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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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16日目【ピーナッツと国民性】北徹也

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昨日の試合が終わり家に帰宅すると、また日付が変わりそうな時間でした。筋肉痛や疲れが少し溜まり始め、試合の日が続くと、本当に体力勝負だなと感じます。さて、試合の次の日には、球場の掃除から一日が始まります。そんな時に、いや、それ以外の時にも、「なぜ?」と感じることがかなりの回数であります。(日本を離れて海外で生活をすると当然ではありますが。)今日はそんななぜ?の1つを紹介します。試合の日の翌日、朝球場入りして歩いていると、こんな感じでピーナッツの殻と、ヒマワリの種があらゆる席のところで散乱しています。観客席だけならまだしも、試合中にプレーヤーも食べているので、グラウンドにも同じように。これを、毎試合の翌日に約7~8人ほどのアルバイトを雇って、掃除のお手伝いをしてもらっているという状況です。最初は少し違和感を覚えながらも、「アメリカっぽいなー。」とか「日本では見たことないなー。」なんて呑気な事を思っていましたが、日に日に「これは何か工夫をすればきっと経費削減が出来るはずだ。」と思うようになりました。まず、①ゴミの原因となっているピーナッツとヒマワリの種。日本でも好きな人が多いかと思いますが、殻つきで販売されているものはあまり見ないのでないでしょうか。(特にヒマワリの種)元からこれなければ、8人もアルバイトを雇わず、半数くらいで掃除を完了できると思います。すごく単純な計算ですが、人件費は例えば、 8人に1日2時間、約900円(※9.19ドル、ワシントン州の最低賃金)、ホーム戦合計38試合に働いてもらうことになると、1シーズン合計で54万7千円になります。これを、人数を半分の4人体制で1シーズンを過ごせるようになると、約27万3千円の削減が出来ます。これについて、オペレーションスタッフのPatに、「なんで殻つきのものを販売しているの?」と尋ねると、「安いし、アメリカでは基本的に殻つきのものだよ。それから、殻を割りながらゆっくり食べるほうが楽しいし、暇つぶしになるだろ。」との答えが。確かに経済的で、かつ国民性に合ったものの方が良いとは思いますが。そして確かに、それは日本で枝豆を中身の豆だけで販売するようなものだと思うと、決して売る気にはなれません。そして、②全てのお客さんがゴミを捨てずに、席にてポイ捨てしていること。これには国民性や人々の性格が大きく関わってくるかと思いますし、日本のような綺麗な国で生まれ育っているのが普通だと、余計に気になるのかもしれませんが。これについても質問をすると、「全てのお客さんにゴミ箱にきちんと捨てさせるのは無理があるし、アメリカ人にそれをさせるのはなおさら無理があるな・・。」との答え。お客さんがゴミをしっかり捨てることで、例えば飲み物が安くなったり、ホットドッグが無料でもらえたり、何か動機づけがあればうまくいくかなとは思いますが、ゴミを捨ててください!などの呼びかけだけでは、決して成功することは無いと思います。主に、この①と②の視点を持って、今後何かチームにできないかを考えていきたいと思っています!

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