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2015年韓国プロ野球球団別展望② LGツインズ

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KBOリーグ10球団の戦力確認第2弾です。今回は昨年ペナントで勝率4位だったLGツインズを見ていきます。☆野手<野手ポジション別戦力構成>捕:チェ・ギョンチョル<ユ・ガンナム、ユン・ヨソプ、チョ・ユンジュン>一:チョン・ソンフン or チェ・スンジュン<キム・ヨンイ、ムン・ソンジェ>二:ソン・ジュイン<ファンモク・チスン、パク・チギュ、キム・ヨングァン>三:チョン・ソンフン or ハナハン<ヤン・ソックァン、ペク・チャンス、ファンモク・チスン>遊:オ・ジファン<ファンモク・チスン、ユン・ジノ、キム・ヨングァン、パク・ヨングン>左:イ・ビョンギュ#7 <チョン・ウィユン、パク・ヨンテク、キム・ヨンイ、ムン・ソンジェ>中:パク・ヨンテク<キム・ヨンイ、チェ・ウンソン、ムン・ソンジェ>右:イ・ジニョン<チェ・ウンソン、キム・ヨンイ、イ・ビョンギュ#9、イ・ビョンギュ#7>指:イ・ビョンギュ#9 or イ・ジニョン or パク・ヨンテク<イ・ビョンギュ#7、チェ・ウンソン、チョン・ウィユン、チェ・スンジュン><2014年守備位置別打撃成績平均>※選手がどの守備位置でも同じ打撃成績を残すものと仮定して計算<野手総評>投手力で守り勝つチームということもあり、2014年のポジション別の出場選手長打率平均は全てリーグ平均を下回ったが、中堅手、左翼手はOPS基準でかろうじてリーグ平均を上回った。2013年に比べ外野手イ・ビョンギュ#9(74年生まれ)が怪我の影響もあり大きく成績を落とし、また外国人野手のジョシュベルが期待はずれに終わったため彼の退団後はソン・ジュインを三塁手に回すなど内野の再編を図らざるを得ない状況に陥った。一方、パク・ヨンテクとイ・ジニョンのベテラン2人は安定した打率を残し、イ・ビョンギュ#7(83年生まれ)はチーム最多の16本塁打を放つキャリアハイの活躍を見せた。シーズンを通してチェ・ギョンチョルの8番を除いた打順は流動的であったが、シーズン終盤には1番チョン・ソンフン、3番パク・ヨンテク、4番イ・ビョンギュ#7、5番イ・ジニョンに落ち着いていった。また申告選手から昇格したチェ・ウンソンも外野手や一塁手をこなしながら打撃の才能開花の兆しを見せた。オフにはジョシュベル退団後の内野再編で主に二塁手として出場したパク・キョンスがFAでktに移籍した。一方、軍隊からはユ・ガンナム、ユン・ジノ、キム・ジェユルら多くの野手が戻ってきた。またシーズン途中に加入した外野手スナイダーとは契約を延期せず、主に三塁を守る内野手ハナハンを獲得した。ハナハンはメジャー経験がある一方で満35歳を迎えてシーズンに突入するベテラン選手でもある。体力面で不安があり示範競技までに1軍合流すらできなかった。そのため昨年から一塁手にコンバートしたチョン・ソンフンに三塁手を兼務させる必要が生じた。ハナハン不在の場合、一塁手チェ・スンジュン、三塁手チョン・ソンフンという布陣が想定される。チェ・スンジュンは昨年2軍で20HRを放ったが、1軍投手を相手に広いチャムシル球場でどこまで長打力を活かせるかという不安要素がある。三塁手再転向となるチョン・ソンフンは加齢のためフルタイムの三塁手出場は負担となるであろう。示範競技ではヤン・ソックァンが活躍しており、シーズンに入ってもバックアップから三塁手レギュラーを狙えるよう調子を継続させたい。ヤン・ソックァンがある程度計算できるようなら、チェ・スンジュンが期待に応えられなかった場合に一塁手チョン・ソンフン、三塁手ヤン・ソックァンというカードを切ることもできるようになる。二塁手はソン・ジュイン、遊撃手は今季1番としての活用が明言されているオ・ジファンがレギュラーとして見込まれる。