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イタリアンベースボールリーグ2015総括&プレミア12イタリア代表候補名鑑

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ヨーロッパ最高峰のリーグであるイタリアの野球リーグの総括をしながら、メンバーの多くを占めてくるであろう同リーグのプレミア12イタリア代表候補選手を紹介していく、という形式にしたいと思います。まあ、イタリアは日本と違う組なのでこのチームがフォーカスされるようなことはほとんどないと思いますが・・。 WBCのイタリア代表は米国でプレーしているイタリア系が中心。プレミア12のイタリア代表も中南米出身選手やイタリア系の選手も多く入ってくるものの、ほとんどイタリアのリーグでプレーしているイタリア国籍を持っている選手たちです。こちらのチームの方が、「イタリアの野球」というものを最も反映していると言えるのではないかな、と。 2010年の台湾インターコンチ杯ではNPBの若手選手で構成された日本代表や、地元の台湾代表(国内プロ+マイナー選手中心)をイタリア代表が破っています。それなりに、国際レベルでも戦える水準を持っていると言っていいかと。一方で、今年のイタリアンベースボールリーグ。セリエAの中から、経済力のあるチームを集めて独立して作られた今年で6年目になるリーグですね。プロリーグではないのですが、きっちり報酬があり、外国人選手など一部の主力選手を除いて平日に仕事をこなしながら週末にプレーするセミプロリーグといったところでしょうか。今シーズンはまず8チームで28試合のリーグ戦(ファーストフェーズ、レギュラーシーズン)を行ったあと、上位4チームだけで二次リーグ(セカンドフェーズ)を18試合消化する形でした。上位チームと下位チームの実力的な格差、さらには試合数を多く行えるのも経済力のあるチームに限定しないと難しい、という事情もあったのではないかと思います。昨年から導入されていますが、これは妙案だったんじゃないかなと。レベル的には、上位チームはプロと言っていい水準にあるんじゃないでしょうかね。だいたいのチームはメキシカンリーグやAAA、AAくらいでやってたような助っ人選手に、イタリア国籍を取得している中南米の元マイナーリーガー、そして代表クラスのイタリア人選手、といったチーム構成になっています。上位チームと下位チームの格差も激しく、外国人選手とイタリア人選手の実力差もあるので、どのリーグのレベルだ、とは一概には言いにくい。選手のレベルが均質化されてないですからね。あえて言うなら全体を平均すればRk-1Aショートシーズンくらい、上位リーグはもう1ランク上がるかな、、と思ってはいるのですが。今年は最下位のチームでも勝率は2割台。これでも以前は1割を切ったチームまであったことを考えるとだいぶ改善されてきた印象です。毎年たびたび何かしら問題が起こる印象のイタリアリーグですが、徐々にいい方向に向かって行ってると思える部分も多い。来年は国内リーグと並行して平日に行われるユーロリーグベースボールも開幕します(イタリアからはボローニャとサンマリノが参戦予定)。より欧州でプレーしながらプロに近いレベル、試合数をこなせる環境も整いつつあったりと、今後も成長が見込める地域になりつつある欧州野球。その最高峰のリーグの選手で構成されるプレミア12イタリア代表の戦いは注目するに値するのではないでしょうか。 https://t.co/n9rO1ME8Ha  リミニが4連勝でボローニャを下して優勝を決めた、イタリアシリーズ第4戦のハイライト— 世界の野球 (@sekainoyakyu) 2015, 10月 8 ※選手名鑑の横に★が付いている選手はイタリア育ちの選手○優勝 リミニ レギュラーシーズン:18勝10敗(2位) セカンドフェーズ(上位リーグ):9勝9敗(2位)資金力的にはIBLでも屈指だっただけに、6年目にして初優勝はちょっと遅かった。タイトルのかかったイタリアシリーズやヨーロピアンカップ決勝ではここ数年結果を残せていなかったので、喜びは大きいはず。レギュラーシーズン、上位リーグ(セカンドフェーズ)ともにボローニャを下回る2位だったものの、イタリアシリーズでリベンジを果たした。特にセカンドフェーズ直接対決では1勝5敗と完全に負け越していただけにスイープでのイタリアシリーズ制覇は意外な結末と言える。これまで同様、打線で中心となったのは在籍3年目のベネズエラ出身、アレックス・ロメロ。13年WBCベネズエラ代表や、ダイヤモンドバックスで通算144試合のメジャー実績を持つ外野手のスラッガー。レギュラーシーズン(ファーストフェーズ)ではリーグトップの.388を残すというハイパフォーマンスだった。