これを5ヶ月くらい前に始めて二ヶ月で頓挫してしまいました(笑)なので、facebookのページ(https://www.facebook.com/sekainoyakyu)を作ってそこにマメに投稿しといてそれを貼ればいいという結論に至りました。これなら月末苦労せずに済む。だから今後は続くはず・・たぶん。ニュースというより日記みたいになってるけど・・今月は色々多かったので容量は多いです。○11月7日
U21ワールドカップが開幕していますが、自分はイタリアとニュージーランドを中心に注目していきたいと思います。イタリアに関しては、マイナー傘下でプレーするイタリア人選手とイタリアンベースボールリーグでプレーする国内組のイタリア人選手の混成チームという構成 つまり全員が「イタリア人」選手というチームなので、分かりやすくイタリア野球の現在地を図ることのできる機会ですね マイナーの有望株と、イタリアリーグでそれなりに出場機会を得ている若手選手がチェックできます。イタリアの野球はトップレベルはアレックス・マエストリ(オリックス)のような選手を輩出するに至りました。彼以外にもいい選手はいるのですが、いかんせん層が薄い ナショナルチームでも年代別代表なら選手間で実力に差があります ピッチャーで言うと、U18なら145キロ投げるやつから、120キロそこそこのやつまでいました そんな層の薄い部分ををトップチームでは帰化選手やイタリア系の選手でカバーするイメージでしょうか。今回の代表で言うとピッチャーに関してはピッチコーニ、アンセルミ、アンドレオッツィ、クレパルディあたりは普通に年齢制限なしの代表経験者ですね アンセルミは昨年のU18では豪州戦の勝利投手 今シーズンまでエンジェルス傘下のチームでプレーしてました 制球力はありませんが140キロ後半を計測する球威があり、マエストリ二世候補の筆頭です クレパルディ(ボローニャ)は昨年のアジアシリーズでボローニャの一員として台湾で投げてますね。野手に関してはキャッチャーは準優勝した9月の欧州選手権で正捕手だったアルベルト・ミネオ(カブス傘下)がいますね あとは内野手のメルクリ(ブレーブス傘下/ネットゥーノ)、グリマウド(ボローニャ)、セーリ(エンジェルス傘下)あたりが中心になってくるでしょうか。横文字を羅列しても仕方ないのでこの程度にしておきますが、こういった面子が強豪の台湾や韓国相手にどれくらいやってくれるのか楽しみです。○11月8日
https://www.facebook.com/PSCbaseballclassic?fref=nf
今日からフィリピンでPSC Chairman’s Baseball Classicという大会の第2回大会が2ヶ月にわたって開催されます。フィリピンはかつて行われていたベースボール・フィリピンというクラブチームによるリーグ戦が行われていたのですが、それが休止状態。実質それに代わる大会として作られたのがこの大会みたいですね。参加チームはクラブチームや海軍、大学と多種多様 ただ優勝候補筆頭ははPHILABと呼ばれるクラブチームで間違いないと思います。
PHILABというのはスポンサーになっている「フィリピン・ラボラトリー」の略記 この会社は昨年他界された前フィリピン野球連盟会長のヘクター・ナバセロさんの経営していた会社ですね。私財を投げ売ってでもフィリピン野球の発展に貢献してきたことで知られるナバセロ会長 PHILABはそんなナバセロ会長の会社に支援されているチームでして、メンバーはほぼ=フィリピン代表と言って差し支えないと思います 代表クラスの選手に野球をプレーする場を与えてるチームといったところでしょうか。ナバセロ会長の逝去によってフィリピン野球も大きな変化が起こっていると聞きますが、このPSC Chairman’s Baseball ClassicやPHILABが古豪フィリピンの復活に繋がっていってくれれば、天国のナバセロ会長もこれ以上のことはないのではないでしょうか。○11月10日
21Uのニュージーランド対台湾の試合を5回あたりから見ることができました。ニュージーランドはかなりWBC予選組やこれから代表とともに成長していくであろう選手が入っていますね 将来的にいわゆる年齢制限のない代表に入ってくる選手の割合は、他の国と比べてもかなり高いのではないでしょうか。ニュージーランドは以前からも野球は存在していたのですが、本当の意味で歴史がスタートしたと言えるのは2012年秋のWBC予選からまだまだ歴史が浅く若いチームです。ただ、もともと世界最強と呼ばれる男子ソフトボールが土台にあるので、歴史が浅くても今日のように台湾のような強豪と試合をしても試合になりますし、既にスコット・キャンベルというマイナーのAAA級までいった選手も輩出していますが・・今回21Uに参戦したことも、これからニュージーランドが変わっていこうという意思を感じさせられますよね…ニュージーランド代表のイメージは、分かりやすく(?)