リードオフとして今までよりも出塁率が求められるオ・ジファンはオフにパク・ヨンテクを参考にしてバッティングフォームを改造しており、これまで苦手としていたコンタクト能力の向上に取り組んでいる。元々中距離打者であるため打率を上昇させながらも長打力は維持できればベストであるが、シーズン中に一度スランプに陥ると暫く低迷する恐れがある。遊撃手バックアップは軍隊から復帰のユン・ジノ、あるいはファンモク・チスンあたりであろうか。ただオ・ジファンはスローイングに課題こそあれ守備は年々改善されているため、怪我や極度の打撃不振にならなければバックアップの選手はスタメン出場が難しい。外野手はチェ・ウンソン、キム・ヨンイ、ムン・ソンジェが内野手からコンバートされた点でオフに変化があった。LGはすでに外野陣に昨季の主力パク・ヨンテク、イ・ジニョン、イ・ビョンギュ#7に加え実績のあるイ・ビョンギュ#9まで控えているが、全員30代以上と高齢化が進んできている。年々守備力の低下は避けられず、また昨季のようにコンディションを見ながら複数のベテラン選手で指名打者をシェアする可能性が高い。イ・ビョンギュ#9は一昨年首位打者を獲得してはいるが、その頃からすでに長打力の低下が見られ衰えは確実に来ているように思う。コンバートされた選手たちは外野手若返りの鍵となる。とりわけチェ・ウンソンは昨季の活躍があるので期待される。チェ・ウンソンは右翼手、キム・ヨンイは中堅手、ムン・ソンジェは左翼手のバックアップを基本としているようであるが、実際にはチェ・ウンソンを中堅手に回すなどそれ以外のポジションでの出場もあると見られる。また内野手経験があるため、示範競技でキム・ヨンイとムン・ソンジェは一塁手の守備にも就いた。144試合体制への移行を見込んでの配置転換ということで、その成否が注目される。外野ではこの他に昨季外野レギュラー陣の壁に阻まれたチョン・ウィユンも控えている。捕手はこれまでバックアップに甘んじていたベテランのチェ・ギョンチョルが昨季途中ヤン・サンムン体制に入って以降頭角を現し、自身最多出場を果たした。しかし打撃面ではそこまで期待できない。ヒョン・ジェユンがシーズン終了後に引退しているので、尚武から復帰したユ・ガンナム、あるいはユン・ヨソプらにも奮起を求めたい。新人選手のうち内野手パク・チギュと外野手アン・イックンは示範競技にも出場している。アン・イックンは高卒選手なので2軍でじっくり育成して欲しいが、大卒のパク・チギュは1軍でも見てみたい。打順に関しては当面1番オ・ジファン、2番チョン・ソンフンで行くものと見られる。3番にはパク・ヨンテク、4番にはイ・ビョンギュ#7、5番にはイ・ジニョンが有力ではあるが、コンディションを確認しつつ休養を挟みながら出場するケースも想定されるため、スタメンの顔触れによって打順は流動的になる可能性もある。→参考:2014年1軍打撃成績☆投手<2015年投手陣の展望>先発ローテーション投手:ソーサ(右)、ルーカス(右)、ウ・ギュミン(右)、リュ・ジェグク(右/リハビリのため5月以降復帰)、イム・ジソプ(左)先発代替要員:イム・ジョンウ(右/リュ・ジェグクの代わりに開幕ローテーション候補)、チャン・ジニョン(右)勝ち継投候補:ポン・ジュングン(左/抑え)、イ・ドンヒョン(右)、ユ・ウォンサン(右)、シン・ジェウン(左)、チョン・チャノン(右)、ユン・ジウン(左)その他の主な投手:キム・ソンギュ(右/救援候補)、キム・ジヨン(右/救援候補)、チェ・ドンファン(右/救援候補)、チョン・イナン(右)、シン・ドンフン(右)、シン・スンヒョン(右)、チョン・ヒョヌク(右)、イ・サンヨル(右)<投手総評>昨季はリオーダン、ウ・ギュミン、リュ・ジェグクが三本柱としてローテーションを守ったが、ティーフォードは期待に応えることができず、先発4番手と5番手には苦しんだ。開幕2戦目でルーキーのイム・ジソプを登板させるなど勝負に出たが、ローテーションに定着することはできなかった。