(1)イギリス代表指揮官にリアム・キャロル氏が就任 イギリス野球連盟(BBF)が、サム・デンプスター氏に代わるイギリス代表の新指揮官としてリアム・キャロル氏が就任したことをこのたび発表しました。 ロンドンで生まれ育ち現在も在住しているキャロル氏は、昨年のヨーロッパ選手権で9位に入った母国の代表チームの指揮官の座を引き継ぐことに。今回の就任により、U-15代表からシニア代表までの世代に目を配ることになります。現役時代は自信もイギリス代表メンバーだった同氏は、指導者としては過去2シーズンに渡ってGBライオンズ(原則として23歳以下のイギリス国内クラブ所属選手が選ばれる、イギリス代表の事実上の二軍組織)の監督を務めた他、「一軍」たるシニア代表でもアシスタントコーチとしての経歴を持っています。 今回の代表監督の選考では総勢17人が対象となり、キャロル氏はアシスタントコーチに任命されたブライアン・エサーリー氏やブラッド・マルセリーノ氏らとともに、BBF側との面接に臨んでいました。注目すべきなのは、キャロル氏とマルセリーノ氏がいずれもイギリスで生まれ育った生粋のイギリス人であるということ(エサーリー氏はカナダ・オンタリオ出身)。過去に目についた「イギリス系外国人選手への依存」から脱却し、ネイティブプレーヤーの質と量を高めていこうとしているイギリス球界にとって、彼らの登用はその1つの象徴と言えるかもしれません。もちろん見た目だけでなく実も伴った人選であることは、上に記した経歴を見ても一目瞭然。「チーム・キャロル」の手腕に期待しましょう。ソース:http://www.mister-baseball.com/liam-carroll-headcoach-british-national-team/
(2)リチャード・クレインがハー・ディシプルズに移籍 その新生イギリス代表における主力級の1人として期待されるリチャード・クレイン内野手(25)が、所属していたレーゲンスブルグ・レギオネーレから同じドイツ・ブンデスリーガのハー・ディシプルズに移籍することが決まりました。 マンチェスター出身で、こちらもキャロル氏同様生粋のイギリス人プレーヤーであるクレインは、昨シーズン半ばに一度現役を引退。しかし、今年再びユニフォームに袖を通すことになりました(レギオネーレ関係者の期待とは異なる結果になってしまいましたが…)。レギオネーレ時代は4度のドイツ王者に輝いたほか、2012年秋に「もう1つのふるさと」で行われたWBC予選にも、イギリス代表の一員として出場しています。ディシプルズは期待の若手であるブルーノ・アーンハンマー内野手が大学から復帰するまで、彼を二塁手として起用する方針とのことですが、それに加え外野や投手としての起用プランもあるようです。ソース:http://www.mister-baseball.com/richard-klijn-leaves-buchbinder-legionaere-play-haar-disciples/
(3)ルーアン・ハスキーズがチリ代表投手とアメリカ人捕手を獲得 フランス・ディビジョン1の元王者であるルーアン・ハスキーズ’76が、チリ代表のパブロ・オッサンドン投手とアメリカ人のケビン・ルッソン捕手兼内野手を獲得したことを発表しました。 24歳のオッサンドンは元々ガールフレンドがルーアンで働いていたことが、今回のフランス行きのきっかけとなった模様。しかし、ただそれだけではフランス屈指の強豪チームから評価される理由にはなりません。情報筋によるとどうやら87マイルの速球を投げるそうで、2013年には南米選手権でチームを3位に導いた実績などが入団の決め手になったものとみられます。6歳の時に野球を始め、2004年にブラジルの日系の野球アカデミー(推察するにおそらくヤクルトアカデミーか?)に参加。2010年にはベネズエラでもアカデミーに参加したそうです。既にチームに合流し、キーノ・ぺレス投手コーチやオーウェン・オザニック投手らとトレーニングに励んでいるとか。 今回の移籍はかなり目の肥えた国際野球クラスタから見ても、非常に珍しいものだということが言えると思います。チリは南米勢の中ではどちらかというと後発国であり(もちろん、野球自体はレベルはさておき意外とやっている方なのですが)、同じ南米のエクアドルなどとは違ってマイナーリーガーも輩出できてはいません。もちろん、オッサンドン自身もフランス球界初のチリ人プレーヤーとなります。過去にはカイル・ボタ捕手などの南アフリカ人選手がブンデスリーガを根城としていたこともありましたが、今後欧州球界がこうした国々の選手にとっての目標や受け皿としての役割を果たしていく、そんな流れが生まれる1つのきっかけになるかもしれませんね。 一方のルッソンはオースティンにあるテキサス大学のOB。大学時代は3年間リーグのオールスターに選ばれた経験を持っています。2011年にはレイズからドラフト指名を受けたものの結局入団はしなかったようで、その後は独立リーグでプレーをしていたとのこと。本職は捕手ですが三塁手もこなせるそうです。日本で言うとポジション的には近藤健介(日本ハム)を思い起こさせるものがありますね。なお、渡仏は3月20日を予定しているそうです。ソース一覧
http://www.mister-baseball.com/rouen-huskies-add-chilean-pitcher-roster/
http://www.mister-baseball.com/rouen-huskies-add-longhorn-kevin-lusson/
(4)フェリックス・ブラウンがセナート・テンプライアーズに加入 フランス代表のフェリックス・ブラウン内野手が、昨季フランス王者のセナート・テンプライアーズに入団することが分かりました。 ブラウンは2011年から2シーズンに渡ってテンプライアーズでプレーした後、日本(群馬ダイヤモンドペガサス)・ハワイ・カナダでプロとしてのプレーを経験。昨季の優勝メンバーのほぼ全員が残留する中で、遊撃手のディラン・メイユー内野手だけが退団することになり、ブラウンはそれに代わる遊撃手として復帰を果たすことになります。また、サヴィニー・ライオンズからヤン・ダルゾット外野手が新たに加入するほか、ローランド・メリーノ監督も引き続き今季も指揮を執ることが決まりました。ソース:http://www.mister-baseball.com/felix-brown-joins-templiers-senart-2015-season/
(5)ジャメル・ボータグラがパリ大学クラブの監督に就任 そのテンプライアーズの元指揮官であるジャメル・ボータグラ氏が、今季からパリ大学クラブの監督に就任することが分かりました。 現役時代に捕手として同球団に所属していたボータグラ氏は、元阪神の吉田義男さんがフランスで指導していた頃に現役生活を送っていた世代。彼の紹介で阪神のキャンプにも参加した経験を持っています。指導者としてはトゥールーズ・タイガースでも指揮を執っていました。今回の交代は、前指揮官のキーラン・マティソン氏がパイレーツと投手兼ベンチコーチとしてマイナー契約を結んだことがきっかけ。当初はマティソン前監督が今季も指揮を執る予定となっており、球団もオフにそうしたアナウンスをしていましたが、その後パイレーツがオファーを持ちかけたということのようです。ソース:http://www.mister-baseball.com/jamel-boutagra-takes-head-coach-paris-uc/
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