中国あたりと比べてみると、やはりピッチャーの層は薄いですね。中国代表のピッチャーはどの投手も130キロ中盤から後半くらいは出る一方で、ニュージーランドはエースのアンドリュー・マークを除いて130キロ前後とか、マックスで中盤くらいの投手が主戦級。 今日ニュージーランドの21Uで投げていたブライアー・ジョンストーンもWBC予選でメンバーに入るか入らないか、ニュージーランド育ちの選手だけで編成した場合は入っていただろうな、といった位置づけの投手なのですが、球速だけで言えば120キロ台中盤くらいでした。逆に野手に関しては中国と同等かそれ以上の力があると思います。打力、守備力共に。MLBのチームとマイナー契約を結んだ選手もすべて野手です。どうして、投手の層が薄いのか、というとやはりソフトボールが土台になっているからでしょう。野手と違って、ソフトのピッチャーは野球とぜんぜん違いますからね ウインドミルで投げるわけにもいかないでしょう(笑)ここは、ニュージーランド代表のコーチに就任した清水直行さんの腕の見せ所でもあるのではないでしょうか。○11月11日現地9日(日本時間10日)からエルサルバドルリーグが開幕いたしました。エルサルバドルリーグは今年から大々的にリニューアル。主なものを簡単にまとめると・20試合から50試合に増加…・各チーム4人ずつ(全4チーム16人)外国人が加入・開催時期が2月から5月→11月から2月までに変更といったものでした。リーグは10万ドル支援をしてくれるスポンサーを獲得したそうでして、そのお金はメイン球場の改修や外国人選手の補強に当てられているようです…外国人選手はニカラグアやドミニカ出身の選手。部分的にメンバーは分かっているのですが、いずれもマイナー経験のある選手。2Aクラスでプレーした経験を持つ選手もいるようですね。まあ、エルサルバドル人の選手でマイナー経験を持つ選手ももともと全体で10人ほどいるのですが・・。開催時期の変更は、ウインターリーグのようにして、外国人選手が参加しやすいようにする狙いがあるんじゃないでしょうかね。発展していけば、他の国でプレーしている選手が冬にプレーするリーグの選択肢の一つになってくるかもしれません。エルサルバドルはサッカーが国技なのですが、野球もMLB中継は見られるのでMLBのファンは一定数存在する国です。以前にも書きましたが、日本で言うとNFLの熱心なファンのようなイメージでしょうか。ただ、そういう下地が生かされきっているとは言いがたく国内リーグはほぼ興行として成り立っていません。今回はスポンサーを獲得して、そういった状況を打開するための大改革といったところでしょうか。エルサルバドル代表は国際舞台に姿を見せることはめったにないのですが、MLBと契約を結んだ選手は2000年ごろから10人ほど輩出。今年独立リーグ日本一になった徳島インディゴソックスで二桁勝利のダニー・アヤラ(今季のエルサルバドルリーグでも投げている模様)もその一人ですね。ニカラグアに生まれ、12歳から移住先のエルサルバドルの野球で育ったメジャーリーガー、エラスモ・ラミレス(マリナーズ)のような選手もいます。そういった土壌のあるエルサルバドルの野球が、国内リーグの発展とともに成長していくことができれば、世界の野球にとっても喜ばしいことなのではないでしょうか。残念ながら、開会式にゲスト参加する予定だったペドロ・マルチネスはキャンセルになったようです。代わりにプレーオフの時期にやってくるという話になっているようですが、果たして・・・○11月13日日本に5回コールドで敗れたチェコ21Uの試合をチェックできました。先発のソボトカは年齢制限のないチェコ代表でもバリバリの主力です。スピードはマックスで129キロでしたが、ほとんどがムービングしていて、カーブで緩急もついていました。かつて欧州選手権でチェコがオランダから金星を挙げたときに好投した投手だというのにも納得です。 ただ、クイックがまったくできないこと、四球を連発したこと、そしていくらボールが動いてても120キロ台とカーブだけなら日本にボコボコにされてしまうのはやはり…時間の問題だったようです。
