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2016年 ktウィズ選手名鑑外野手編

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 連載中の「2016年 ktウィズ選手名鑑」、第5弾は外野手編です。 投手に関しては「2016年 ktウィズ選手名鑑投手編①」及び「2016年 ktウィズ選手名鑑投手編②」、捕手に関しては「2016年 ktウィズ選手名鑑捕手編」、内野手に関しては「2016年 ktウィズ選手名鑑内野手編」をご参照下さい。 紹介に入る前に、今季の野手の陣容を確認します。なお5月6日にユ・ハンジュンが内転筋を故障して4~6週間の離脱を余儀なくされましたが、この表及び選手紹介の内容には反映させていません。それでは、外野手編の選手紹介に移ります。名前の前の数字は背番号(開幕時点)。記事中の年齢は今季開幕の2016年4月1日時点での満年齢を指します。年齢の横にある「シーズン」「通算」及び「2軍シーズン」はそれぞれKBO公式サイトの個人シーズン成績、個人通算成績、個人2軍シーズン成績のページにリンクしています。シーズン成績は2016年のものです(記事作成時点。毎年シーズン開幕後にそのシーズンのものに切り替わる)。成績の「.284/.346/.425」のようになっている部分は左から打率/出塁率/長打率を表します。キム・サンヒョンは外野手登録になっていますが一塁手で出場する機会の方が多いと見られるため、内野手編で紹介しています。 53 イ・デヒョン 左投左打 32歳左/中 シーズン 通算 15年成績 140試合 616打席 .302/.370/.355 得点86 安打165 HR0 打点37 三振92 四球53 盗塁44(成功率75.9%)守備率(中).991 (左)1.000  今年4月13日に通算450盗塁を達成した俊足外野手。全盛期から比べると多少落ちたものの、自慢の足の速さと肌つやの良さはいまだ健在である。独特なオープンスタンスの打撃フォームはチームメイトのみならず始球・始打式の女性アイドルにまでものまねされたことがある。ゴロを多く打ち内野安打を量産するスタイル。 kt加入1年目の昨年は1番打者や2番打者として活躍。左投手は苦手としたものの2年連続となる打率3割以上を記録し、44盗塁を成功させた。しかし外野守備では打球判断があまり良くなく、肩の弱さもネックとなった。もちろん両翼の外野手の守備に不安があったことがイ・デヒョンの負担を増大させた影響はあるが、中堅手として出場した際には守備指標で大きくマイナスを叩き出してしまった。一方、左翼手の守りは安定しており、比較的安心して見ることができる。今季は右翼手と中堅手で安定した守備を見せるユ・ハンジュンが加入し、昨年終盤からハ・ジュノの中堅手起用も見られており、イ・デヒョンをどれだけ左翼手に回すことができるかが注目される。 クールな外見とは異なり泥臭いプレーも厭わない。また昨年は不振でシン・ミョンチョルが2軍落ちした際に主将代理を務めることもあったが、いつもより強い打球を飛ばして自ら安打で出塁し、プレーでチームを引っ張った。今季は新主将パク・キョンスのサポートでもチームに貢献することが期待される。 61 ユ・ハンジュン 右投右打 34歳右/中 シーズン 通算 15年成績 139試合 598打席 .362/.430/.579 得点103 安打188 HR23 打点116 三振71 四球67 盗塁3(成功率50.0%)守備率(右).984 (中)1.000  オフにFAでネクセンから移籍し4年総額60億の大型契約を結んだ。昨年は打率.362本塁打23のキャリアハイの成績を収め、カン・ジョンホの抜けた5番打者を中心に活躍した。これまでも良好な打撃成績を残してきていたが、打率が3割を超えたのは32歳で迎えた2014年が初めてであり、本塁打に関しても20本打った2014年より前は2桁本塁打を記録したことがなかった。ベテランに差し掛かりさらに1段階上の選手に成長したと言える。 昨年は右翼手と中堅手を同じ程度こなし、どちらでも安定感を見せたが、年齢を考えると中堅手の負担は大きく、契約年数も長いため、コーナー外野手としての出場比重を高める必要が感じられる。現状では右翼手イ・ジニョンが守備につき出場した場合は中堅手に回らざるを得ないが、球場次第ではイ・ジニョンを指名打者で活用して右翼手として出場した方が良いかもしれない。