一方で上位リーグではイタリア代表でも主砲であるジュゼッペ・マッツァンティが.367というリーグトップの数字を残してチームを支えた。(プレミア12は仕事の関係で選出されなかった模様)。8チームのリーグ戦では比較的下位のチームから打率を稼ぎやすいIBLだが、上位チームの主力投手としか対戦しないセカンドフェーズでこの数字は高く評価されるべきだろう。昨年までリミニのショートを長年務めてきたWBCイタリア代表のジャック・サントラ(現サンマリノ)に代わる存在として獲得したビッグネームのレイ・オルメド(内野のユーティリティーとしてMLB通算218試合出場、昨年はレイズのAAA)もショートの守備にシーズンを通じてのハイアベレージと攻守に実績を証明する活躍をみせてくれた。投手では、ニカラグアやメキシコのリーグを渡り歩いていたドミニカ出身のアレクシス・カンデラリオがリーグ戦で計9勝。さらにはイタリアシリーズでも2勝を上げシリーズMVPを獲得するなど期待を大きく上回る活躍を見せてくれたのも大きかった。先発では彼に続く存在として長年イタリアで活躍しイタリア代表でもプレーしているドミニカ出身のカルロス・リチェッティが10勝を記録。リリーフでも日欧野球でも来日した左腕のホセ・エスカローナから09WBCベネズエラ代表ビクトル・モレノへの勝ちパターンが確立されており、先発リリーフ両面で活躍したイタリア代表右腕のロベルト・コラッディーニも含めた投手層の厚さが、このチームの初優勝を支えたと言っていい。・ホセ・エスカローナ リミニ 左左 投手 29歳イタリア球界に多いベネズエラ出身選手の一人であり、マリナーズ傘下(主に1A)を経て2010年からイタリアでプレー。2011年にリーグの行ったドーピング検査で陽性となり、2年間の出場停止処分を受ける。処分が明けた2014年から再びイタリア球界に復帰している。現在はイタリア国籍を取得し、昨年の欧州選手権ではイタリア代表に選出。今年は左のリリーフとしてリミニのイタリアシリーズ制覇に貢献した。腕が横から出てくるので左打者に強いタイプと言えそうだが、四球が少々多いのがネック。左サイドから130前後-最速136キロほど。左打者の外のスライダーだけでなく、右打者の外に投げるチェンジアップも上手く抜ける球なので、意外と左専門ではないのも特徴である(イタリアシリーズでは先発も)。欧州選抜の一員として侍ジャパンとも対戦している。・カルロス・リチェッティ リミニ 投手 右右 32歳ドミニカ出身だが、19歳のころからイタリアのチームを転々と渡り歩いてきたイタリア代表常連のベテラン右腕。インステップ系のフォームから力のある球を投げるが、やはり球筋が素直ではないタイプ。ツーシーム系のボールは右打者は嫌な軌道なのではないだろうか。スライダーやカーブも織り交ぜてくる。先発、ロングリリーフ、クローザーを満遍なくこなせる利便性の高さも持ち味だが、昨年の欧州選手権では格下のベルギー戦でノックアウトされるなど、絶対的な存在ではない。・ロベルト・コラッディーニ リミニ 投手 右右 37歳 ★老獪な投球でリミニを支えるベテラン投手。年齢も高く、スピードも130キロそこそこほどだと思われるが、ツーシーム、カッター、カーブなどを低めにしっかり集めて打ち取っていく。35歳だった2年前にはキャリア最高の11勝をマーク。オランダのコルデマンスに非常にタイプが近い。今年は外国人投手二人がいるため、主にリリーフがメインだったが、イタリアシリーズでは第2戦に先発して6回自責点2で勝ち投手。リリーフ、先発を問わない活躍を期待できる。・ステファノ・デシモニ リミニ 外野手 左左 26歳 ★ 13WBCイタリア代表。左の俊足巧打の外野手。ここ数年堅実に打率を残し、今年も打率.282に対して出塁率.398と、選球眼の良さも特徴である。逆方向へのコンパクトな打撃が持ち味だが、今シーズンは191打席にたって長打が二塁打2本のみとパワーレスすぎるのが欠点。地元パルマの看板選手として長年プレーしていたが、より資金力で勝るリミニへの移籍を昨年末に決断。外野守備のレベルが高くないイタリアリーグの中では守備は評価されており、昨年はリーグのゴールドグラブ賞を受賞している。侍ジャパン戦での映像を見る限りでは無難にこなしているが、肩ははっきり言って弱い。・リカルド・ベルタニョン リミニ 捕手 右左 31歳 ★イタリア代表常連のベテラン捕手。世界大会も含め国際大会の経験は豊富。国内組のイタリア出身捕手ではナンバーワンと言っていい実績を持つ。ただ海外育ちの捕手よりは実力が劣るため、常連とはいえ代表では絶対的な存在ではない。