オフは両外国人投手との契約延長を見送りネクセンに途中加入していたソーサを獲得し、また新たにルーカスを入団させた。韓国人投手ではウ・ギュミンが臀部、リュ・ジェグクが膝を手術した。ウ・ギュミンは開幕に間に合うが、リュ・ジェグクの復帰は5月頃になる見込み。また、シン・ジョンナクが社会服務要員として入隊した。ソーサは150km/hを超える直球を武器とするパワーピッチャーで高い奪三振能力をもつ。移籍により本塁打の出にくいチャムシル球場がホームとなったため思い切った投球ができるが、ネクセンほどの打線の援護は見込めない中でどこまで勝ち星を積み重ねることができるか。ルーカスはソーサ以上の年俸を受けており、球団からの評価の高さをうかがうことができる。ツーシームが武器となり得る一方で韓国のストライクゾーンへの対応が課題。サイドスローのウ・ギュミンはコントロールを武器に2年連続で規定投球回と2桁勝利を達成しておりローテーションの軸となる。リハビリのためオフに十分な準備ができているとは言えないが、開幕に間に合ったのはチームにとって朗報である。リュ・ジェグクが開幕に間に合わないため、復帰までは先発4番手以降の踏ん張りが必要になる。4番手はイム・ジソプが有力。球威は十分だが制球に課題があり、オフには2軍コーチに就任したリュ・テッキョンに重点的に指導を受けた。先発ローテーション候補には他に左腕がいないため、シーズンを通して1軍に定着したい。5番手にはイム・ジョンウとチャン・ジニョンが候補に挙がっている。昨季イム・ジョンウはカーブとスライダーに加えスプリットを習得したが、最終的には先発よりもむしろ救援登板で良い成績を収めた。リュ・ジェグクの代役として期待されるが結果が残せないとリュ・ジェグク復帰後ロングリリーフに回される可能性があるのでスタートダッシュを成功させる必要がある。チャン・ジニョンはフューチャーズ北部リーグで最優秀防御率のタイトルを獲得し2軍相手には抜群の成績を残したが、球速があまり速くないため1軍で登板機会を得たときには直球がつかまらない投球が求められる。リュ・ジェグクは今年で韓国球界3年目となり真価が問われる。過去2年より結果を残せるかはランナーを背負った場面での投球次第であろう。この他に4年目のシン・ドンフンや春季キャンプ前半で存在感を見せたユ・ギョングクら若手が2軍でチャンスをうかがう。シン・ドンフンは昨季1軍に何度か登録されたが、他の選手との兼ね合いでの昇格が多く登板はリリーフで5試合に止まったため、今季は信頼を勝ち取りたい。昨季は申告選手として開幕を迎えたユ・ギョングクは2軍でも防御率6.70と低迷した。今季はまず下で結果を残し1軍昇格を狙う。外国人投手は2人とも入れ替え、ウ・ギュミンとリュ・ジェグクは手術明け、若いイム・ジソプ、イム・ジョンウはローテーション投手として経験不足であるため、それぞれの活躍を計算できない部分が多いが、その分楽しみでもある。蓋を開けてみないとわからない先発陣に対して救援陣はリーグ屈指の戦力を誇る。防御率のリーグ平均が5.21という打高投低の昨シーズン、50登板以上の投手で防御率2点台はリーグ全体でもセットアッパーのイ・ドンヒョンとクローザーのポン・ジュングンだけであった。他にも右投手ではユ・ウォンサンとチョン・チャノン、左投手ではシン・ジェウンとユン・ジウンが50試合以上に登板し防御率4点台前半以下を記録している。頭数や左右のバランスを考慮すると接戦の試合が続いてもやりくりには困らないであろう。敢えてケチを付けるなら、昨季ポン・ジュングンにセーブ失敗が6度あった点が気がかりである。今季満34歳で開幕を迎える年齢と年俸交渉で上昇を勝ち取ることができなかったモチベーションに不安が残る。ユ・ウォンサンは昨季、防御率がペナント前半5.18、後半3.08と調子に起伏があった。年間を通じた安定性が求められる。以上で名前の挙がった選手以外ではキム・ソンギュ、キム・ジヨン、チェ・ドンファン、チョン・イナンが示範競技で好投した。