ルーキーの試合が終わった後は、1Aのダブルヘッダーだ。フロリダの野球旅はほんとに野球づくしとなる。ここジュビターのロジャーディーンスタジアムは、WBCの予選も行われた立派な球場だ。 ルーキーの試合後、その足でメイン球場に入る。とにかく暑さで体が溶けそうだ。とりあえず記者席に席を確保。テーブルには各メディアのシールが張られているので戸惑っていると、「どこでも好きなところに座っていい」とのこと。シールは春のキャンプ用なのだそう。 とりあえず、いったん球場を出て、腹ごしらえをする。ここだけの話だが、アメリカのマイナーではメディア陣に対して試合前、軽食が振る舞われる。記者席の後ろにホットドッグなどやドリンクが置かれているだけなのだが、ここフロリダステートリーグは不入りで、そのようなサービスをする余裕もないのだろう。ここだけの話。 幸い球場のまわりに商店街があったのでそこのレストランで食事をとった。 第一試合は5時に開始。日の入りの遅いここでは完全なデーゲームだ。この日の試合は地元パームビーチ・カージナルスとブラデントン・マラウダーズ(パイレーツ傘下)のダブルヘッダーだった。マイナーではダブルヘッダーは7イニング制で行われる。 1試合目は初回に1点を入れたブレイデントンがこれを守り切り勝利した。投手戦のこの試合で目立ったのは、負けはしたものの、6回を1失点に抑えたパームビーチ先発のイアン・マッキニー。
2013年にドラフト5巡目で入団したプロスペクトだ。この日のピッチングが認められたのか、この後、シーズンの最後2試合は2Aで先発を務め、1勝を挙げている。数年先にはメジャーの舞台に立っているかもしれない。 平日のデーゲームとあって、第一試合はおそらく100人に満たない客の入りだったが、夕方(と言っても7時半ごろだが)からの2試合目にはずいぶんと客も入っていた。この日の観客は1388人。このリーグとしてはいい方だ。メジャーのキャンプ地を使用しているということもあり、フロリダステートリーグの各スタジアムは町の郊外にある。そもそもその町自体が小さいものが多いので、客の入りは基本的に良くない。リーグ平均で1試合当たりだいたい1000人といったところだ。 それでもそこはアメリカ。この程度のレベルでも、ダブルヘッダーの時は、両軍ともユニフォームを変えてくる。 カージナルスは白から赤へ。 マラウダーズは、黒からグレーへ。 写真は、オーストラリア人のサム・ストリート。冬は地元メルボルンのプロチームでプレーしている。 2試合目の方はジャスティン・マフェイ。 試合の方は、この試合も5対4の1点差でブレイデントンが勝った。ちなみにブレイデントンは今年のフロリダステートリーグのチャンピオンになった。
↧