Quantcast
Channel: 野球:海外/独立リーグ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

チームに広げよう…○○の輪(わ)!~11年目のアイランドリーグは4月4日開幕!

$
0
0
(↑愛媛マンダリンパイレーツ、糸川諒投手) 思い返せばあの人気番組がその長い放映期間を終えてしまってからもう一年が経とうとしていることに気づく。その番組の名文句が「世界に広げよう、友だちの輪!」であった。 人のつながりが「輪(わ)」になるたとえはよく用いられ、また輪が和(わ)を生み出すのも人間関係ではありがちなことではある。ただ我(わ)を出し過ぎると、そこには人間関係の亀裂が生じやすくなるのも難しいところではあるが…。 野球界にはこういう言い回しがある。「和をもって勝つのがアマチュア。勝って和を為すのがプロ。」 強引な言い方になるかもしれないが野球を見せて金を稼ぐのがプロ野球の選手。球場には安くはないお金を払ってその試合を見に来るファンも少なくはないことを考えれば、勝つのもプロがめざす仕事の一側面である。 仲が良いという言い回しだと子どもっぽいのは否めないが、できれば職場には良好な人間関係があってほしい。ただ、人間関係が良好なだけで仕事の効率が上がらないとか成果が出ないということになっているのだとしたら、それは仕事をする集団という意味では失格ということになる。 仕事の成果を出す面々が集まることでそこに集まる人の輪から和が生まれてくるというのが理想的な環境なのであろう。もちろん、そのためには一人一人が我にしかできないことをしっかりこなしていかねばならない、つまり個々の責任感も重要なのであるが。<↑2014年シーズン中で見られた守りの連携場面、いわゆるゲッツーの場面> 野球という競技は、基本的には団体競技であると認識されている。ただ場面によっては「投手対打者」という個人対決の場面がクローズアップされることも少なくはない。それでも、1対1で成り立つ競技ではない。 投手が投げたボールを受け取るべき存在の捕手がいて、打者が打ち返したボールを追いかけたり捕球したりする野手も一人ではなくグラウンドに存在している。 個が注目される場もあり、個々の連携が重要視される場もあり。見所の多い競技であるから、我が国では観戦するファンの多い競技たりえているのであろう。 野球という競技の特長の一つとして攻撃と守備の場面がはっきりわかれていることも挙げられよう。そして観戦しているファンの多くは、ひいきチームの攻撃時により大きな声援を送るものである。ただ、守備時もまた見所が多いことは間違いない。 投手が投げたボールを打者が打ち返す。そのボールがどこへ飛んでいくのか。どの野手が捕球するのか。捕球した後はどういう意図でどこへ返球するのか…。 ランナーがいない状況でフライが上がった場合なら、野手が捕球してアウトとなれば一息もつけるが、ランナーがいる状況で外野フライとなると捕球した後にすぐ送球動作に入らなければランナーの進塁を許すなど、ピンチを広げることにもなりかねない。 いわゆる「連携」である。次の事態を予想してどのような連携を行えばよいのかを考えておく必要がある。これが、プレーをする上での野球の難しさの一つでもある。<2014年リーグチャンピオンシップ時、試合前にベンチに置かれていたホワイトボード> 2月も半ばを過ぎ、N.P.B.球団が各地で行っている春季キャンプも佳境を迎え、またそろそろオープン戦(春季非公式試合)が始まろうかという時期でもある。チームの土台作りという面では最終盤である。 それでもN.P.B.球団の多くは内外野にチームの顔とさえいえるようなレギュラー選手が居て、グラウンドでは守備の際の要にもなってくれる。 一方、日本における独立リーグの祖・四国アイランドリーグplusにおいては2月1日から食前球団が一斉に春季キャンプ開始というわけではない。それでもリーグ公式ニュースを通じて2月からのオープン戦や交流試合のお知らせが出されている。 毎年、多くはないけれど数名の選手がN.P.B.球団からドラフト指名を受けて「卒業」していく。また少なくはない選手がチームを去り、新たにチームに加わってくる。 