昨年の勝ち継投6人の誰かが不振の場合には彼らにもチャンスが与えられると楽しみである。シン・スンヒョン、チョン・ヒョヌク、イ・サンヨル、あるいはトミージョン手術後復帰が遅れているキム・グァンサムらベテランは、まず2軍でコンディションを整えて1軍昇格をうかがいたい。→参考:2014年1軍投手成績☆備考<選手異動>(主要選手のみ/新人ドラフト指名選手は除く)退団・入隊 退団リオーダン(投手)ティーフォード(投手)スナイダー(外野手/ネクセンへ)キム・ギピョ(投手/ktへ)ペ・ウヨル(投手/ktへ)クォン・ヨングァン(内野手/ハンファへ)ファン・ソニル(外野手/ハンファへ)イム・ジェチョル(外野手/ロッテへ) 引退キム・ソヌ(投手/MBC解説者就任)リュ・テッキョン(投手/2軍コーチ就任)イ・ドンハク(投手/セジョン大インストラクター就任)ヒョン・ジェユン(捕手/SBS解説者就任)ヤン・ヨンドン(外野手/2軍3塁・作戦コーチ) 移籍パク・キョンス(内野手/FA移籍でktへ)ペ・ビョンオク(外野手/特別指名でktへ) 入隊シン・ジョンナク(社会服務要員)ソン・ユンジュン(投手/警察へ)キム・ジェミン(捕手/尚武へ)入団・復帰 新外国人ソーサ(投手右投 2014年20試合20先発125回4.61/ネクセンから)ルーカス(投手右投)ハナハン(内野手右投左打) 除隊チェ・ソンミン(投手左投/現役入隊からの復帰)ヤン・スンジン(投手左投/公益勤務からの復帰)キム・ウン(投手左投)ユ・ガンナム(捕手右投右打 2014年2軍27打数.111/尚武から)キム・ジェユル(内野手右投右打 2014年2軍213打数.338/警察から)ナ・ソンヨン(内野手元捕手兼任右投右打 2014年2軍20打数.250/警察から)ユン・ジノ(内野手右投右打/現役入隊からの復帰)ソ・サンウ(外野手右投左打 2014年2軍183打数.306/尚武から)ユン・ジョンウ(外野手右投右打 2014年114打数.344/尚武から)<2014年ポジション別レギュラー構成> 捕:チェ・ギョンチョル(8番打者) 一:チョン・ソンフン(1番打者 or クリーンナップ) 二:ソン・ジュイン(下位打線 or 2番打者)、パク・キョンス(下位打線 or 2番打者) 三:ジョシュベル(3~7番打者)、退団後はソン・ジュイン(下位打線 or 2番打者)など 遊:オ・ジファン(1番2番7番9番打者) 左:イ・ビョンギュ#7(4~7番打者)、チョン・ウィユン(3~7番打者) 中:パク・ヨンテク(1番3番打者) 右:イ・ジニョン(3~6番打者、主に5番打者) 指:パク・ヨンテク、イ・ジニョン、イ・ビョンギュ#9、チェ・ウンソンなど※他球団に比べ打順とポジションが全体的に流動的で「基本オーダー」を設定しないため、ポジション別の出場選手を見た。複数ポジションで出場し一定の出場数を得た選手として一塁手、右翼手、指名打者で出場したチェ・ウンソンがいる。また、外野手は複数の外野ポジションを兼ねる場合が多く、指名打者は複数の選手でシェアする形となった。<2015年オーダーに向けての変更点及び備考>○途中加入のスナイダー(外)が退団、ハナハン(三)が入団○パク・キョンス(二)がktにFA移籍○ユ・ガンナム(捕)、ユン・ジノ(遊)らが除隊○キム・ヨンイ、チェ・ウンソン、ムン・ソンジェが外野手登録に変更○ハナハンが出遅れているため昨季一塁手に専念したチョン・ソンフンが開幕後暫定的に三塁手を兼任予定○外野手は一部選手を除き基本的に外野複数ポジションで起用か○外野各ポジションのレギュラー格は全て30代であるためイ・ビョンギュ#9次第ではローテーションで指名打者を回す可能性も○外野レギュラー格が指名打者に回った場合はチェ・ウンソンらコンバート組に出場機会○内野手の外野コンバートが多いため、内野手登録の選手の外野手兼任(ペク・チャンス等)は減少か

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