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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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スイスのストーブリーグが熱い!!

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 例年、他国と比べると選手の移籍が非常に小規模にとどまる傾向がある、スイス・ナツィオナルリーガAのストーブリーグ。しかし、この2013-14年オフはその傾向に異変が起きています。これまでに前例がないレベルで、大規模な移籍劇が頻発しているのです。 そもそものきっかけとなったのは、エンブラック・ムスタングスとウィル・デビルズの両軍が、昨季限りで2部のナツィオナルリーガBへの降格を決めたこと。デビルズはともかく、ムスタングスは昨季レギュラーシーズン3位でプレーオフのファイナルにも進出したチームだけに、今年からの2部落ちには唐突感も漂うのですが、何はともあれこの2球団の1部脱退を端緒として、主にムスタングスに所属していた選手の争奪戦が残る6球団の間で勃発。それに伴い、各球団の間で玉突き式に移籍が頻発する事態となったのです。 特に今オフ、ド派手に動きまくっているのがチューリッヒ・バラクーダーズ。ハリー・ウィシュニュースキー外野手、ジョシュ・クロース内野手、シュテファン・プリビッツァー外野手(いずれも前ムスタングス)、マルク・オブッシアー内野手(前ベルン・カージナルス)というスイス代表のレギュラーメンバー4名を獲得したのに加え、昨年はカージナルスでプレーしていたアメリカ人のアルバート・マルシネク捕手とも契約しました。さらに、新たに新外国人投手の獲得に動く予定であるとのことです。 バラクーダーズと並ぶもう1人の主役となっているのは、ルツェルン・イーグルス。チューリッヒ・チャレンジャーズから代表の2枚看板の一角でもあるアンドレア・ギラソール投手を獲得したのに加え、投手と外野の二刀流をこなすドイツ出身のパトリック・マイアー外野手とも契約しました。さらに、アメリカ出身のマイケル・セットル、ギリシャ系カナダ人のアンディ・オルファナコスといった新外国人も獲得。チームは現在、カージナルスのサミュエル・ポーリーノ内野手との入団交渉に臨んでいるとか。 チャレンジャーズはカージナルスから、代表メンバーのライアン・バーン投手を獲得することで大筋合意しました。今のところ、出入りの激しい今オフでは例外的に昨季と比べて大きな陣容の変動はなさそうです。一方のサーウィル・フライヤーズは、昨季のリーグ最優秀打者賞を受賞したアメリカ出身の二刀流右腕、ジョシュ・タンバ投手に代わる新戦力の獲得が急務となっており、現在昨季までの所属選手たちとの残留交渉に臨んでいる状況。代表メンバーのダニエル・レヴァイン投手は残留の見込みとなっています。チューリッヒ・ライオンズからは今のところ補強に関するインフォメーションはなく、その動向は謎のままです。 そして、今オフでの最大の「被害者」といっても過言ではないのが昨季王者カージナルス。今オフは主力級が相次いで退団や引退を決めており、文字通り今季に向けてクリティカルなダメージを受け続けています。リーグMVPのパトリック・ローソン投手を筆頭に、バーン、マルシネク、ラファエル・ハンジ内野手、マルティン・ガイガックス外野手、アンジェロ・ロドリゲス内野手の退団が既に決まっています。昨年までチームを支えてきた彼らの穴を埋めるのは楽ではなく、ここ最近握り続けてきたリーグの覇権を一気に失うことになるかもしれません。 こうしたドラスティックな移籍劇が展開されたことにより、2014年シーズンはスイス球界でも歴史に残るレベルのタフで競争力の高い1年となる見込み。カージナルスの一強時代が終焉を迎えたことは間違いなく、今オフ新たにロースターに加えた選手の顔ぶれを見る限りでは、バラクーダーズが新時代の旗手となりそう。残る3枠を、フライヤーズ、チャレンジャーズ、イーグルス、カージナルスが争う展開となると思われます。ここ最近は代表チームがBグループで光る活躍を見せてくれているスイスですが、今年は国内リーグの戦いもいつになく熱くなりそうです。ソース:http://www.mister-baseball.com/winter-hot-stove-2014-busy-offseason-switzerland/

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