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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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WBC2017の新規参加12か国の顔ぶれ考えた

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 この記事は、いつも色々とお世話になっているブログ「世界の野球」さんの、1/2現在の最新記事(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/sekainokakyu/article/526 )への便乗企画です。4年後に控える第4回WBC、我らが日本が打倒ドミニカ&王座奪回を期して乗り込むことになるこの大会に、新たにやってくる国は一体どこになるんだろうということで考えてみました。 先方の記事でも冒頭で前提条件として触れられていますが、2017年WBCでの参加国の増加は現時点では決定事項となっているわけではありません。ただ、前回大会での予選がある一定のレベルで成功したと言えるだけの成果を挙げることができたこと、WBSC公認の世界一決定戦となったことにより参加国数を28のままに留めておく必然性が薄れたことなどを考えれば、参加国が今後さらに増えていくのはほぼ間違いないとみていいでしょう。 参加国をどう増やすかに関しては、第4回大会からの希望者全員参加という方法も考えられなくはないんですが、WBCと既存の各大陸選手権におけるルールの細かい違いをこの4年のうちにすり合わせることができるのか、そもそもいくら超バブリーな状況のMLBとはいえ、希望者全員参加制の下で彼らが本当に全チームの遠征費などの面倒を見ることができるのか、そういった部分では大きな疑問があります。ブロガーという立場で考えても、このケースの場合参加国があまりに多くなりすぎて、到底レビュー記事なんぞ書いていられない(笑) やはりここはある程度参加国数を絞って、「MLBが次にどこに声をかけるのか」を考えた方が面白味もある気がします。 というわけで、世界の野球さんの記事に倣って、新しく参加してくるであろう12か国の顔ぶれを予想してみました。12という数字は先方に合わせたものですが、2013年大会で行われた予選ラウンドのさらに前段階を作るという形になっています。具体的には下のような流れで続いていくイメージ。 1次予選(16か国、2015年):新規参加12+2013年大会予選最下位4 2次予選(16か国、2016年):1次予選突破4+2013年大会予選敗退8+2013年本大会1次リーグ最下位4本大会(16か国、2017年):2次予選突破4+2013年本大会シード12 もし上記の通り予選と本大会が行われるのであれば、1次予選の開催って来年の予定なんですよね。おそらく、今年中には開催にあたっての方針が決まるんじゃないかなと個人的には予想しています。さて個人的新規選出12か国ですが、ある程度ヨーロッパ・中南米・アジア・アフリカと地域性を考慮して選んでみました。もしかしたら異論があるかもしれませんが、そこは議論の火種としてでも利用してやってください。まずはヨーロッパから始めます。ではスタート。 (1)ヨーロッパ:ロシア、ギリシャ、ベルギー、スウェーデン WBC未参加国の中から上位4チームを順当に選んだ。ロシアはシニアレベルではプールAとプールBを行き来するレベルながら、若い世代の投手ではニキータ・ロバノフ、ブラディスラフ・ゴバラドロといった期待株が生まれている。4年後を見据える上ではプラス材料だろう。エースのアンドレイ・ロバノフなどマイナーリーガーも過去には輩出しており、個々のポテンシャルはそれほど低くはない。目に見えて衰退傾向にある国内の野球環境だが、WBCでの奮闘で少しでも改善できるか。 ギリシャとスウェーデンはともに粗削りなイメージがあるものの、それぞれ前々回のユーロで総合4位と5位に入った爆発力がある。ギリシャはニック・マーケイキスやジョージ・コッタラスが、アテネ五輪以来の復帰を果たせば強力な打線を組むことが可能になり、非常に楽しみ。ただ、ユーロでもチーム防御率8点台を記録するなど投手陣は火の車。早く新戦力が台頭してこないとかなり厳しい。いずれにせよ、投打両面でギリシャ系アメリカ人・カナダ人の助けは必須だろう。 スウェーデンは前回大会で招待国から漏れた際、「ユーロで5位の我々を差し置いて、何故本大会にも出てこれないイスラエルを選んだんだ」と連盟がキレたエピソードを持つ国。編成はこれまで同様国内組中心で、そこにドイツ・ブンデスリーガでプレーする海外組やアダム・ソルギのようなスウェーデン系アメリカ人を加える形となりそう。ギリシャほどではないがこちらも投手陣には不安が残る。ヨアキム・クレッソンに代わる新エースの台頭が待ち望まれるところだ。 ベルギーは現在でこそドイツやスペインなどに追い抜かれているものの、かつてはヨーロッパではオランダとイタリアに次ぐ3番手の位置を占めていた古豪。