ハン・ギジュ(韓基周/OR08代表)ハン・ギジュ(韓基周)英語表記:Ki-Joo Hanハングル表記:한기주他の日本語表記:ハン・キジュ
1987年4月29日右投右打現所属:KIAタイガーズ年俸:1億ウォン(2013)○主要国際大会出場経歴北京五輪(08)〈参考〉2005~2013年のKBO投手平均成績眼鏡が印象的な投手。変化球はほぼスライダーのみのパワーピッチャーだった。北京五輪では日本戦にも登板した。ストレートの最高速159km/hは韓国国内の公式戦最速記録。日本人では元巨人の辻内崇伸と同じ世代であり、2005年のAAAアジア選手権大会では決勝で投げ合いを演じた(結果は延長10回に日本がサヨナラ勝)。ハン・ギジュと辻内崇伸についてはパク・ドンヒ記者の記事がある。[パク・ドンヒの野球探査]誰が日韓の「怪物」を消し去ったのか(※)
http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=baseball&ctg=news&mod=read&office_id=295&article_id=0000001074当時から最速154km/hのストレートを投げ、その年のドラフト1番の目玉だった。1次指名で光州を縁故地域とするKIAに指名され、契約金10億ウォン、年俸2億ウォンの大型契約を交わした。新人選手として契約金10億ウォンは歴代最高額。高校時代の酷使の影響で最終的に中継ぎとして起用されることになり、プロ1年目の2006年からまずまず優秀な活躍。但し同年にデビューしたリュ・ヒョンジン(当時ハンファ)の大活躍の陰に隠れ、史上最高額契約のため異様に高まった期待には応えられなかった。
2年目には抑えを任され25セーブを挙げ、北京五輪のあった2008年には防御率1.71でキャリアハイの成績。2007年、2008年の合計セーブ数はオ・スンファン(当時サムソン)に続く2位。しかしシーズン途中に開催された北京五輪では調子があがらず、抑えとして期待されながらも決勝のマウンドに立つことができなかった。
2009年以降は成績が悪化し、怪我でシーズンを通して投げることが難しい状態になっていった。2009年オフにトミー・ジョン手術を受け、2011年シーズン途中に復帰。しかし今度は2011年、2012年と立て続けに指の手術を受ける。2013年5月には肩を手術し、現在は今季後半の復帰を目指してリハビリ中。前述のパク・ドンヒ記者は、KIA入団時既に肘に異常があり、2007年オフには手術を受けることになりかけていたが、球団の事情で取りやめになったと指摘し、球団による酷使(及びAAAアジア選手権大会の無理な投球)を批判している。入団時の期待が高かったためファンからは不満を持たれるが、同じ年にプロ入りした高卒投手の中では活躍した方だと評価できる。それだけに怪我の悪化は残念に思う。なお昨年開かれたドラフト会議でKIAが1次指名したチャ・ミョンジンがデビュー前に肘の手術を受けて今季絶望。今後も投手の酷使は問題になりそう。※記事の元のタイトルは「誰が日韓の「怪物」を「退物」にしたのか」「退物」という言葉が物議を呼び差し替えになったと考えられる。「怪物」の発音は「ケムル」、「退物」(「お下がり」「突き返された物」という意味がある他、ある職を退いた者を卑しめる時にも使う)の発音は「テムル」
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