それほど打つ方で数字を残してきた捕手ではないのでどちらかというと守備型と言えそうな選手だが、今年はファーストフェーズで.323と少ない打数ながら打撃成績はキャリアハイだった。○二位 ボローニャ レギュラーシーズン:23勝5敗(1位) 上位リーグ:14勝4敗(1位)レギュラーシーズンで勝率.821、さらに上位リーグでもぶっちぎりの1位でフィニッシュしながらも、イタリアシリーズでリミニに敗れて今年は無冠に終わったボローニャ。ただ、成績的には今年のイタリアリーグでは最も強かったチームと言っていいだろう。チームの大黒柱は、ボローニャを超えてイタリア球界を代表する内野手になったアレッサンドロ・バリオ。堅実さと軽快さを兼ね備えた二塁守備は今年も健在。昨年は低迷していたバッティング面でも打率.340、OPS.923と復活した。攻守両面でチームを支えていたと言っていい。新助っ人では昨年までメキシカンリーグでプレーしていたベネズエラ出身3Bセサール・スアレスは期待通り.306(セカンドフェーズは.333)をマーク。ベテランでは今年40歳を迎えたアテネ五輪代表外野手のクラウディオ・レベルチアーニが変わらずのハイアベレージを記録した一方で、同じくイタリア代表でも長年プレーしているショートのフアン・カルロス・インファンテは昨年に続いて打率は2割台半ばとイマイチ。守備面では外せない存在ではあるけども、年齢の壁にぶつかり始めた印象だ。ピッチングスタッフではレイズ傘下時代にAAAまで昇格した経験を持つアメリカ人右腕のマーキス・フレミングがレギュラーシーズン・上位リーグ合わせて13勝と大車輪の活躍。イタリア代表経験を持つリカルド・デサンティスが8勝、上位リーグで先発に回って4勝したベネズエラ出身のラウール・リベロがそれに続く存在だった。リリーフでは、右ではフィリッポ・クレパルディ、左では13WBCアメリカ戦で先発したルカ・パネラッティのイタリア代表コンビに加え、セカンドフェーズから去年までメキシコでプレーしていたベネズエラ人右腕ラファエル・コバが加入。リミニ同様投手層の厚さはやはりイタリアでは際立っていたと言っていい。シーズンの成績を考えると、あまりイタリアシリーズの結果は深く考える必要はない。来シーズンも優勝候補最右翼といっていいのではないだろうか。・アレッサンドロ・バリオ ボローニャ 二塁手 右右 26歳 ★イタリアの山田哲人。2012年にブレイクしたイタリア球界を代表する強打の二塁手。13年にはOPS10割超を記録するも、昨年はシーズンを通じて数字が低迷。ただ今年はファーストフェーズで.923と復活を見せた。13WBCにも経験を積ます意味でちょこっと出場している。元々は堅実さとスムーズさを兼ね備えた二塁守備が評価されていた選手であり、体は大きいが侍ジャパン戦でも国際レベルの華麗なフィールディングを見せていた。体勢が崩された中でも強いスローイングを投げることもできる。イタリア生まれ、イタリア育ち、イタリアリーグでしかプレー経験のない選手でもこのレベルの選手を生み出せたことはヨーロッパ野球の成長の証と言えるだろう。・フィリッポ・クレパルディ ボローニャ 投手 右右 23歳 ★ボローニャの若きリリーフエース。昨年のU21ワールドカップにも出場している。2年前にレッジョ・エミリアの一員としてIBLデビュー。先発にリリーフに大車輪の活躍を見せ、シーズン後にボローニャに引き抜かれそのままアジアシリーズにも出場している。 21Uでは先発も務めていたが、現在はリミニではリリーフ専門。130キロ中盤から後半の速球に、スライダー、カーブなど一通り投げるが、特にチェンジアップが印象深かった。・ルカ・パネラティ ボローニャ 投手 左左 26歳 ★シンシナティ・レッズのマイナーで4シーズンプレーしたイタリア出身左腕。実はBCリーグの富山にも2カ月だけ在籍したことがある(故障で退団)。「躍動感のない」立ち投げ系のフォームから130キロ中盤-140キロほどのストレートとスライダー、チェンジアップをきっちり低めに集めてくるスタイル。13年WBCではアメリカ戦に先発し3回1失点という投球だった。今年はファーストフェーズでは不調もその後持ち直す。代表ではエスカローナとともに左のリリーフという扱いか。・クラウディオ・リベルチアーニ ボローニャ 外野手 右左 40歳 ★今シーズン不惑の40歳を迎えた、イタリアを代表する左の巧打者。イタリアの角中。今年もリーグ3位の.348を記録。マリナーズの1Aでのプレー経験もあるが、基本的にイタリア一筋。 2004年に出場したアテネ五輪では格上の台湾から8回に決勝本塁打を放ち、大会唯一の勝利に貢献。守備では主にライト守っているものの肩が弱く、年齢を考えるとだいぶ動きも衰えているはずである。・フアン・カルロス・インファンテ ボローニャ 内野手 右両 33歳ベネズエラ出身だが、長年イタリア代表のショートストップとして活躍する33歳のベテラン内野手。