2番手のブラベクも120キロ台でしたかね ソボトカほどファストボールは動かない上に同じく四球を連発したので、同様に大量失点してました。守備に関してはセカンドのアダム・ハイテマルは3つくらいゴロをさばいてました。 ただスローイングは見るからに悪そう、というかショートを守っていた去年の18Uでひどい悪送球をしてたのをみたので、内野手としてはセカンドが限界かなー、と 捕るほうは悪くないのですが元マイナーリーガーで代表で正セカンドを務めるお兄さんと比べると、やはり守備は落ちるのかなー、と。サードは18Uではセカンドを守っていた記憶のあるオンドラチェク。やはり彼はセカンドの選手ですね。捕球までは素晴らしいのですが、スローイングはサードとしては地肩からして厳しいものがある感じでした。ただセカンドには同じくスローイングが課題のハイテマル弟がいるので仕方なく回った感じなのでしょう。一応、SSもできるハイテマルやオンドラチェクを他に回してSSを守っていたスモラは、二人よりはスローイングはよさげな雰囲気でしたね。 まあ、内野手の守備位置は色々試してるようですが・・捕手が本職で欧州選手権では三塁を守ったセルベンカ(インディアンズ傘下1A、今日は指名打者)を守備につかせれりゃあ良かったのになあ。。と個人的には思いましたけどね今日セルベンカの代わりに捕手に入ったVYKOUKALは盗塁され放題でしたが、スローイングは悪くありませんでしたね。クイックをまったくしないほうが悪い捕手は結構人材がそろっているイメージのあるチェコなだけあって、控え捕手であれくらいの送球ができるのは流石です 打つほうは1安打しか打ってないので早送りで飛ばしました(笑)セルベンカがチェコ野球史上初の1Aプレーヤーとして巨人の平良選手から貫禄のヒットを放ったようです雑多な内容になりましたが、感想はこんなところ。映像で欧州勢やニュージーランドといった国を見れるのはこの試合が最後ですね。あとは普通に日韓台の優勝争いを見守りたいと思います
http://www.ibaf.org/stats/2014/taiwan/30.htm
○11月15日フィリピンで開催予定だった東アジアカップ、フィリピンが開催を返上したようですこれで何もかも振り出し(泣) 今回も資金的な問題だと思われますフィリピンはこれで国際大会の返上は近年だけで3回目次のチャンスは与えてもらえるのか…○11月16日第1回21Uワールドカップの決勝は、どうやら地元台湾が日本を破って世界一のタイトルを獲得しそうですね。なお、今日行われた6位決定戦でオーストラリアがチェコに敗れるという大波乱があって、土壇場でオーストラリアはプレミア12を逃しました。豪州の粗さとチェコの先発がマイナーリーガーのマレク・ミナリーク(フィリーズ傘下)だったことが主な理由でしょうか。ニュージーランドやチェコについて触れましたが、予選リーグの台湾戦を見ることができたイタリアについて最後に触れておきたいと思います。最終スコアは6-0になってますが、7回表までは1-0という非常に拮抗した試合でした。先発のアンドレア・ピッチコーニに尽きますね。元マイナー選手で、現在はイタリアでプレーしている投手。…
130キロ中盤の真っ直ぐと曲がりの大きいスライダーが利いてました。2番手のアンセルミは今期までレッズのルーキーリーグでプレーしていたマエストリ二世候補。スタッツや昨年の18Uの投球成績的に球は速いノーコン系かと思ってたら、スピードは130中盤から後半止まりでした・・。うーんあとこの試合で見るまで知らなかった選手なのですが、エンリコ・バリンという投手がいい意味で驚き。セリエBでプレーしている投手なのですが、137キロまで記録。彼は近い将来トップリーグでプレーするんじゃないでしょうか。さて、最後にこの大会の意義について。いきなり身もふたもないことを言うとこの大会、出てない国も、出てない選手も結構多い。カリブ勢もウインターリーグと被ってろくなメンバーじゃありません。じゃあやる価値がないのか?というとまったくそんなことはありません。出たい国が出場して、出たい選手が出場する。その中で、真剣勝負で世界一を目指しながら、試合経験に欠けがちな若手選手が、実戦経験と国際経験を積んでいく。台湾のウインターリーグもなくなってしまいましたし、こういう国際大会のあり方もありなんじゃないかな?と僕は思いますね。
2年後も無事開催されることを心待ちにしていたいと思います。○11月20日プレミア12の出場国決定と世界野球ソフトボール連盟にツイッターにて発表。今朝行われていた中米カリブ競技大会のパナマ対メキシコの直接対決の結果地元メキシコが逆転で最後の椅子に座りました。日本、アメリカ、キューバ、台湾、オランダ、カナダ、ドミニカ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコ…の12ヶ国で来年11月に台湾で(一部日本と共催説も)開催予定。ぶっちゃけ、25人ロースター内にいるメジャーリーガーは出そうにありませんが、ウインターリーグと被る中南米勢や韓国が非メジャーのベストメンバーを組むことができればオリンピックより野球ファンならよっぽど面白い大会になるんじゃないかなと。今やってる中米カリブ大会も、キューバは相も変わらずグリエルだのデスパイネだの豪華メンバー送ってますが、他の国はウインターリーグと被ってるので正直面子はパっとしません。そこが今回の高額の賞金補償+渡航費援助でどうなるかですねー。
