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Channel: 野球:海外/独立リーグ
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韓国プロ野球公認球検査結果整理(~2016年5月)

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 KBOリーグでは2016年から単一公認球(いわゆる統一球)を採用している。昨年までは、複数のメーカーの公認球から各球団が一社の公認球を選択しホームゲームで使用する方式を採っていたが、それを変更したものである。入札の結果、1軍の単一公認球は2016年から2シーズンの間はSKYLINE社が供給することに決定された(2軍の単一公認球はILB社が供給)。※単一公認球導入の必要性が高まっていった経緯に関しては過去記事参照過去記事:韓国プロ野球統一球導入問題 単一公認球導入に伴い、1回の検査につき、無作為に選ばれた1ダース×3サンプルが検査されることとなった(昨年までは各球場から1ダースを抽出し検査)。詳細な検査手順は2014年段階の方法を過去記事に整理したのでそちらを参照されたい。過去記事:日韓プロ野球公認球の反発係数検査方法を比較する 反発係数の規定値は0.4134~0.4374と定められており、2013年までの日本と同じ値である(日本では2014年に0.4034~0.4234へと変更になり、2015年以降は0.4134を目標値としている)。なお円周に関しては229~235mm、重量に関しては141.7~148.8gが規定値となっている。 それでは以下に2014年から2016年第2回(2016年5月19日公表)までの検査結果を整理していく。2016年1回目の検査結果では、単一公認球は反発係数、円周、重量ともに規定の中間値付近を目安に製造されていたことがわかる。2回目の検査では反発係数の平均が1回目に比べわずかではあるが低くなった。 また参考までに1995年以降のリーグ防御率及びリーグ打率、リーグHR/9をグラフで示す(2016年は5月18日試合終了時点の値)。 今年は4月の段階では昨年のシーズン全体よりリーグ打率が低く、リーグ防御率も良かったが、5月に入ってから昨年と同水準になってきている(HR/9より打率の方が防御率悪化と関連性が高いのではないかということは、2014年8月時点の過去記事を参照)。過去記事:「極端な」打高投低を数字で考えてみる 以上、今回は具体的な考察は行わなかったが、今後の投打のバランスの推移を見守っていく上で参考となろう。

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