※スマートフォンで視聴する場合はこちらの記事を参照→韓国プロ野球中継をインターネットで視聴する方法(スマホ編)) 韓国プロ野球は海外にしては現地に行きやすい点(距離・費用面)においてメリットがある。海外の野球を直接体感する機会が得やすいのは大きな魅力といえよう。 一方で韓国プロ野球にはもうひとつの長所がある。それはインターネット環境さえ整っていれば、いつでもどこでも正規シーズン及びポストシーズンの中継を全試合「無料」で見られることである(2016年現在/通信料は除く)。 そこでパソコンを利用して「Daum」というポータルサイトで中継を視聴する方法を整理してみよう。大手ポータルサイト「NAVER」あるいは球団毎のチャンネル(GIANTS TVなど)で視聴することも可能であるが、個人的にはDaumがオススメであるので今回の記事ではDaumで視聴する方法を紹介する。ちなみにパソコンから視聴の場合にはAdobe Flash playerをインストールしておく必要がある。 なおスマートフォンから視聴するには映像が重たくなりやすいため、NAVERでの視聴の方が適している。(参考:韓国は基本的に月曜日が移動日になっており、2016年の試合日程は原則として平日が18:30試合開始、現時点発表されている日程では土曜日は6月一杯まで多くの試合が17時からで7月以降は18時から、日曜日は5月一杯まで多くの試合が14時から、6月17時から、7月以降が18時からとなっていますが、韓国の祝日や地上波放送の関係で一部例外的な開始時間の試合が組まれることがあります) まずDaumの「日程/結果」のページにアクセスする。URLは下記の通り。
http://score.sports.media.daum.net/schedule/baseball/kbo/main.daum
すると次のようなページが表示される。画面上部にスコアが並んでいるが、スコアの下の赤い四角の部分(例として1試合分を黄色で囲んだ)には「생중계」(生中継)と書いてある。これをクリックすると中継画面を表示することができる。なお試合前は「생중계」の代わりに薄い灰色の四角で「전력분적」(戦力分析)、その日の試合終了後は青い四角で「하이라이트」(ハイライト)と表示される。ハイライトを視聴する方法は後述する。 「日程/結果」のページを下にスクロールしていくとその月の日程を確認することができる。進行中の試合は赤い四角で「생중계」(生中継)、終了した試合は青い四角で「하이라이트」(ハイライト)、今後の試合は白い四角で「전력분적」(戦力分析)となっているのは先ほどと同様であり、ここの「生中継」をクリックしても中継画面に写ることができる。初期状態では全球団の日程が表示されるが、赤く囲んだ部分をクリックして球団を絞り込むことが可能であり、黄色の下線を引いた部分で他の月の試合日程や結果を見ることもできる(中継ではなく日程や結果の確認だけであればKBO公式HPの「競技日程・結果」のページでも確認可能)。 続いて中継画面の説明に入る。中継画面を開くと次のような画面が表示される。右寄りに表示されているのが中継映像だが、最初は画像のようにCMが流れるので、右下に水色の丸でSKIPと表示されるのを待ちCMをスキップすると中継画面に切り替わる(スキップしなくても時間が経過すると自動的に中継に切り替わる。また、たまたまイニング終了時に重なると、画面が切り替わってもCMの場合がある)。 左側に表示されているボックスのうち、黄色で囲んだアンテナのようなマークがある部分には「문자중계」(文字中継)、水色で囲んだ時計のようなマークがある部分には「게임트랙」(ゲームトラック)と書いてある。「文字中継」をクリックすると守備側の守備位置とランナー状況、アウトカウント、そしてテキストによる試合の速報が表示される。また「ゲームトラック」をクリックすると、その試合の主要場面の動画が表示される(後述の「ハイライト」とほぼ同じ見方)。 CMをスキップすると次のように中継画面が表示される。なおこの画像の左側は、「文字中継」をクリックした状態を表示している。 なお初期設定では映像の解像度が720Pになっており、視聴環境によっては映像がスムーズに流れない場合がある。その場合は映像の下の方にマウスを持っていくと解像度の設定を変更できる部分が表示される(赤色で囲んだ部分)(画像4)。ここをクリックすると解像度を720P、360P、320Pから選択することが可能となる。また画面の上の部分にはスコアボードが表示されているが、水色で囲んだ部分の「전구장상황보기」(全球場の状況を見る)をクリックすると、スコアボードの部分が他球場の試合経過に切り替わる。 「全球場の状況を見る」をクリックした場合は次のようになる。画面はktとSKの試合を表示しているが、例えばハンファとLGの試合を見たくなった場合は、黄色で囲んだ部分をクリックすると中継が切り替わる。