ジャイアンツ球場で行われたプロ独立リーグ交流戦、読売ジャイアンツ対兵庫ブルーサンダーズの試合を観に行ってきた。試合は1回に北篤のタイムリーで先制したジャイアンツが4投手の継投で1点を守りきり、1-0で逃げきった。兵庫ブルーサンダーズはチャンスは作るものの、得点には至らなかった。簡潔に試合内容を記すれば上記のような内容になるが、独立リーグたる兵庫ブルーサンダーズにとっては試合結果以上に重要なのはこういう交流戦などを通じて、自分たちの存在を知らしめることである。選手たちはここで活躍して、ドラフトでの指名を虎視眈々と狙っている。この試合は夢への一里塚なのだ。先発した兵庫ブルーサンダーズの先発・渡部広大は初回にこそ点を与えたものの、2回、3回は三者凡退に抑え、5回に四死球がらみでピンチをつくったが無失点で切り抜けた。大崩れせず、今後に期待を持たせる内容と感じた。去年のドラフト候補にもなった山川和大は8回に登板。2アウトからヒット1本を許したものの、「野球を楽しんでいるプレースタイル」(公式サイトに記載があった本人のアピールポイント)そのままの感じで1イニングを無失点に抑えた。他の投手より一歩を上を行っているかなという印象は持った。台湾のチームへの派遣メンバーにも入っているので、台湾でもこの姿勢そのままで、好結果を出してほしい。そして、もう一人、台湾のチームへの派遣メンバーに選ばれているのはこの日、ショートを守った平良拓也。1回にヒットにこそなったものの、センター前に抜けるかのあたりを追いついた。それも飛びついて捕ったのではない。平然と追いついて捕った。派手ではないものの、こういうプレーができる選手の存在は非常に大きい。打のほうでは、3番で1回にランナーがいる場面できっちりヒットを打てるなど、これはドラフト候補に選ばれてもおかしくないかなという印象をいだいた。最後に独立リーグは夢をあきらめる場所でもあるが、つむぐ場所でもある。また、こんないい顔をみせられるようにがんばって!
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