毎シーズン前の新チームの土台作り、基礎作りの大変さはN.P.B.球団に負けずとも劣らぬものもある? 特に守備時のピンチは、逆から見れば相手のチャンス。勢いにのって攻めてくる相手の攻撃を食い止めるには、盤石の守備力が欠かせない。打者の打ち返したボールをどのようにアウトにつなげていくのか。守り側のグラブさばきで、いかに攻撃を断ち切っていくのか…。 一言でいうのであればこれも「連携」の熟成度によるものである。簡単に「ゲッツー」なんていうけれど、「言うは易し、行うは難し」の好例である。そして「息が合う」なんて言葉がこういうゲッツーがとれるかどうかの場面でも用いられるのも、野球の奥深さの一つであろうか? 日本の球界を代表する内野手コンビというと、ジャイアンツ史上では三塁手と遊撃手であれば長嶋茂雄&広岡達朗だろうか。近年のドラゴンズだと二遊間の「アライバ(荒木雅博&井端弘和)」を思い出す人も多いかもしれない。(今季はドラゴンズの内野手として、元香川オリーブガイナーズの亀澤恭平選手の名前が挙がってくるかもしれないというのは、アイランドリーグファンならではの楽しみの一つではあるが…。)<↑愛媛MP外国人による、球場にやってきたファンへとの交流風景>  ここ数年、アイランドリーグにも外国籍の選手が多くやってくるようになってきている。11月には海外でもトライアウトが実施されるようにもなってきていて、その影響で各チームにおいて専属の通訳がチームに帯同する例も増えつつある。 海外から四国にやってくる選手の「参考例」として昨季、アイランドリーグ4球団に在籍していた選手から一人ずつではあるがその選手名と母国を紹介してみると…・徳島インディゴソックス:アヤラ投手=エルサルバドル・愛媛マンダリンパイレーツ:コルビー捕手=アメリカ・香川オリーブガイナーズ:ウー投手=ミャンマー・高知ファイティングドッグス:バティスタ内野手=ドミニカ アメリカは野球発祥の地でありドミニカは前回のWBCでもその強さを見せつけてくれたことから野球選手になりたがる若者は多いのだろうなと思われる。ただ、「こんな国からも来ているの?」と驚かされる側面もなきにしもあらず…。 今年に入ってこれまでにもアイランドリーグの公式ニュースで新加入の選手紹介があり、それは日本人選手だけではなく海外からの加入選手の紹介も目立っている。野球の国際化の最先端の場所が四国である…そう言ってもいいんじゃないかとさえ思えてきてしまう。 少なくともN.P.B.よりは選手とファンのふれあう場面も多く、選手とファンが「輪」を作る場面は今年も見られるであろう。和やかな「和」が生み出される場面も…。 そして選手のプレーの見せ場でもある守備時の連係プレーにおける「輪」であり「和」が完成してくるのはいつなのか…開幕段階でしっかりとした連携で守備を固められているチームが、すなわち「強いチーム」ということにもなる。 今年、11年目のアイランドリーグ開幕戦は4月4日。その日までに、チームの「輪(和?)」が完成しているチームは、どこだ!?~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~四国アイランドリーグplus2015シーズン、各チーム(各県)開幕戦日程【4月4日(土)】高知FDvs愛媛MP@高知球場・試合開始18:00徳島ISvs福岡ソフトバンクホークス3軍@オロナミンC球場・試合開始18:00【4月5日(日)】高知FDvs愛媛MP@高知球場・試合開始13:00徳島ISvs福岡ソフトバンクホークス3軍@JAバンク徳島スタジアム・試合開始18:00【4月11日(土)】香川OGvs徳島IS@レクザムスタジアム・試合開始18:00【4月12日(日)】香川OGvs愛媛MP@四国コカ・コーラボトリングスタジアム丸亀試合開始13:00【4月18日(土)】愛媛MPvs高知FD@坊っちゃんスタジアム・試合開始13:00【4月19日(日)】愛媛MPvs徳島IS@坊っちゃんスタジアム・試合開始13:00

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1963

Trending Articles