イ・デヒョンも中堅手としては不安があるため、ハ・ジュノやペ・ビョンオクら中堅手可能な選手の成長が待たれる。 移籍1年目となる今年は早速攻守両面での貢献が求められる。打線は3番マルテの後ろを打つ打者が重要になるが、現状ではユ・ハンジュンにかかる期待が大きい。自身にとって久々に本拠地となったスウォンの地で主軸としてチームを勝利に導きたい。 35 イ・ジニョン 左投左打 35歳右/指 シーズン 通算 15年成績 103試合 350打席 .256/.351/.369 得点32 安打77 HR9 打点39 三振55 四球42 盗塁2(成功率33.3%)守備率(右).991  2次ドラフト(韓国版ルールファイブドラフト)でLGから移籍してきた「国民右翼手」の異名を持つベテラン打者。サンバンウルでプレーした事実上最後の現役選手。頭が大きいので遠目からでも判断が付きやすい。 昨年は近年見られなかった不振に陥り、LGが若手への世代交代を図っていることもあって2次ドラフトの保護40人枠から外され、最初の指名権を持つktに獲得された。 広いチャムシルでレギュラーとして守備に就くには体力的に厳しい年齢となっており、移籍先のktでも指名打者で出場する機会が多くなる見込みである。打撃では直球に対する反応に衰えが見られるが、打撃技術はいまだに健在であり、守備出場を管理しながら体力的負担の軽減を図ることで復活を遂げる可能性は十分にある。守備に就く際には右翼手限定となるため、ユ・ハンジュンとともにベテラン右中間コンビを組むことになるかもしれない。 右打者が有利なスウォン球場の特性上、右打者は充実しているが、左打者には強打者タイプが少ない。右打者有利とはいえチャムシルよりは狭い球場なので、イ・ジニョンにとってマイナスとはならないであろう。同じく新加入のユ・ハンジュンとともにチームの中心打線として活躍が期待される。 45 ハ・ジュノ 左投左打 26歳中/左/右 シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 80試合 279打席 .258/.332/.371 得点33 安打64 HR6 打点26 三振73 四球21 盗塁10(成功率76.9%)守備率(右).985 (左).938 (中).875  昨年トレードでロッテから移籍してくると6月9日に古巣との対決で2本塁打を放つなどインパクトのある活躍を見せ、最終的に自己最多の打席に立った。調子の良い日は複数安打を記録し爆発力を見せる一方で、打てない日は全く良いところなし、しかも不振が数試合続くという波の大きさが垣間見られた。思い切りの良いスイングが持ち味であるが、その分コンタクト能力は落ち、多くの三振を喫した。典型的なプルヒッターであり、今季は極端なシフトを敷かれることもあった。また左投手を滅法苦手としている。 打球判断が悪いため守備は不安定であるが、元投手の強肩を活かして昨年は補殺を11記録しており、経験を積むことで今後優れた外野手になる可能性はある。少しずつ改善傾向にあるため、今後に期待したい。 kt移籍後は主にコーナー外野手として出場していたが、昨年終盤から中堅手としても出場しており、外野の層が厚くなった今季は外野全ポジションをこなすことで出場機会を得ている。昨年中堅手として最も多く出場したイ・デヒョンは左翼手、ベテランのユ・ハンジュンは右翼手としてプレーすることが望ましいため、守備の安定性を向上させ攻守ともにレギュラーを担える実力を身につけたい。 今季は開幕1軍を掴み、キム・サヨンの故障もあり開幕2戦目以降に先発出場の機会を得た。しかし波の大きさは相変わらずで、良いときは3安打、悪い時は無安打の試合が連続するという状態で、徐々に打率を落とし5月頭に1軍登録を抹消された。俊足ではあるが、むやみにセーフティバントを試みる場面が見られ、何かを模索している様子が感じられた。2軍で自分本来の打撃を取り戻して1軍に再合流したい。 25 キム・サヨン 右投右打 27歳右/中/(左) シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 72試合 248打席 .254/.306/.386 得点31 安打58 HR7 打点27 三振75 四球16 盗塁15(成功率75.0%)守備率(右).963  一昨年2軍において本塁打・盗塁・長打率の各部門でトップの成績を残し、昨年はキム・ドンミョンとともに1軍での活躍が期待された。しかしチームが低迷していた4月中旬に死球を左手に受け骨折、いきなりの離脱を余儀なくされた。6月中旬に1軍復帰し最終的に全体の半分に当たる72試合に出場。