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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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BCリーグレポート3 福井ミラクルエレファンツ対福島ホープス 5月5日

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 本日は福井フェニックススタジアムから福井ミラクルエレファンツ対福島ホープスの試合をレポート。 両軍の先発は福井が武田(至学館大)、福島が江村(元ヤクルト)。 1回福井は2番森(至学館大)がセカンドエラーで2塁まで進み、4番大松(日南学園高)の四球の際のワイルドピッチで一気にホーム生還。この後も7番栗田(中京学院大)の2塁打などで計4点を先制した。 この後、福島も5回にこの回からマウンドに立った輝(東海大)から2点を奪う。その裏、 この回先頭の森が2塁打。続く4番平田が四球を選び中押しのチャンスをつかむも、ここは江村が踏ん張り、福井6番浜崎(至学館大)を三振に取り得点を許さない。 しかし続く6回裏、江村が先頭の栗田にレフト前に運ばれると、2アウト2塁から、その前に強烈なゴロをうまくさばいたサード佐々木が高柳(愛知東邦大)のゴロを後ろへそらし福井に追加点を許した。 この1点で福島の追撃ムードは消滅し、8回にも1点を追加した福井が勝利を収めた。 この試合のヒーローはもちろんチャンスでタイムリー、チャンスメイクもした栗田だった。 ところで、この試合、審判のジャッジを巡ってひと悶着合あった。 2回の福島の攻撃。ピンチを迎えて福井先発武田の制球は度々乱れ、左打打者の内角低め、身体スレスレのところに外れてきた。2アウトからの小倉の時もそうで、小倉は足をバタつかせながらその球をよけていた。 2ストライクに追い込まれてから同じような球がまたやってきた。小倉は、先ほどと同じようによけたのだが、ここでなんと審判がバッターアウトのコールをしたのだ。福島ベンチからは岩村監督が怒号を挙げて出てくる。「振ってないだろ!」の声は球場じゅうに響き渡った。(抗議する岩村監督) どうやら球をよけた際にバットが動いたのを見て主審はスイングをとったようだった。私は、その時一塁側のカメラマン席で見ていたが、ボールを追っていた眼には、バットが動いたかどうかは入っていなかった。私ははじめ、あの大きく外れたボールをストライクととったのかと思っていたくらいだ。岩村監督の抗議の声でようやく事情が呑み込めたくらいだ。 そのカメラマン席には兼任コーチの真田以下福井の投手陣もいたのだが(取材陣が少ない独立リーグでは、ベンチ続きのカメラマン席に選手がいることは珍しくない)、一同、あきれを通り越して笑っていた。ある投手は、「この後のジャッジで帳尻合わせられたらいやだな」と言っていたが、そんなことは最悪である。幸い、その後そういうことは私の目から見えなかったが、審判も人のことは言え、あまりにもひどいジャッジだった。 今回の一連の取材で、スコアラーの方に話をうかがったのだが、そのベテラン記録員は、「自分のジャッジでもしかしたら選手の査定も変わるかもしれない。そう考えると責任重大です」とおっしゃっていた。このミスジャッジも一旦下したからには、結局変わることなく、打者の小倉には三振が記録された。 選手のプレーレベルに審判のレベルも比例するとはよく言うが、選手のレベルは確実に上がっている。審判員もこのジャッジを次に生かして成長してほしいと思う。

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