今日は掃除をするところや急いで修理が必要な物が無かったため、ゲームオペレーション担当のトレバー、パットの仕事のアシスタントをしたり、彼らを含め他の球団スタッフにダストデビルズでの仕事の内容や、野球ビジネスについて質問をしていました。今日聞いたことの中で「面白いね。」と言われたことは、今日の題名でもあるのですが、「Concession Stands」についてです。
Concession Stands(コンセッションスタンド)とは、野球場でのフードやグッズを販売する売店のことで、野球観戦する際の楽しみの一つでもありますよね。球団にとっても大切な収入の一つです。他の球場でもほとんど同じかとは思いますが、ここダストデビルズのホーム球場ギサ・スタジアムでも、大きく分けて2種類のコンセッションスタンドの種類があります。一つは、ダストデビルズが運営をするタイプで、ホットドッグやポップコーン、またビールや簡単なスナックなどを販売するものです。二つ目は、他の企業や飲食店が出店をしているタイプで、ここギサ・スタジアムでは今シーズン、日本でもお馴染みのPizza Hut、ラテン、ヒスパニック系の移民が多いこの地で人気のメキシカンフードのチェーン、Hacienda Del Sol、ここパスコでは暑い日には気温が37℃近くまで上がるため、日本のかき氷のようなShaved Iceを販売するTropical Snoというお店が出店しています。これらコンセッションスタンドは主に、多くの人にお馴染みのものであったり、地元で人気のあるローカルフードであったりします。球団スタッフの一人にコンセッションスタンドの話をしていると、そのスタッフが過去に働いていた球団はアメリカのアーカンソー州にあるのですが、普通のホットドッグの他に、鹿肉(Deer meat)のホットドッグも販売していたと言っていました。日本のプロ野球の球場では多種多様なフードがすでにたくさん出店されているため、球場により大きな違いを見つけることは難しいかもしれませんが、例えば福岡ヤフオク!ドームでは豚骨ラーメン、阪神甲子園球場では串カツ、横浜スタジアムではシュウマイ弁当など、地域のご当地グルメが出店されています。僕がこの話を球団スタッフにしていた理由は他でもなく、ここギサ・スタジアムで日本食のコンセッションスタンドを出せるかどうかの可能性を探るためでした。「日本食のコンセッションスタンドはどう?」と聞くと、「考えたこともなかったよ。」「おもしろいね、でもスシは生魚だし・・」「牛丼はすごくいいと思う。でも、それ以外の日本食で手軽で馴染みのあるものは浮かばないな・・」「日本人をはじめ、アジア系の人がこの辺は少ないから、難しいと思う。」など、いろいろな意見が出てきました。僕個人としては、調理も食べるのも簡単で、ビールにも合う串カツなんかは、日本のソース味以外に、バーベキューソースや少し辛いバッファローウイングソース、メキシカン系のサルサソースなんかで味付けをすれば、アメリカでも十分受けるんじゃないかなと思いました。ちなみに、ダストデビルズ球団スタッフが思う、ギサ・スタジアムに出店すべき、あるといいなと思うものベスト3は...①Funnel Cake(ファンネルケーキ)・・・ドーナツに近いお菓子で、油で揚げた生地に粉砂糖をたくさんかけて食べるものだそうですが、多くのスタッフがお店を出してほしいと言っていました。②スニッカーズなどのチョコレートバー・・・夏の気温が高いパスコでは溶けてしまうという意見がありましたが、やはり人気でした。③アメリカンドッグ(Corn Dog)・・・②に続き、これもありそうなものですが、ギサ・スタジアムにはないということで置いてほしいという意見が多くありました。こう見てみると、カロリーや糖分が高い、まさにアメリカらしいというランキングになりました。ここギサ・スタジアムで日本食のコンセッションスタンド、可能性は限りなく低いかもしれませんが、今後も『何かおもしろいことが出来ないか』を常に考えながら過ごしたいと思います。
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