開幕前の高い期待に応えることはできなかったが、7本塁打15盗塁を記録するなど、初めて1軍を経験したシーズンとしては悪くない成績を残した。 守備では時折ビッグプレイで球場を盛り上げるなどセンスの片鱗が垣間見られるが、単純なミスも多いのが悔やまれる。右翼手としての出場が多いが中堅手も可能であり、他の外野手との兼ね合いによっては中堅手出場の可能性もないわけではない。 ハ・ジュノが左投手に弱いため、相手先発が左投手のときに積極的に活用されるだろうか。外野の選手層は他のポジションに比べて厚いが、イ・ジニョンのようにベテラン選手が指名打者に回るケースも考えられる。外野手4番手の地位を確保し安定した出場機会を得ることが当面の目標となろう。 眼鏡をかけて出場した今年のオープン戦では6本塁打を放ち、今季こそはと期待が高まった。開幕戦では7番右翼手で先発出場を果たし3打数2安打の活躍を見せたが、盗塁の際に指を骨折し、2年連続で4月に故障離脱となってしまった。 出場停止15試合の懲戒を受けていた右打者オ・ジョンボクが戦線離脱中に復帰してしまったため、怪我から回復後には競争相手となる。しかし打撃さえ結果を出すことができれば総合力で劣ることはない。しっかり完治させレギュラー獲りを果たしたい。 27 オ・ジョンボク 右投右打 29歳左/右 シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 66試合 278打席 .259/.355/.377 得点34 安打62 HR5 打点29 三振26 四球33 盗塁3(成功率50.0%)守備率(左)1.000 (右).949 15年成績(NC・kt2軍) 50試合 162打席 .331/.414/.551 得点26 安打44 HR2 打点31 三振17 四球20 盗塁5  昨年途中にトレードでNCから加入するとktで初出場となったLG戦でいきなり逆転スリーランを放ち鮮烈な印象をファンに与えた。主に1番打者など上位打線で起用され打率に比して高い出塁率を記録した。 一方で守備を苦手としている。失策こそ少ないが、打球判断が悪く守備範囲が狭い上、単打を長打にしてしまうような失策の記録されないミスが目立つ。コーナー外野手であり今季はチーム編成上主に左翼手として出場すると思われるため、多少の守備の悪さであれば目を瞑らざるを得ないが、昨年の打撃成績であれば攻撃面のメリットを守備面のデメリットが上回ってしまっている。 今季はハ・ジュノやキム・サヨンらと外野手4番手争いを繰り広げる予定であったが、開幕前に飲酒運転で摘発され出場停止15試合の懲戒を受けた。キム・サヨンが負傷離脱した影響もあり、懲戒があけると2軍で1試合のみ出場し、翌日すぐ1軍登録された。ハ・ジュノの不振(その後2軍降格)もあり出場機会を多く得ているが、オ・ジョンボクが先発出場すると左翼手オ・ジョンボク、中堅手イ・デヒョンという守備に不安のある布陣となるため、そのマイナスを補える程度の打撃成績を維持していかなければならない。左投手を苦手としているが、キム・サヨンとペ・ビョンオク以外の競争相手は多くが左打者であるため、その弱点を克服することが肝要である。とにかく彼が1軍で定位置を確保するためには打って打ちまくるしかない。 65 ペ・ビョンオク 右投右打 20歳中/(左)/(右) シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 66試合 68打席 .092/.119/.154 得点8 安打6 HR1 打点2 三振23 四球1 盗塁3(成功率100%)守備率(中)1.000 15年成績(2軍) 49試合 224打席 .273/.348/.409 得点46 安打54 HR4 打点28 三振40 四球21 盗塁7  強肩堅守の高卒3年目中堅手。全体的に他チームより外野守備の劣るktにあって1人だけ突出した守備能力を誇る。走攻守揃った外野手としての成長が期待されるが、昨年は打率が1割を切り、「攻」の部分で物足りなさを残した。 しかし昨年6月10日のロッテ戦では5点のリードを許した9回に自身1号本塁打を放ちチームを勢いづかせ、延長逆転勝利のきっかけを作るなど、パンチ力があることを見せつけた。現段階では直球、変化球ともに1軍レベルの球には対応しきれていないが、2軍で多くの打席に立ち経験を積むことで成長を遂げたい。1軍の主力外野手の年齢が高いため、中堅手をしっかり守ることのできるペ・ビョンオクは1軍控えとして重宝されてしまう部分があるが、適切なタイミングで2軍に落とすよう、運用の工夫が必要となる。 