13年WBC代表。スイッチヒッターとしての確実性の高いバッティング、盗塁王も獲得した脚力、軽快な守備と走攻守に貢献度の高い選手だが、昨年から打つ方では低迷していると言っていい。経験やショートの守備を考えるとやはり外せない選手でもあるけど。ショートだけでなく、サードでプレーすることも考えられる。・パオリーノ・アンブロシーノ ボローニャ 外野手 右右 26歳 ★イタリア代表では貴重な5ツール外野手。今シーズンも3本塁打を記録した長打力に、12盗塁を記録したスピードを併せ持つ。また、イタリアは肩の弱い外野手が多いのだが、アンブロシーニは80マイル台後半を計測したとされる強肩も備える。打率が3割を超えたシーズンがないのが数少ない欠点で、スペックのわりに代表漏れがちょくちょくある。○3位 サンマリノ レギュラーシーズン:16勝12敗(3位) セカンドフェーズ:8勝10敗(3位) 2年前のリーグチャンピオン。昨年は欧州王者に輝くなど、リミニ、ボローニャと並ぶイタリアリーグの強豪だが、今年はシーズンを通じて「3位」というポジションがはっきりした成績でフィニッシュしてしまった。最大の原因は投手力の低下。とくにレギュラーシーズンは防御率4点台(リミニ、ボローニャは2点台前半)、上位リーグも3点台半ばとシーズンを通じての課題だったと言っていい。昨年はファーストフェーズだけで8勝を挙げたベネズエラ人右腕のジュニオール・ゲラ(今年ホワイトソックスとマイナー契約を果たし、6月にはメジャー昇格)が大黒柱としてチームを支えていたが、彼に匹敵するような存在はおらずドミニカ人右腕のロドニー・ロドリゲスというベテランがまずまず頑張ったといった程度。今年獲得した元楽天のロムロ・サンチェスも結果が残せず数試合で退団してしまい、イタリア人元マイナー投手のアンドレア・ピッチコーニ(元ロイヤルズ傘下)も防御率4点台と今年も振るわず。2010年にはシカゴ・カブスで41試合に登板しているジャスティン・バーグを7月に獲得するも上位2チームには及ばなかった。リリーフではサンマリノでの在籍も5年目になったダーウィン・クビアン(元阪神)らがまずまず働きを見せたものの・・。打線もリーグ最強を誇った数年前と比べて、現在は見劣りする印象だ。気を吐いたのはこのチームで長年主軸として支えている中南米出身コンビ。かつてBCリーグ石川でもプレーしたベネズエラ人外野手のウィリアン・バスケスとドミニカ人センターのデュラン・カルロスは例年同様レギュラーシーズン、セカンドフェーズを通じてバッティングで数字を残した。とくにバスケスはリーグ2位の.364にリーグ唯一のOPS10割台というリーグ最強打者と言っていい大爆発。代表経験もあるイタリア系スラッガーのジョセフ・マツッカもシーズンを通じて3割を超える奮闘を見せている。一方でイタリア代表経験も豊富なベテラン組が徐々に数字を残せなくなってきてしまっているのも見逃せない現実である。 WBCやアテネ五輪でレギュラーとして活躍しイタリア代表の顔と言っていいマリオ・キアリーニ。17シーズンプレーした地元リミニから今シーズンサンマリノに移籍してきたが、昨年同様今年もかつてのような数字は残せなかった。とくにセカンドフェーズに入ってからは打率.127という悲惨さ。キアリーニ同様今年移籍してきたジャック・サントラ(13年WBC代表ショート)とセリエAのチームから今年復帰した巧打の外野手ガブリエル・エルミニ(2012年に.363を記録)は共に39歳のシーズンを迎えたが、打率が2割台前半や中盤といった数字に終始してしまっている。イタリア代表の4番を長年に渡って務めたハイロ・ラモス(ベネズエラ出身、アテネ五輪、06WBC出場)も今年44歳と、来年以降の復活に期待するのには無理があるだろう。シーズンを通じて活躍が期待できる先発投手の確保と、野手陣の世代交代。この二つが遂行できなければ来年もリミニやボローニャに離された3位におさまってしまうのは間違いないのではないだろうか。・アンドレア・ピッチコーニ サンマリノ 投手 右右 24歳 ★かつてはダイヤモンドバックス傘下でプレーしていた元マイナーリーガー。MLBにスカウトされただけあって、ストレートは140キロ前後とそれなりの球威があり、曲がりの大きなスライダーとのコンビネーションが基本線。ただ、投球が基本的に単調でボールもバラつきがかなり多い。与四球もそこそこの数。IBL復帰後は防御率が4点を下回ったことが一度もないというパッとしない成績に終始しているが、元のポテンシャルを考えるとまだまだ期待したい素材とも言える。U21ワールドカップでは日本を下して優勝した台湾を相手に5回1失点とゲームを作った。