような事態は避けたい。 来季以降に向けた若手先発投手の育成と並行しながら結果も求めていくこととなるため、今年の目標はひとまず5強入りといったところか。そのためには外国人投手の活躍はもちろん、イニングを消化できる若手先発投手がシーズン中盤までに出てくることが必要である。昨年リーグ最低レベルの守備で投手の足を引っ張った野手陣も今年はバックで盛り立てていきたい。○投手運用(後掲の参考1も参照) 外国人を除くと若い投手がローテーションを担うため、外国人には多くのイニングを消化することが求められる。但しバンワート以外は韓国球界経験がないため、活躍は未知数である。開幕時には中6日の6人ローテーションを採用したが、ピノが故障離脱したり若手投手が踏ん張りきれず2軍調整になったりしたため、5月に入るあたりから中5日で回さざるを得なくなった。ローテーションは若手投手の出来により流動的となろう。 救援陣はリード時の継投に出せる投手の質は他球団に比べそこまで劣っていない。しかし先発投手のイニング消化能力が低いと登板過多やイニング跨ぎなどで特定投手の負担が大きくなる可能性がある。勝ち継投以外の投手も成長して、重要な場面の投入、あるいはローテーションが崩れたときの先発を任せることができるようなりたい。 また現時点で信頼できるリリーフ左腕が左打者に弱いホン・ソンヨン以外いないことも懸念材料ではある。昨年の疲労の影響が懸念されるイ・チャンジェやシム・ジェミンがコンディションを上げる必要がある。○打線構成(後掲の参考2も参照/ユ・ハンジュン故障前に想定された構成) マルテ、ユ・ハンジュン、イ・ジニョンを主軸とし、その後ろにキム・サンヒョンやパク・キョンスが控えるため、機能すれば強打線になるかもしれない。一方でユ・ハンジュン、イ・ジニョン、キム・サンヒョンはベテラン打者であり、マルテも小さな故障を繰り返すため、上手に休養させながらコンディションを保ちつつ起用していきたい。 1・2番はイ・デヒョンら外野手が務める可能性が高く、特に2番打者は競争となろう。 下位打線では、チャン・ソンウ復帰まではキム・ジョンミンら捕手が8番に入る。9番は主に遊撃手のパク・キヒョクが務めると見られるが、相手先発投手の左右や指名打者の使い方、外野手の顔触れによっては打順の入れ替えが考えられる。外野の1枠に若手を起用した場合、左投手先発時にはパク・キョンスやパク・キヒョクが上位打線に来る可能性もある。 現在出場停止中のチャン・ソンウに関しても打線の軸ができたため、復帰後は昨年より打順を下げて起用しやすくなると見られる。また復帰後は捕手に代打を送らなくてよくなるため、ユン・ヨソプを指名打者として起用することも一応可能になる。 右打者には長打を期待できる強打者が並ぶ一方、左打者はほとんどが俊足型の打者である。その点で新加入のイ・ジニョンに求められる打撃面での役割は大きい。また新生チームにしては野手の平均年齢が高いので、主力の休養時や故障時に若手・中堅選手はしっかりとアピールしたい。○守備運用(後掲の参考2及び3も参照/ユ・ハンジュン故障前に想定された運用) 外野以外は比較的レギュラーがはっきりしている。但し指名打者の起用方法や故障者等により変動はあり得る。昨年は一塁手と外野全般の守備に問題が大きかった。 内野では、ベテランの一塁手キム・サンヒョンと故障がちな三塁手マルテには、守備固めや場合によっては指名打者起用が必要となる。パク・キョンスとパク・キヒョクの二遊間は捕球の安定性に関しては高いが、キム・サンヒョンの一塁守備がどこまで改善されているかが気がかりである。 外野では、イ・デヒョンの起用守備位置が外野守備力を大きく左右する。イ・デヒョンは昨年主に中堅手で出場したが、肩が弱く打球判断が良くないため、左翼手に回した方が安定する。昨年終盤からハ・ジュノに中堅手も兼任させていること、あるいはベテランではあるがユ・ハンジュンが右翼手だけでなく中堅手可能なことにより、昨年よりはイ・デヒョンを左翼手で起用しやすくなる。 右翼手イ・ジニョンは指名打者での起用が多くなることが見込まれ、ユ・ハンジュンも年齢的に無理はできないことから、ユ・ハンジュン、イ・デヒョン、イ・ジニョンに続く外野手4番手までがレギュラー起用されるチャンスがある。従ってその1枠を誰が掴むかがポイントとなる。例えばオ・ジョンボクを起用する場合は、中堅手イ・デヒョン、左翼手オ・ジョンボクとせざるを得ず、追加進塁を余計に許す傾向にあるオ・ジョンボクの守備力の低さもあって、左中間の守備が大いに不安となる。 指名打者に関してはイ・ジニョンを中心にベテラン打者や体調面に不安のある選手を起用することとなる。捕手としては厳しいユン・ヨソプも対左投手要員として指名打者で使えば戦力となるかもしれない。☆期待の新人ハン・スンジ(1997年生まれポハン製鉄高出身 2次2巡目指名右投右打) 今年の新人投手有望株1位はパク・セジンであるが、個人的にはパク・セジンの次に期待している。直球に自信を持ちリリーフとしての育成が見込まれる。今年はひとまず2軍で経験を積むことが優先されるが、9月の1軍エントリー拡張時などに、1軍初登板だけでも果たしておきたい。イム・ソンジェ(1993年生まれタングク大出身育成選手右投右打) 大学時代は二塁手もしており内野手登録での入団となったが、2軍では主に外野手として出場機会を得ている。体格は優れていないが、バットコントロールをアピールしてまずは正式選手昇格を目指したい。☆参考1:投手陣容☆参考2:野手陣容☆参考3:守備位置別レギュラー及びバックアップ(斜線以降は起用優先順位が下がる)捕手 ※チャン・ソンウ出場停止期間はバックアップ選手がレギュラー争い レギュラー:チャン・ソンウ(出場停止50試合) バックアップ:キム・ジョンミン/ユン・ヨソプイ・ヘチャン一塁手 レギュラー:キム・サンヒョン バックアップ:ムン・サンチョルキム・ヨヌン/ナム・テヒョク二塁手 レギュラー:パク・キョンス バックアップ:シン・ヒョンチョルキム・ヨヌン/パク・キヒョクキム・ヨンファンパク・ヨングン三塁手 レギュラー:マルテ バックアップ:ムン・サンチョルキム・ヨヌン/パク・キヒョクシム・ウジュンパク・ヨングンシン・ヒョンチョルキム・ヨンファン遊撃手 レギュラー:パク・キヒョク バックアップ:シム・ウジュンシン・ヒョンチョル/キム・ヨヌンキム・ソンミン外野手 左:イ・デヒョンオ・ジョンボク/ハ・ジュノキム・ミニョクチョン・ミンス 中:ユ・ハンジュンイ・デヒョン/ハ・ジュノペ・ビョンオクキム・サヨン 右:イ・ジニョンユ・ハンジュン/キム・サヨンチョン・ミンスハ・ジュノ指名打者 イ・ジニョンキム・サンヒョンユ・ハンジュンマルテ/ユン・ヨソプキム・ドンミョン

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