もしも複数の試合を同時に視聴したい場合は、右下の水色で囲んだ「동시생중계」(同時生中継)をクリックすると、別ウインドウが開き、最大で4試合まで同時視聴することができる。 「同時生中継」をクリックして開かれる画面は次の通りである。捜査方法が複雑になるので詳細は省略するが、黄色で囲んだ部分をクリックすることによって画面分割の形式を切り替えることが可能になる。 上の画像の黄色で囲んだ部分のうち真ん中をクリックすると次のような画面になる。黄色で囲んだ部分の内、一番左をクリックすると1試合のみの表示となる。ただし、このような「同時生中継」は負荷がかかるため、視聴環境によっては映像が途絶えやすくなるので、その点は注意が必要である。 続いて先ほどの中継画面の説明に戻ろう。映像の部分を下にスクロールしていくと次のような内容が表示される。現在投球中の投手の場合は、顔写真の下にその日のストライクとボールの内訳(黄色で囲んだ部分)、あるいはイニング、投球数、失点、被安打、奪三振、与四死球(水色で囲んだ部分)が示され、打者の場合は打数、安打、打点、得点、三振、四死球(赤色で囲んだ部分)が表示される。 PTS(投球追跡システム)を設置している球場の場合には、真ん中に投球の結果が表示される。黄色がストライク、緑色がボール、青色が打撃試図であり、丸の部分にマウスを乗せると結果と球種、球速が表示される(球種は表示までに時間がかかる場合がある)。ただ投球結果は次の打者になると切り替わり、前の打者に遡って確認することはできない。 さらに下にスクロールしていくと、下のように両チームの選手のその日の成績が表示される。上段は投手で、左の数字からイニング、投球数、奪三振、被安打、被本塁打、与四球、与死球、失点、自責点、その日の防御率が表示され、野手の場合は左の数字から打数、安打、本塁打、打点、得点、盗塁、四死球、三振、その日の打率が表示される(防御率や打率もシーズン通算ではなくその日のみの数字なので注意が必要)。1球団分しか表示されていないが、黄色で囲んだ球団名の部分をクリックすると球団を切り替えることができる。下の方にスクロールしている間も、右下に小さく中継画面が表示されているので、安心して成績を確認することができる。 なお、中継をリアルタイムで視聴することができなかった場合でも、試合後にハイライトを確認することができるので心配無用である。試合終了後に下のような日程の画面から青い四角の「하이라이트」(ハイライト)をクリックするとハイライトを確認できる。 ハイライトをクリックすると下のような画面が現れるが、ハイライト映像のうち最も上に表示されているもの(黄色で囲った部分)がおよそ10分前後に編集された全体ハイライトであり、クリックすると全体ハイライトが表示される。 なおハイライト映像の部分を下にスクロールしていくと、下から3つは中継のフル映像を3分割したものである(一番下から順に7~9回、4~6回、1~3回/延長戦等の場合4分割になることもある)。 以上でパソコンから中継及びハイライトを視聴する方法の整理は終わりだが、韓国プロ野球の場合は2016年基準で5つの放送社が中継を担当しており、会社ごとの特徴もある。例えばMBC SPORTS+の場合は下のようにストライクゾーンを表示する自社開発の「M-zone 1.0」を採り入れた。ちなみにMBC SPORTS+とSPOTVが中継する試合にはPITCH ZONE(この記事の4番目の画像中継画面の右下に映っているもの)の表示がない。この他、KBSNスポーツでは4Kカメラを活用した立体的な映像作成やドローンの活用などが採り入れられたりもしている。なお下の画像は実際の中継の映像ではなく、中継技術を紹介したニュースからのキャプチャーである。参考ニュース:野球中継の進化、「超高画質」カメラで見る 視聴率競争によって中継各局は専属解説者の人選だけでなく中継技術にも力を入れていることが大きく影響しているのであろう。また2014年のオールスター後から開始されたビデオ判定にはテレビ局の映像が利用されている(2016年4月現在)が、これも中継技術向上に一役買った可能性がある。 韓国プロ野球は日本のプロ野球より平日だと30分ほど開始が遅く、時間のかかるテンポの悪い試合が5試合あれば1~2試合程度はあるので、日本のプロ野球を見終わったあとに韓国のプロ野球を終盤からインターネット観戦ということも可能かもしれない。 整理というわりに長文となったが、韓国プロ野球の中継に関心を持っている方の一助になればと思う。 最後になったが改めて強調しておく。 「これすべてタダですよ!」(ただし通信料は別途)
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