○4位パドーバ レギュラーシーズン:16勝12敗(4位) セカンドフェーズ:5勝13敗(4位)長年イタリアリーグを支えてきたリミニやボローニャ、サンマリノの3強に続くチームとして期待されている新興勢力のパドーバ。リーグへ加入したのも2014年からだが、着実に力をつけてきた。今年もイタリア代表経験者や他チームで実績のあった外国人らを数名補強するなど、徐々に存在感は増している。既に3強にとっても星勘定できない地力は付いてきた一方、セカンドフェーズの成績を見ても3強からはまだ距離は開いている、という位置付けだ。先発の柱はアストロズのAA級などでプレーしていたベネズエラ人右腕のカルロス・ケベド。レギュラーシーズンで7勝、リーグ2位の防御率1.89をマーク。彼の存在がパドーバを3強にとって無視でない存在に押し上げたと言っていい。一方で彼に続く2番手先発が定まらなかったことが、3強との差にもつながっている印象だ。セリエAでの活躍が認められ、昨年からパドーバに引き抜かれた先発2番手エンリコ・クレパルディはイタリア人投手としてはそこまで悪くない選手だが、上位チームは2枚外国人スターターを揃えていることを考えるとここで付く差は小さくない。リミニから移籍してきた元西武のエンリケ・ゴンザレスはこのチームで最も実績のある外国人投手だが、リリーフ投手なうえにリリーフとしても防御率3.63と物足りない。彼に代わってもう一枚先発でケベド級の投手を確保できれば、もっと上位をとどろかせる存在になってくるのではないだろうか。他のリリーフは絶対的な選手はいないものの、それなりに駒は揃っていると言っていい。野手陣は上位クラブのレギュラー・準レギュラークラスのような選手は集まってきているものの、国内組のイタリア代表に選ばれるような選手はベネズエラ出身(イタリア国籍も持っている)のエリック・エピファーノくらいだろうか。レギュラーシーズンでは.300を超える打率をマークし、ショートストップとして守備面でも欠かせない存在である。同郷のケベドとアストロズのマイナー時代からバッテリーを組んでいた捕手のルイス・アルバレスも助っ人として攻守両面で貢献度の高かった選手と言えるだろう。実績のある選手で言えばサンマリノなどで活躍し、元イタリア代表の主軸だったキューバ出身のライデル・チャペジーも獲得したが、さすがに44歳では厳しすぎたようだ。エピファーノ、アルバレス以外に攻守で頼れるような選手がいないのが現状であるが、アストロズの傘下でプレーしていたイタリア人内野手のルカ・マルトーネ(23歳、イタリア代表経験もあり。今年は.222に終わった)らの成長に期待したいところ。まだ3強の壁は厚いものの、来年も将来的に上位を狙えるチームを完成させるための下地作りの一年としていきたい。・エリック・エピファーノ パドーバ 内野手 右右 25歳 4年間レイズ傘下などのルーキーリーグ(本土ではなくベネズエラやドミニカ)でプレーした後、イタリアに流れ着きパドーバで3チーム目。ベネズエラとイタリアの二重国籍の内野手。今年はイタリアで初めて3割を超える打率を残し、安定した遊撃守備でもチームを支えた。昨年はヨーロッパ選手権でイタリア代表に初選出。9番サードとして黒子役に徹した。同郷、同タイプ、同ポジションのインファンテに衰えが見られるだけに今後もイタリア代表への定着が期待される。○5位ネットゥーノ レギュラーシーズン:13勝15敗(5位)イタリアでもっとも野球熱の高い街として知られる伝統的なチーム・ネットゥーノ。スポンサーなどの問題で人件費は少なくなる一方だが、それでもこのくらいのポジションを維持できるところはやはり伝統というほかない。投手陣で柱となったのは他球団同様ベネズエラ人コンビ。先発ではマイナー時代AA級までの経験を持つポール・エストラーダが4勝、防御率1.92を記録。リリーフではアメリカン・アソシエーション(米独立)や母国のWLでプレーしていたジョニー・モントーヤが14試合で防御率2.41と、共に助っ人にふさわしい数字を残している。そのほかの投手は全てイタリア人投手で構成されてしまうところが、このチームの苦しさを物語っている。ただ20歳のころから強豪ボローニャで登板機会を得てきたアレサンドロ・ウラレッティや昨年までレッズ傘下でプレーしていた20歳のダビド・アンセルミなど、今後の成長も見込める若手投手もいるので、彼らの成長次第ではチームもさらなる成績を望めるのではないか。野手ではイタリア・ベネズエラの二重国籍であるホセ・フェリーニがショートの守備に3割を超えるアベレージと攻守に貢献。昨年開化の兆しを見せたイタリア人センターのエンニオ・レトローシも122-41の.336という高打率を残した。今年獲得したベネズエラ人カルロス・マルドナードはパイレーツやナショナルズでMLB通算29試合の出場歴があるベテラン捕手。