予告の通り更新が1週間空いてしまいました。その間に、KBOの2014年シーズン日程が発表されました。
2014シーズン開幕までに今年の成績を振り返ってみたいと思います。各チームの成績を見る前に今年の規定打席到達者の成績を確認していきたいと思います。成績のデータはKBOの公式サイトに依拠しています。但し内野の守備位置はネイバースポーツに依りました。まずは基本成績です。選手が多いので途中で24人ずつに分けて表を2つにしています。※チャン・ギヨン(ネクセン→シーズン終了後トゥサンに移籍)はシーズン終了後、チャン・ミンソクに改名。チーム名が赤字になっている選手はシーズン終了後に移籍した選手です。青字になっているぺ・ヨンソプ(サムソン)は来季、警察庁に入隊予定です。生年月日は年齢層によって塗りつぶしの色を変えています。ピンク色は2013年シーズン開始時点で満35歳以上、オレンジ色は満30歳以上満35歳未満、黄色は満25歳以上満30歳未満、黄緑色は満25歳未満です。各項目の太字はリーグ最多(最高)を表します。盗塁成功率は10盗塁以上の選手を対象にしました。イ・デス(ハンファ)は遊撃手扱いにしていますが、シーズン途中にソン・グァンミンが復帰して以後はサードにコンバートされています。続いてセイバーメトリクス指標その1です。取り上げた指標に関してはNPB関連のブログでよく参照されているプロ野球ヌルデータ置き場さんを参考にしています。但しRCは2002 versionを利用しているので(ゴールデングラブ賞のときに2002 versionで算出したため今回も同じ数式を利用)、違う計算式になっています。
IsoDは出塁率-打率、IsoPは長打率-打率です。
NOIとGPAは出塁率と長打率を総合して評価する指標ですが、NOIは出塁率の評価を重視しており、GPAもやや出塁率の評価を重視しています。出塁率、IsoD、PA/BB(四球1つを選ぶまでに要する平均の打席数)といった出塁に関する指標ではキム・テギュン(ハンファ)がトップですが、長打力まで勘案するとパク・ピョンホ(ネクセン)がやや抜けています。この他、チェ・ジョン(SK)も高い数値を残しています。
PA/K(三振を1つするまでに要する平均の打席数)を見ると、イ・ヨンギュ(KIA→シーズン終了後ハンファ移籍)は三振をしにくい選手ということがわかります。最後にセイバーメトリクス指標の続きです。
PSは本塁打数と盗塁数を基にして計算しているので、数値の高いカン・ジョンホ(ネクセン)はパワーとスピードを兼ね備えた選手と言うことができます(でも三振が多いのはどうにかできないものか)。
TAはアウトを1つとられるまでにいくつの塁を奪うことができるかを数値化したものですが、パク・ピョンホが1.2近い数字を出しています。長打を打つ能力や四死球、盗塁能力で評価するSecAでは、首位打者のイ・ビョンギュ(LG/背番号9)が低い数字(規定打席到達者で最下位)を出しており、単打が多く四球を選べていない彼のスタイルが反映されています。但し彼は得点圏打率がトップの.426、満塁時は8打数6安打15打点という凄まじい勝負強さで効率よく打点を稼いでいました。個人の得点能力を数値化したRCやXRでは、パク・ピョンホ、ソン・アソプ(ロッテ)、チェ・ジョンが上位に名を連ねました。積み上げ式のRCとは異なって打席数の違いを考慮しているRC27でも同じ顔ぶれです(但しXR27ではソン・アソプよりもパク・ソンミン(サムソン)が上)。今回は一旦これくらいにして、次回は2012年の打撃成績、その次は2011年の打撃成績を整理していこうと思います。
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