MLBの選手が出るか出ないかで国際大会の価値が決まってしまう現状は仕方ないし、それは今後も変わりないと思いますが、あのNPBのスター選手たちが日本代表として出場する!ということに他国がその大会の価値を感じるくらいNPBの世界における位置づけがあがっていくことも、野球の国際化においても常設された侍ジャパンにおいても大事なことかも。メジャー抜きでもこれだけの大会ができるんだ、というアピールは東京五輪の野球競技復帰においても繋がってくることなのではないでしょうか。○11月22日中米カリブ競技大会、決勝でキューバがニカラグアを破って大方の予想通り優勝しました。ニカラグアが決勝にたどり着いたのは若干予想外でしたがね・・地元のメキシコがメンバーをそこそこ集めててキューバの対抗馬としては本命だったのですが、まさかの準決勝逸だったので・・パナマに勝ってギリギリで掴んだプレミア12の切符ですが、似たような面子で戦うのならちょっと不安・・ニカラグアは他のカリブ勢と違って、結構メンバーが揃っていたのが決勝に進めた理由といったところでしょうか。キューバは13年WBCからさらにフェルナンデス、トマス、アブレイユ、アルエバルエナ、(ピッチャーの方の)デスパイネなど、主力選手の亡命が加速。…野手に関しては亡命されても亡命されても供給が間に合っていた印象でしたが、とうとう生産が追いつかなくなってきた印象ですかね。ビクトル・メサ監督は、相変わらず高校野球みたいな采配をやってました。決勝でもスクイズしたり、ピンチバンターを送ったりなど。相変わらず喜怒哀楽が激しくて見てて楽しい(笑)ピッチャーに関してはインパクトがあったのが決勝のリリーフで出てきたヤシエル・シエラという投手。
2イニング投げたのですが、96マイルを連発してて最速が98マイル。久々にキューバらしい豪腕を見たような。成績調べたら防御率が3.54で、ピッチングの内容見てもスピード以外はまだ発展途上なんだろうな・・という感じでした。ただチャップマンもホセ・フェルナンデスも代表でエースになる前にMLBにいったので、彼も今回で目をつけられてるじゃないですかねえ。ラソやコントレラスみたいな大エースが君臨する時代は果たして今後は来るのかどうか・・クローザーとして出てきた巨人のヘクター・メンドーサも95マイル出してました。さて、最後に僕の備忘録も兼ねて触れておきたいのがグアテマラ。中米のマイナー国としては唯一の出場でした。いつもグアテマラはちゃんと出てくるんですよねー。レベル的には中国・南アフリカくらいあると思いますよ。こんな国が、WBC予選に招待されてないなんて。という感想を改めて持ちました。結果はグアテマラはパナマにも敗戦して8位(最下位) 対メキシコ1-6 対プエルトリコ3-14 対キューバ0-10 対ベネズエラ2-4 対パナマ0-5の全敗ピッチャーの球速を列挙するとグアテマラ投手陣の今大会の最速(mph) レーウォルト84 バルデス90 アメスキータ83 チャーチャル(?) ワーナー91 ラマジーニ82 コラレス82 ロシル83 セイハス85 レイレ83 オルティス78(ツーシーム)という感じ。全員が130キロ超級クラスで、うち2人が90マイル以上計測してました。ピッチャーにマイナー経験者はいないので、もうちょっとレベルは低いんだろうなーと予想してましたが。守備は内野守備は軽快でメカニクスも良かったですが、かなり「軽い」プレーによる球際のミスプレーが多かったですかね。教えられてる技術は一緒でも中南米の野球国と比べると精度が落ちる感じ。ポロポロとやらかします。集中力が切れたときの乱れもやばかった。あとビシっと強いスローイングをあまりやらなかったですね。ふんわり投げる感じ。切迫した場面ならもっとちゃんと投げられると思いますが。外野守備は唯一の1A選手、CFエルナンデスは追い方にスムーズさがあってどたばた感なし。とはいえマイナーじゃ両翼なんですが。レフト、ライトはRkのこれまたマイナーリーガーなんですけど、こちらは後ろの打球処理はかなり緩慢 肩はさすがにまあまあよさそうでしたが。まあルーキーリーグの外野守備なんてこんなもんでしょう。打つほうはマイナー選手が5人いるので、自分のスイングで捕らえられたら強い打球が打てる選手が多い ただ所詮はlow-A1人とRk4人なので変化球やハードなボールにはあまり対応できないと思われ でも大会5本塁打ってのは素晴らしいですねやはり。とざっとこんなところです。エルサルバドルやコスタリカ、ホンジュラスも似たような感じだと思うので、数試合球速表示付きできれいなライブ中継が見られたのは貴重な機会でした。
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