アベレージは.250という数字に終わるもリーグ最多の5本塁打を放ったことで面目を保った。一方で3年前にボローニャの主力野手として.295を残した有望株のアンドレア・ダミーコ(22歳)は.203と今年も足踏み。イタリアとアルゼンチンの二重国籍で両国の代表で4番を打った経験をもつマックス・ディビアセも41歳ということで往年の数字は残せなかった。ダミーコや今年大阪で行われたU18ワールドカップ代表でセカンドを務めたアンドレア・セラローリら若い選手のレベルアップが待たれる。効率的な助っ人への投資に、若手の育成。現在のネットゥーノにできることを精いっぱいやりながら来年は4位に食い込んでいくことが目標となってくるだろうか。・ダビデ・アンセルミ ネットゥーノ 投手 右右 20歳 ★昨年までシンシナティ・レッズの傘下でプレーしていた20歳の右腕。U21、U18でも世界大会経験があることを考えても、期待値の高いピッチャーではある。最速140中盤ほどの速球にフォアボールを出しまくりながら三振でねじ伏せていくというムラのあるピッチングスタイルから、130後半ほどのスピードにツーシームやスライダー、カッターを織り交ぜるスタイルに落ち着きつつあるようだ。ただ、依然ボールにバラつきが多く球威も制球も中途半端な投手になってしまっているため、IBLでも防御率4点台という成績に終わってしまっている。今大会でもう一皮向けたい。○6位ネットゥーノ2 レギュラーシーズン:11勝17敗(6位)ネットゥーノの2軍チームを母体として作られたのでこのようなネーミングになっているが、現在は別チームと言っていい。戦力的にも、「親球団」との差はあまり感じられない。それなりにオフには補強も行い、今年もまずまずと言っていい成績におさまった印象だ。野手陣でまず今年挙げたい名前は、昨年U21ワールドカップ代表としてプレーしていた内野手のレオナルド・コラグロッシ。19歳ながら.312とコンタクトヒッターとしてのセンスを感じさせる数字を記録。実績のある外国人捕手を1Bに回して正捕手を守ったマリオ・トリンチ(同じくU21代表)も、バッティングは1割台だったものの今後も期待が持てる選手と言えそう。マイナー帰りのイタリア人内野手、マッティア・メルクリ(21歳)はセカンドのレギュラーとして定着するも.243に終わるなどまだまだポテンシャルを発揮できていない印象だ。オフの補強で目玉だったのはパルマから移籍してきたベネズエラ人捕手のオスマン・マーバル。リーグを代表する強打の捕手としてパルマの看板選手の一人だった。.290、3本塁打でOPS.799は決して悪くない数字だが、2シーズン前まではOPS10割を超える最強捕手だったことを考えると、今季からファーストをメインにしてこの数字は物足りない。まだ29歳と老け込む年齢ではないのだけど・・。同じく今季サンマリノから移籍してきたマッティア・レジナトも物足りない数字に終わった。 2013年にはOPS.934を残した強打の捕手としてイタリア代表にも選出された若手選手だが、昨シーズン同様今季も.247、本塁打1本と低迷。ここ数年はほとんど外野手になっていることも含めて考えるとやはりかつての期待には程遠いと言っていい。ベネズエラ人内野手の新助っ人ホセ・フローレスはショートを守りながら.284と及第点の活躍。AA級や母国のウインターリーグでプレーしていた実績通りの活躍を見せた一方で、ここ数シーズン守ってなかったと見られる(SSは5シーズンぶり、ここ数年は2B、3B、OFのユーティリティー)ショートの守備では9失策、守備率.936と苦戦していたようだ。投手陣の柱はキューバから派遣されているノルベルト・ゴンザレス。WBCやオリンピックにも出場歴のある国際的にも有名な変則左腕だが、今年は防御率が4点台半ばと年齢的な衰えを感じてしまうパフォーマンス。先発2番手のミルビオ・アンドレオッツィも現在まだ22歳とイタリア球界期待の若手投手だが、他球団の外国人投手と互角に張り合えるレベルにはまだ達していない印象だ。ここ数年数字を落としている選手の復活と若手の成長。さらにはキューバからの派遣ルートも持っているチーム名だけにそちらの方面でのリクルート。チームを向上させる手段として思いつくのはこんなところだろうか。来期以降も選手の成長とともにチームとしてもさらなるステップアップを図りたい。○7位ゴド レギュラーシーズン:9勝19敗(7位) 2009年のリーグ創設時から名を連ねてきたチーム。いわゆる「お荷物球団」的な扱いをされてきた。ずっと下位に低迷しているが、成績の酷いチームはだいたいがリーグを脱退してセリエAに戻ることも多いだけに、粘り続けているだけでもある意味偉い。そして、今シーズンついに光明が見えてきた。