体格条件も悪くない選手なので、尚武や警察に合格させることができれば2軍経験と筋力強化により将来的に中堅手レギュラーを担える素質を持っている。 4 キム・ミニョク 右投左打 20歳左/右/(中) シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 82試合 179打席 .276/.343/.327 得点21 安打43 HR0 打点10 三振30 四球14 盗塁23(成功率63.2%)守備率(左).955 (右)1.000  卓越したバットコントロールを持つ高卒3年目の外野手。比較的選球眼が良く際どいコースはじっくり見極めていくスタイルだが、現時点ではストライクゾーン内で勝負されると力負けする場面もしばしば見受けられる。イ・デヒョンと同じく内野への打球が多く左翼方向に流すバッティングをする傾向がある。俊足の選手なので出塁すれば相手バッテリーをかき回すこともできる。 昨年は打率.276を記録し初めての1軍シーズンにしては良好な結果を残したが、パワー不足という課題も明確になった。さらに打撃だけでなく守備でも成長が必要である。現時点で長打はあまり見込めない選手なので、最低限は守れるようになりたい。1軍では主に左翼手の守備に就くが、2軍では中堅手の経験も積んでいる。打撃センスを活かすためにも使い勝手の良い選手となることが求められる。 今年はキム・サヨンの負傷にともない開幕2戦目に1軍登録されたが途中出場で結果を出せず4月中旬に降格、しかし2軍で安打を重ね5月頭には1軍に戻ってきた。守備はともかく攻撃面では2軍では物足りないレベルに達している。入隊する前に1軍投手の球をできるだけ経験しておきたい。 54 チョン・ミンス 右投左打 27歳左/右 シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績(2軍) 93試合 225打席 .395/.459/.639 得点41 安打81 HR8 打点46 三振30 四球26 盗塁7  改名前の名をチョン・ドンスといい、ウリ及びネクセン時代は1軍で安打を記録することができなかった。2013年にネクセンを放出されたが、昨年は育成選手としてktの2軍でプレーした。4割近い打率と8本塁打を記録するものの、正式選手登録枠が埋まっていたため1軍出場を果たすことはできなかったが、今シーズンを前に晴れて正式選手となった。 2軍では高い長打率を誇るが、狭いソンギュングァン大グラウンドでは本塁打が出やすいことも作用したと見られ、どちらかと言えばアベレージ型の選手である。 外野手4番手及び外野控え争いをする左打外野手が多いため、得意分野の打撃で他の候補を圧倒する結果を残すことが求められる。今年も開幕は2軍で迎えたが高打率をマークし4月中旬には1軍に上がってきた。1軍初安打を放ち何試合かスタメン出場を勝ち取るなど、持ち味を発揮してここまで順調に結果を残している。兵役義務を終えた20代後半の選手ということで、このまま一気にレギュラー奪取を狙いたい。 なお妹はソウル大野球部のマネージャーをしており、コチョクドームで行われたソウル大野球部と韓国女子野球代表の練習試合では男子に混じりソウル大の9番右翼手として出場している。 8 キム・ジンゴン 右投左打 28歳左/中/右 シーズン 通算 2軍シーズン 15年成績 67試合 87打席 .212/.221/.224 得点11 安打18 HR0 打点6 三振20 四球0 盗塁4(成功率66.7%)守備率(左).947 (右)1.000 15年成績(2軍) 41試合 155打席 .300/.353/.436 得点26 安打42 HR3 打点19 三振14 四球9 盗塁14  コヤンワンダースを経てktに入団した選手の1人。俊足とそれを活かした広い守備範囲を武器とする一方で打撃は得意ではない。昨年は打率.212にとどまり長打も二塁打1本のみであった。また足の速さを印象づけるプレーを見せることもあまりできなかった。 外野手の選手層が厚くなったことから昨年よりバックアップの競争も熾烈になるが、彼よりも打撃を得意とする俊足左打の外野手が他にいることが気がかりである。年齢を考えると今年1軍で何らかの結果が求められるため、走塁のスペシャリストとして生き残るなど、アピールの方法を考えなければならない。

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