中心選手はオランダ・フーフトクラッセでも、主力級としてプレーできるだけのレベルは備えている。注目株は遊撃を務めるであろうベンジャミン・ダイル。フーフトクラッセ球宴でも常連で、ベルギー人プレーヤーの中では現役トップレベルと言っていい。国内唯一のマイナー経験者であるトーマス・デウォルフも、今オフヨーロッパ中の球団からラブコールを受けた実力者だ。 (2)中南米:アルゼンチン、エクアドル、エルサルバドル、バハマ アルゼンチンとエクアドルは、ともに2012年南米選手権におけるファイナリスト。ともにベネズエラとコロンビアを除く南米勢の中ではトップレベルの実力を持ち、特にアルゼンチンは前回大会での招待漏れが、国際野球クラスタの間で大番狂わせ扱いされたほど。元ナショナルズ傘下のエース、フェデリコ・タンコを筆頭とする元マイナーリーガーや、ファン・パブロ・アングリサーノなどのイタリア・IBL経験者を揃え、未出場国の中では最強クラスといっても過言ではない。 エクアドルは独立リーグやアメリカのマイナーに何人かプロ選手を輩出。2012年南米選手権では、最強チームの編成でなかったとはいえ、格上とみられていたブラジルを破るなど快進撃を展開した。中心選手となるのは、マリナーズのA級に所属した経験も持つエースのアルフレッド・ベネガス。現状では投手陣の層が薄いのが難点だが、彼に匹敵するような人材がこれからどんどん生まれるようになって来れば面白い。 エルサルバドルは、中米ではメキシコ、パナマ、ニカラグアという既にWBCを経験した面々に次ぐ立ち位置。近年では経済的な問題もあってか大きな国際大会への参戦がなく、それゆえ世界ランキング上はポイントが付かず最下位となっているが、過去10年で10人のマイナーリーガーを輩出しておりポテンシャルは高い。今季からは、四国アイランドリーグの徳島に元マリナーズ傘下のダニー・クルーズが入団予定。彼が中心となり、少しでもランキングの順位を挙げられるかどうか。 バハマは前回大会の本大会開幕前後から、既にMLB側と2017年大会での予選参加を打診するなど非常に意欲的な国。元々少年野球は非常に強いものの、近年はシニア世代の復興にも力を注いでいる。2013年大会予選では、イギリス代表にアントアン・リチャードソンなど2名を既に送り込んでおり、そうした経験を持つ選手がいるのは他の未出場国にはないアドバンテージといえるだろう。アメリカの大学リーグにもちょくちょくバハマ人プレーヤーが見られ、参加すれば彼らもロースターに入ってくる可能性は高い。 (3)アジア:インドネシア、香港、パキスタン 3か国とも、アジアBグループの中ではおなじみの国。インドネシアは伝統的に日本人監督の下で指導がなされており、非常に日本的なスタイルで戦うチーム。2009年のアジアカップで初優勝、地元開催の2011年東南アジア大会で銀メダルなど、Bグループの中でも実力を伸ばしている存在といえる。特に守備力とバントのレベルの高さは特筆に値し、大崩れせずにしっかり試合を作れるのは短期決戦では強みになりそうだ。 香港は政治的には一応中国の一部なのだが、野球連盟や代表チームを別に持っていることから別枠で選出。WBSC世界ランキングでは前年度35位から29位という急上昇ぶりを見せており、そのポテンシャルを買った。世界レベルの大会に出たのは2010年のインターコンチネンタルカップが初で、それまではアジアカップが主戦場。エースの梁宇聰は本業の投手に加えて打撃にも優れており、文字通り投打にわたってチームをけん引することになる。 南アジア球界の盟主パキスタンはかつてはキューバ人の指導を仰ごうとするなど、アジア球界では珍しいパワーを前面に押し出した野球を志向する。メンバーの多くが軍人や警察官だけに身体能力に関してはずば抜けたものがあり、Bグループの中では間違いなく頭一つ抜けた存在だ。ただ、守備面では基本レベルで大きな問題点が散見され、さらに主将兼リリーフエースのイーサン・ウラーの現役引退も重なり頭が痛い状況。経済的な理由から、育成年代とシニア世代がほぼ断絶してしまっているのも、将来を考えるとマイナスポイントだ。 (4)アフリカ:ナイジェリア 過去3大会でアフリカ勢唯一の参加国としてプレーした南アフリカに次ぐ、アフリカ大陸では2番手の国。元パドレス傘下のマイナーリーガーであるワンデ・オラビシ、元MLBドラフト候補生で現在は独立リーグ所属のトビ・アデイェミなど、数は多くはないものの北米でプロとしてプレーする選手も既に輩出している。アフリカ大陸での国際大会にはコンスタントに参加しており、WBCへの参加が決まれば大きく飛躍する絶好の機会になりそうだ。 最後に、1次予選での組分け予想を以下に載せておきます。これに関しては完全に趣味です(笑)フランス予選:フランス、ベルギー、スウェーデン、バハマチェコ予選:チェコ、ロシア、ギリシャ、ナイジェリアニカラグア予選:ニカラグア、アルゼンチン、エクアドル、エルサルバドルタイ予選:タイ、インドネシア、香港、パキスタン

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