このチームの課題、そして野球の弱いチームの根本的な原因である投手力の低さの改善である。 2年前にはチーム防御率が6.23。一番イニングを消化している投手が防御率6点台後半という目も当てられない焼け野原だったが、昨年のチーム防御率5.50を経て今シーズンはリーグ4位の3.14と劇的に改善された。やはりそれを支えたのは他のチームと同じようにベネズエラ出身助っ人の2枚看板ということになる。この3シーズンゴドの大黒柱として投げ続けてきたユルマン・リベイロは昨年に続いてリリーフとして活躍し13試合で防御率2.12という数字。そして、今季パドーバから移籍してきたロナルド・ウビエド(2011年にはブルージェイズのAAA級で24試合に登板)はチーム最多の83イニングを消化し、防御率は3.01。上位チームの先発投手とまったく互角に投げられるクオリティを持っている投手が1枚いるだけでも大きく違ってくる。ただ、それ以上に大きいのはイタリア人投手の安定だろう。セリエA時代からこのチームの主力投手として支えてきたマッテオ・ギャレオッティは34歳にしてキャリアハイのパフォーマンス。ウビエドに続く先発投手として4勝、防御率3.45。ロアルディやバッサーニ、カッサーニらイタリア人中継ぎも揃って防御率3点台と、ウビエドのような助っ人の加入だけでなく、全体的な底上げがなされたことがチーム防御率の劇的な改善に繋がっているのではないだろうか。一気に上位チームとそん色ない投手力を確保しながらも7位に終わってしまったのは、対照的に野手陣の責任が大きい。チーム打率は.191。10年以上イタリアでプレーしているコロンビア出身のアドルフォ・ゴメスが.281、ゴドでのプレーは7年目になるドミニカ人捕手のダニーロ・サンチェスが4本塁打と、長年イタリアに籍を置いている中南米出身選手がある程度の数字を残したのみ。その他の選手は名前の知られていない打率が2割に満たないようなイタリア人選手であり、「助っ人外国人」的な選手がいないので苦しくなるのも当然。ショートストップも多くのチームがベネズエラ人選手を置いているものの、ゴドは27試合で14失策を犯した21歳のイタリア人ショート、ルカ・シルベストリを置かざるを得ない状況で、守備面でも投手陣の足を引っ張っていたと言っていい。実績のある助っ人外国人の獲得はおろか、代表クラスではない有望なイタリア人選手の獲得などもおそらく財政的には厳しいと思われる。とりあえず、改善された投手力を維持しながらなんとか野手でも1,2人攻守で軸になれるような選手を確保することが来年以降中位以上を狙っていくためには必要な条件になってくるのではないだろうか。○8位パルマ レギュラーシーズン:6勝22敗(8位)リミニ、ボローニャとならぶイタリア球界の名門。2010年IBL初年度のチャンピオンでもある。ただ、ここ数年は財政的な問題で戦力が縮小。上位と中位の中間のようなポジションに収まりつつあった。今シーズン、さらなる財政的な問題でチームの看板選手だった3選手、強打のベネズエラ人捕手オスマン・マーバル(現ネットゥーノ2)、イタリア代表のスラッガー、アレックス・サムブッチ(現ボローニャ)、侍ジャパン戦でセンターとして2試合出場したステファノ・デシモニ(現リミニ)に加え、この3シーズン薄い投手層のなかで1枚エースとしてチームを支えていたベネズエラ人投手のホセ・サンチェスも一気に放出。果たして、ボロボロになったパルマはリーグ戦で最下位という史上最低なシーズンを送ってしまうことになった。打率が2割を超えたのは2人のみ。 2011年にヤンキース傘下のドミニカンサマーリーグでの実績しかないベネズエラ人ショートのフレディ・ノゲーラが.281。守備でもチームを支えた。もう一人は22歳のイタリア人外野手、セバスティアーノ・ポーマが.238という数字を残している。特別、他に名前を挙げるような期待の若手選手やある程度実績のあるような選手が思いつかないあたりが戦力の厳しさを物語っている・・。投手陣では、2012年までマリナーズのAA級でプレーしていたホセ・ヒメネスが実績通りのパフォーマンスを見せるも、さすがにこの貧打では勝ち星は付かない。23歳のイタリア代表投手である左サイドのヨメル・リベラや、リリーフではベネズエラ人投手のヨミエール・カマーチョなど、チームとして形になるような最低限の戦力は有していた印象だが、全体的に戦力として最下位を免れるのは厳しかったと言わざるをいない。チーム運営もギリギリだと思われ、厳しい状況に置かれているがこの難しい局面をなんとか乗り切ってもらいたいところである。・ヨメル・リベラ パルマ 投手 左左 23歳 苦しむパルマを先発投手として支える若きイタリア代表左腕。ドミニカ出身の二重国籍。 