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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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イタリアリーグの中堅2チームが元メジャーリーガー(マーク・ティーエン、エデュアルド・サンチェス)をそれぞれ獲得

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欧州最強リーグとしてイタリアリーグが存在感を見せている最大の理由は、外国人選手の質と量に優れているところでしょうか。イタリアリーグの移籍市場は今年も活発。そして今オフ象徴的なのはイタリアリーグの中位層が元メジャーリーガーを獲得していることです。このこと自体も特に珍しいというわけでもないのですが、今回は特に印象的なような気がします。昨日発表されたのですが、かつてロイヤルズで3度の二ケタ本塁打を記録したマーク・ティーエン(MLB通算67本塁打、09年WBCカナダ代表)をイタリア球界では新興球団の部類に入るトマシン・パドーバが獲得しました。 2011/06/24 Teahen's three-run shot https://t.co/P8l04tphtJ @YouTubeさんから— イタリア野球情報 (@italybaseball) 2017年1月25日現在のイタリアリーグの3強であるボローニャ、リミニ、サンマリノの3チームより格が落ちるチーム。優勝することなんてのはまず考えられない戦力の中位球団です。そんなチームが数年前はMLBでレギュラー格の選手を獲得するところが、イタリアリーグの面白さの一つ。ティーエンは14年春に引退して約3年ブランクがあるのですが、再び野球への情熱が蘇ってきたのでしょうか。イタリアリーグは中南米出身が大半で、それはメジャーでの実績があるような選手でも変わらない。それだけに、カナダ人選手というか、くくり的には北米の選手がやってくるのは珍しいパターン。実績は抜けているだけに、イタリアの地で打棒を復活させることが出来るか注目です。なぜカナダの独立リーグあたりじゃないのかというのがある意味不思議ですが、ブランクのある選手にも関わらずそこそこのサラリーをパドーバは提示出来たのかもしれません。今オフメジャーリーガーを獲得したイタリアの中位球団のケースはもう一つ。歴史あるイタリアリーグの名門パルマは2011年-13年にメジャー登板のある元カージナルスのベネズエラ人投手、エデュアルド・サンチェスを獲得したようです。パルマは2010年のイタリアリーグの初年度の王者だったり、歴史あるイタリア野球の名門なのですが、財政的な問題もあって近年は低迷。最も底だった時期は脱したのですが、それでも戦力的には中位から下位のチームといったところでしょうか。サンチェスは2011年に22歳でメジャーデビューを飾った元プロスペクト。MLB初年度は16試合・30イニングを投げて防御率1.80。当時は平均で95マイルの速球とスライダー一本でねじ伏せる荒々しいながらも魅力的な剛腕だったようです。ただ、大きな故障でもあったのか2014年にリリースされ、メキシコでちょろっと投げてからは登板がありません。 WLも含めると15-16シーズンに母国のリーグで8試合投げたのが最後です。もともと魅力的なスピードを持った剛腕ですが、今年で28歳とまだまだ若いので復活の余地はありますよね。近年はイタリアリーグでプレーしたベネズエラ人投手が米球界へ復帰し活躍するパターンも出てきています。象徴的なのが昨年ブルワーズで9勝を記録し、今年のWBCのベネズエラ代表候補にも挙がっているジュニア・ゲラ。彼は2014年にイタリアリーグのサンマリノでプレーし、30歳でホワイトソックスとマイナー契約を結んで米球界復帰を果たしました。その流れに続き、昨年12月にはボローニャのリリーフエースだったベネズエラ人投手のラウール・リベロもサンフランシスコ・ジャイアンツと契約。西武が獲得したドミニカ人投手のアレクシス・キャンデラリオも昨年までリミニでプレーしていましたが、一旦今オフにドジャースと契約を結んでいました(その後その契約を破棄して西武入り)。彼らはイタリアでのパフォーマンスというよりは、ウインターリーグでの活躍の評価を受けての米球界復帰という感じですが、パルマ入りを果たしたサンチェスも彼らに続けるポテンシャルを若さはまだまだ持っています。欧州行きは片道切符ではなく、遠くてレベルもはるかに高いメジャーリーグともしっかり繋がっています。ティーエンとサンチェス、この二人がどんな活躍をしてくれるのか非常に楽しみですね。

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