2年前から既にバリバリのパルマの主力左腕として活躍し、昨年の欧州選手権で初めてイタリア代表に選出された。完全なサイドではないが、腕の位置は低く、インステップもしているためかなり横の角度がつく。(おそらく)130キロほどの速球と横変化の大きいカーブを中心とした投球スタイルだが、今年は特に四球が多く防御率は4.63に終わってしまった。○リーグタイトル(ファーストフェーズ)首位打者:アレックス・ロメロ(リミニ/ベネズエラ) .388(113-38)本塁打王:カルロス・マルドナード(ネットゥーノ/ベネズエラ)5本塁打打点王:カルロス・マルドナード 27打点盗塁王:ホセ・フェリーニ(ネットゥーノ/ベネズエラ) 13盗塁最多勝:マーキス・フレミング(ボローニャ/アメリカ)9勝最優秀防御率:マーキス・フレミング 1.81 最多奪三振:ポール・エストラーダ(ネットゥーノ/ベネズエラ) 103(84.1IP)最多セーブ:ビクトル・モレノ(リミニ/ベネズエラ) 6セーブ○IBL組以外のプレミア12イタリア代表候補選手・フェデリコ・セーリ  ロサンゼルス・ドジャース傘下1A 右右 外野手 20歳 ★イタリアのネイティブマイナーリーガー。両翼を守る外野守備や走塁に特筆するようなものはなく、ミドルヒッターとして評価されている外野手。今年は1AでOPS.605という数字はバッティングが売りの外野手として寂しい数字だが、ルーキーリーグの数少ない打席で欧州に返品されていく大半の欧州出身マイナー選手と比べると1Aで200打席以上立っていること自体が貴重な経験である。イタリア人初のメジャーリーガーとなったアッレクス・リディもこんな感じだった時期もあるので、この大会を覚醒のきっかけにしてもらいたいところ。・アルベルト・ミネオ シカゴ・カブス傘下1A 右左 捕手・一塁手 21歳 ★セーリ同様、イタリアのネイティブ・マイナーリーガー。イタリアの年代別代表を経て、昨年の欧州選手権で代表初選出。初代表で正捕手としてチームを支えたが、ライバル・オランダに2敗し準優勝に終わった一因として自身の経験の少なさも感じているのではないだろうか。ただイタリア代表はこれまで海外出身者の捕手が多く、捕手としてMLBにスカウトされたというだけでもイタリアとしては貴重な逸材である。マイナーでは際立った数字は残せておらず、今年プレーした1Aでも打率が.200を超えるのが精いっぱい。意外性がある打撃という評価になるだろうか。守備面も阻止率25パーセントとまずまず。・アレッサンドロ・マエストリ オリックス 右右 投手 30歳  ★イタリア育ちの選手では、史上最高の投手。イタリア代表としては既に10年近いキャリアを持つ。かつてはカブスのマイナーでプレーしていたが、AA級にも定着できずリリース。その後は米独立→オーストラリア→イタリア→香川→オリックスと渡りあるいてきた苦労人。香川に来たあたりから覚醒し現在に至る。インステップするフォームから150キロ近い速球とスライダー、スプリットを繰り出す。13年WBCでもエースを担ったが、プレミアでもイタリアのように予選突破当落線上の国にとっては彼が先発してくるかどうかはロシアンルーレットなみの恐怖。・マイケル・ポンポーニ オルトレトレンテ(セリエA) 右右 18歳 ★今年のU18イタリア代表。強豪のキューバ戦で5回5K1失点の好投を見せて注目を浴びた右腕。130前半-中盤とされる速球とスライダー、チェンジアップをしっかりコースに投げ分けられる総合力の高さを見せた。その完成度の高さはセリエAでの69.1IP(先発11)、8四死球、72奪三振というスタッツにも表れている。セリエAがイタリアのトップリーグではないということを差し引いても、今後が楽しみな投手の一人。・ディエゴ・ファビアーニ ロンキ(セリエA) 右右 18歳 ★ U18イタリア代表投手。U18でも140キロ近い速球を見せたものの、4試合8イニングで8四球と制球に課題を残した。セリエAでもリリーフ投手として40.2IP、57K、23BB、ERA0.22と球威でねじ伏せるスタイルが見てとれる。ムラのあるピッチングスタイルだが、パワーレスなピッチャーがイタリアは多いだけにその馬力に堅実さが加わることを期待したい。・ニコロ・クレメンテ ボストン・レッドソックス傘下 右右 17歳 ★ U18代表にも選出されたマイナー所属の右腕。U18台湾戦を筆者は観戦したが、おそらく140近いと思われる力強いボール投げていた一方で、日本の柔らかいマウンドが合わなかったのか乱れたボールも多かった印象だ。ドミニカンサマーリーグでは23IPで7BB、13K。現在マイナー組織に所属している唯一のイタリア人投手。

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